「 ヴォイスコンサルタント 林重光 のブログ 」

声・話す・読む・歌うことの悩みを解決するヴォイスコンサルティング MAKE UP VOICE 代表。ヴオイストレーナー。

上半身の緊張を緩ませる手の使い方。

2009年12月02日 | 林流 ぼちぼちヴォイストレーニングとは?
人前で話す時、歌う時、読む時、料理で包丁を使う時、字を書く時、荷物を持つ時など、生活の中で緊張によって動きが硬くなることは誰でもあることだと思います。「 体の使い方が硬くなると、声も硬くなる 」ということを是非とも知っておいていただけたらと思います。そこで今日は上半身が緊張した場合、どのように体を使えば上半身の緊張が緩むのかをお伝えさせていただきます。これはすぐに使っていただけます。
上半身( 首・肩・胸・腕 )に力が入り過ぎている、緊張しているなと感じたら、利き腕ではない手の指の小指と薬指を軽く折り曲げてください。そうすると、お腹の筋肉が活発に動くようになります。それまで上半身の筋肉が活発に動いていたものが、この指の使い方によって、お腹の筋肉が活発に動くようになり、上半身の緊張が緩みます。以前書きましたが、緊張している所に直接アプローチしてもあまり効果はありません。例えば肩が緊張しているからといって、直接に肩を手入れして緊張を緩めることはなかなかできないものなのです。このように、からだを使う時に、体のどこかの箇所だけが働き過ぎている場合、あまり働いていない箇所を使って、働き過ぎの箇所を休ませてあげる。会社の組織にも似ていますよね。一つ一つの箇所にきちんと仕事をさせてあげる。動ける状態を作ってあげる。そうすることで体全体をなるべく使い、働き過ぎの箇所の負担が少なくなり効率があがります。これが「 体の使い方 」「 声の出し方 」です。

「 手の指の使い方で声が変わる 」。

日常生活の様々な状況で、手の指の使い方を参考にしていただけたらと思います

「 足裏を感じると声が変わる 」

2009年11月29日 | 林流 ぼちぼちヴォイストレーニングとは?
緊張して声が震えてしまったり、息苦しくなってしまった場合、すぐに出来る体の使い方を書きます。
上半身( 首・肩・胸・腕 )に余計な力が入り過ぎると、声はなかなか出てきてくれません。その状態になってから「 上半身の力を抜いて 」と言っても、力はなかなか抜けません。力が入っている箇所に直接アプローチすることはあまり効果がないと思います。そんな時に「 足裏を感じる 」ことをしてみてください。足裏と床が接していることを感じる。そうすると声の震えは少なくなり、声が出てきてくれます。上半身だけで声を出していた体の使い方が、足裏を感じることで体全体を使った声の出し方に変わります。気をつけていただきたいことは、「 踏ん張らないようにしてください 」。足裏と床が接していることをただ感じるだけです。話をし始める前に、歌の時であれば高い音、声量を必要とする時などに足裏を感じていただくと、声が出てきてくれます。
ご参考にされてください

声を出す時に緊張したら。

2009年11月27日 | 林流 ぼちぼちヴォイストレーニングとは?
人前で話す時、歌を歌う時、読み聴かせをする時などなど、緊張して声が揺れてしまったり、息苦しくなったり、声が出なかったりした経験はありますか?
緊張しないようにしても、緊張はしてしまいますから、「 緊張して当たり前 」と思っていたほうが、気持ちは楽になると思います。でも緊張して自分が伝えたいことを伝えられないのはなんとかしてあげないといけないと思います。緊張が問題ではなくて、表現できないことが問題になってきてしまいます。ですから、声が出てきてくれる体の状態をつくってあげる。僕はこれを「 声のお手入れ 」と呼んでいます。声がフッと出てきてくれる。声を出しちゃっている状態を作ってあげればいいんです。
そんな「 声のお手入れ 」ですぐにできることを一つご紹介します。
よく「 深呼吸 」するといいますが、先に吸っては上半身( 首・肩・胸・腕 )が緊張して、浅い呼吸になります。力を抜きたいのであれば、先に吐いてください。ゆっくりと一定に息を吐き出してください。そうすると上半身の力が抜けやすく、深い呼吸になります。声は上半身に力が入りすぎると、揺れたり、息が早く終わってしまったりします。声もこもりやすくなります。「 呼吸 」という字のごとく、吐くことを先にしてあげてください。きっと声が出しやすくなります。緊張もほぐれやすくなります。
ご参考にしてください