「 ヴォイスコンサルタント 林重光 のブログ 」

声・話す・読む・歌うことの悩みを解決するヴォイスコンサルティング MAKE UP VOICE 代表。ヴオイストレーナー。

「 いきいきこえあそび 」について。

2009年12月23日 | 活動詳細
12月22日(火)に地元紙に掲載していただいた「 いきいきこえあそび 」について書きます。
「 いきいきこえあそび 」は昨年8月に活動を開始しました。昨年3月の、僕の発声講習会に参加してくださった方から後日、「 子どもへの声の出し方 」を教えていただきたいとのメールをいただき、4月から月2回、話しを重ね、スタッフを集め、8月に顔合わせを行い、12月に1回目の実施をしました。子どもへ声の出し方を教えていただきたいとメールをくださったのが小児科医の先生でした。声を出すということ、つまり声の出し方へのアプローチが医療の分野ではあまりないようで、声が出るものとして、言葉へのアプローチになることが多いようです。例えば顎が緊張してしまう子どもの場合( 大人もそうなのですが )、声はこもり、発音の明瞭度は下がりやすくなります。ごもる場合もあります。そうすると声、言葉で自分を表現することが負担と感じてしまう場合もあります。それこそ、「 声が出なければ、話しをしたくても話しにならない 」という状態です。これはストレスを感じます。「 いきいきこえあそび 」は、体の余計な緊張を取り除き、『 声が出したくなっちゃう、声が出ちゃう体の状態をつくってあげる 』ことを目指しています。スタッフは小児科医・言語聴覚士・音楽療法士・作業療法士・保育士・読み聴かせ家・音楽家・ヴォイストレーナーで構成されています。月2回、打ち合わせを行い、隔月の第4日曜日に実施をしています。
プログラムは1時間くらいで、「 体の緊張を緩ませる動き 」「 体の動きに合った吸気と呼気 」「 感覚をよりよく使う動き 」などを遊戯にして作っています。毎回プログラム内容は変えていますので、毎回のご参加にも子どもさんが飽きることなく楽しめるようにしています。今後は子どもさん1人1人の体の動き、声の出し方を親御さんへお伝えできるよう、フィードバック用の「 いきいきシート 」お便りも作成予定です。
大人しい子と思われていたけれど、話したくてもうまく声が出ずに話せなかったでけ。
緊張して思うように声が出なくて話せなかっただけ。ということを成人した方々から聴くことがあります。
声、言葉で自分の想いを伝えられる体にしてあげることが、言葉ありきの社会を作ってきた僕たち大人が子どもにしていくことだと感じますし、言葉にならないものもあるということを、大人は再認識していく必要がると個人的に感じています。
「 ~ちゃんは嗅覚でひとを見ています。」と身体技法研究家である甲野陽紀氏がおしゃったことがありました。とても衝撃的でした。人がどの感覚で感じ、表現しているかは人それぞれであり、それは個性なのだということを感じました。
子どもも大人も「 いきいき 」と体を育んでほしいですし、そういいう場があってほしいという想いから「 いきいきこえあそび 」と名付けました。声を通して体を育む場となり、いきいきと体、声、言葉を日常生活で使っていただけるお手伝いができたらとスタッフは活動しています。是非遊びにいらしてください。


~ 次回実施日について ~

日にち : 2010年1月24日(日)
時間 : 10時~
会場 : Mウイング( 松本市中央公民館 )4階和室
参加費 : 100円( 保険代金 )
定員 : 10組
対象 : 2歳~9歳くらいまでのお子さん。
お申し込み・お問い合わせ : TEL 080-1310-6703
MAIL make.up.voice@mac.com
参考HP htpp://web.mac.com/make.up.voice/

林重光までご連絡ください。宜しくお願いいたします。


「 声楽家 成田眞 」 講習会開催について。

2009年12月14日 | ゲスト講習会日程
成田 眞 (NARITA Makoto)   Bass-Baritone

名古屋市出身。愛知教育大学教育学部を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科を首席で卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。
声楽を中川牧三、畑中良輔、小野光子、平野忠彦、カルロ・メリチャーニ ( イタリア・ミラノ留学中 ) の各氏に師事。
現在、日本を代表するバス・バリトンの一人。

類まれな才能は学生時代から注目され、18歳より演奏活動を開始。1991年、1993年には、東京藝術大学主催 「 メサイア 」 「 第九 」 のバス・ソロにも選ばれ、これまでに内外の著名な指揮者や交響楽団との共演の数は枚挙に暇がない。 オペラにおいては1995年横浜シティ・オペラ公演 「 ドン・ジョヴァンニ 」 レポレッロ役で本格的オペラ・デビュー。 二期会本公演では 「 椿姫 」 「 カルメン 」 に出演。
グスタフ・クーン指揮 《 サントリー・ホールオペラ・シリーズ 》 、チョン・ミョンフン/大野和士指揮・東京フィル 《 オペラ・コンチェルタンテ・シリーズ 》 、ミューゼシード主催 《 サントリーホール・コンサートシリーズ 》 に定期的に出演など、幅広いレパートリーを手掛けている。また、 《 おもしろオペラ館 》 では森公美子との全国縦断コンサートツアーに同行、出演した。
小澤征爾音楽塾公演 「 ドン・ジョヴァンニ 」 、ヘネシー・オペラ・シリーズ 「 魔笛 」 、東京オペラの森 「 エレクトラ 」 「 オテロ 」 では、数少ない日本人キャストとの一人として小澤征爾と共演。 また、 《 サイトウ・キネン・フェスティバル松本 》 ではオペラやコンサートのソリストとして、また、東京オペラシンガーズ ( プロフェッショナルコーラス ) の一員としても毎年参加している。
1996年、1997年には、日豪親善コンサートの日本側ソリストとしてシドニー・オペラ・ハウスに招かれ、 「 第九 」 のバス・ソロをつとめる。2005年にはウイーン楽友協会ホールにおいてのヴェルディ 「 レクイエム 」 のバス・ソロとして出演、その日本の才能は海外においても披露され大喝采を浴びた。

個人レッスン指導をはじめ、ヴォイストレーナー・合唱指導者としても活躍。 現在、東京アカデミー合唱団、東大アカデミカコール ( OB ) 、東北大OB男性合唱団、一橋大合唱団ユマニテ、三菱ダイヤモンドコンサート合唱団などの指導、また大学においては保育者を志す若者達への指導にもあたっている。

出演ディスコグラフィーとして、叙情小曲集 『 あんこまパン 』 CDブック ( 小学館 ) 、小澤征爾指揮・バッハ作曲 『 マタイ受難曲 』 『 ロ短調ミサ 』 、プーランク作曲・オペラ 『 ティレジアスの乳房 』 ( ポリグラム ) 等。

現在、田園調布学園大学講師、日本体育大学・同女子短期大学部非常勤講師、全国大学音楽教育学会会員、
日本・ロシア音楽家協会会員、二期会会員。



日にち : 2010年1月17日(日)

時間 : 14時~16時( 予定 )

会場 : Mウィング( 松本市中央公民館 )

詳細は決まり次第、更新いたします。

お問い合わせ・ご連絡先について。

2009年12月10日 | お問い合わせ・ご連絡先
個人的にお聴きしたいことがある方や、講習会などの参加申し込みをされたい方もいらっしゃると思います。
このブログカテゴリー「 お問い合わせ・ご連絡先 」に掲載しているメールアドレスへご連絡いただければ僕が対応させていただきますのでご利用下さい。

MAIL make.up.voice@mac.com


甲野陽紀氏の身体運用法講習会開催日程。

2009年12月10日 | 体感記録日記
東京都生まれ。武術研究者の父・甲野善紀について各地の講習会に助手として参加。人の体の 持つ面白さ・不思議さに興味を持ち、父と共同あるいは単独で有効な身体操作法を案出している。2007年1月~3月の江戸川大学エクステンションセンターで講師を務め、以降、朝日カルチャーセンター新宿・湘南、各地のスポーツ関係、介護関係、大学関係などで講師として招かれる。著書に『苦手な体育がおもしろくなる 甲野式からだの使い方』(双葉社)がある。


『 日常生活、仕事、スポーツ、介護、発声。人は何をするにも体を使って行動します。その当たり前に使っている自分の体の使い方をちょっと変えてみることでまた違った動きが見えてきます。
簡単に動きが変わるものから、言葉では説明しきれない感覚的なものまで、日常動作・スポーツ・介護などに応用できる動きも紹介しながら、押したり引いたり、いろいろと体を動かしていきたいと思います。「 見ている 」「 聞いている 」だけでなく、実際に体を動かして「 感じてもらう 」ことで、一人 ひとりの方に体の持っているおもしろさ不思議さを体感していただきたいと思います。 』

~ 12月の日程について ~         
       
日にち:2009年12月20日(日)

時間 : 14時~16時
会場 : Mウイング(松本市中央公民館)
講習料:3500円
定員 : 先着15名
参加申し込み お問い合わせ( 林 ): TEL 080-1310-6703
                 MAIL make.up.voice@mac.com
                  HP http://web.mac.com/make.up.voice/
このブログのカテゴリー「 お問い合わせ・ご連絡先 」からもお申し込みいただけます。

間に合うか、間に合わないか。

2009年12月08日 | 活動詳細
ここ1ヶ月、仕事に追いついていない状態です。つねにギリギリで間に合うかどうかの状態で、自分でも「 こりゃいかんわな~ 」と感じています。「 はて、次はどこに行ったらいいのだっけ。」ということもしばしば。声に悩みをお持ちの方がこれほどいらっしゃるとは。この仕事を始めたのが24歳の時でした。当時、新聞に掲載していただいたこともあり、数名の方がレッスンをお受けくださっていました。そのうちの4名の方は今もお受けくださっています。7年のお付き合いです。2、3年前までは音楽をやっている方の受講率が高かったです。全体の8割以上が音楽関係でした。POPS、ロック、演歌、声楽、詩吟、民謡などです。今現在はどうか。なんと6割以上が話し声をなんとかしたいという方々。4割弱が音楽関係です。話し声をなんとかしたい方も、どうしたらいいのかがわからなかったようです。市の主催などの講習会で行かせていく場合、テーマは「 コミュニケーション力 」といった方向のものが多いです。緊張して上手く話せない。緊張して声が出ない、震える。声が出ないと話しができない。そこから「 声の出し方 」を教えてくれる人を呼ぼうということだと思います。声の重要度が社会的に求められるようになったということもあると思います。営業マンでいうと、同じ商品、同じカタログを売っているのに売り上げのある人とない人がいる。接客をしている時にお客に声をかけるタイミングがわからない。お客さんや取引先の人と話していて聞き直されることがある。医療、介護職をしていて患者さんに聞き直される。指導者の立場だけれど、緊張して上手く話せない、などなど、社会生活で声の重要度が高いのだと思います。なぜこれほど高いのか。やはり「 情報社会 」ということだと思います。言葉は情報です。これは以前書きました。情報を処理することが得意な人が重宝される世の中です。僕は情報処理が得意ではないですし、あまり興味がありません。声に興味があってやってきただけです。そうしたら社会で声に悩みを持つ方が多くいた。そこに僕がいて使っていただいているのだと思います。
この仕事をする前はサラリーマンをしていました。営業、介護職、ホテルマンなど、色々やりました。例えばベルボーイをしていた時、お客さまから荷物を受け取った瞬間に部屋までの対応の仕方がわかります。立ち位置、声かけのタイミング、歩くペースなど、だいたいわかります。荷物を受け取る瞬間とは、相手の皮膚と触れる時であり、そこには皮膚に触れる「 接点 」があります。この接点が相手との間合いを教えてくれるわけです。でも一番の接点場所はどこかといえば「 声 」でした。お客さまの声を聴けば対応の仕方が見えてくる。声は目に見えないことを教えてくれます。1日に100人。1ヶ月で2000人。1年間で24000人のお客さまの声を聴いて対応していました。常にお客さまという生き物の観察をしていたわけですから、声と体の使い方が関係することはよくわかります。結果「 こうすればいい接客 」ということはないと思います。適材適所、臨機応変に動けること、相手に合わせることができる力が大切ということを学びました。これは声も同じです。いい声というものはありません。適材適所、臨機応変に、相手に合わせて聴き取りやすい声を出すことが大切だと思います( これをいい声というかもしれません )。
そういうことをどこかで感じている方が多いのだと思います。ですから声をなんとかしたいと思う方が多くいらっしゃるのだと思います。今現在、レッスンや講習会をお受けくださる方に営業、介護、医療、経営コンサルタント、新人指導者など様々な職業をされている方々が休日を利用してお受けに来てくださることに、強い意気込みを感じています。そしてお受けくださる方々から「 声が出しやすくなった 」などのお返事をいただくと、本当に有り難く感じています。ありがとうございます。
お受けになりたいとおしゃってくださる方々には現在、空きをお待ち頂いている状態です。今年は講習会をする時間がつくれそうにない状態ですので、来年1月か2月に1回でも行えたらと考えています。そして今現在お受けくださっている方々の中にも、未だに今月のレッスン日が決まっていない方々には大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。今しばらく僕からのご連絡をお待ちください。ここ1年くらいは月休み1日でやっていますが、特に最近は仕事に置いていかれないようにすることで精一杯の状態で、新しいご依頼等への対応に時間が必要な状態です。全て1人での作業ですのでご了承ください。
なんとか12月を乗り切り、来年1月からは仕事の仕方を変えようと思っています。そのご連絡は改めてさせていただきます。宜しくお願いいたします