魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

赤ちゃんの鎖骨骨折は、まるまる抱っこで防げるのでは?

2014-06-25 | 赤ちゃん・子ども
6/25(水)は東京でのトコちゃんベルトアドバイザー養成セミナー。
そこで、驚くべき話を、受講者から聞いた。

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小児科医から「1カ月健診に来る赤ちゃんの、鎖骨骨折が増えている」
との指摘があった。

分娩介助の仕方に問題があるのかと調べたが、
特定の助産師に集中しているわけでもなく、
帝王切開で生まれた子もいた。

そこで、生後1日と、生後5日に、小児科医3人が触診し、
鎖骨骨折の有無を調べたが、骨折している子はいなかった。

ところが、生後1か月の健診で、同様に3人で触診し、
疑わしい場合はX線撮影したところ、
20人以上の赤ちゃんに鎖骨骨折が見つかった。

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つまり退院した後に、骨折したということである。

年間900件ほどの分娩件数の病院だが、
どれくらいの期間で、20人以上見つかったのかは
詳しくは聞けなかったが、信じられない数である。

私は、京大病院の産科・小児科で20年以上働いたが、
鎖骨骨折には1人しか出会わなかった。

いったい、なぜ、そんなにたくさんの子が?

受講生とともに考えてみたところ
「抱き方や授乳の仕方に問題があるのでは?」と、
意見がそろって来た。

反る赤ちゃんの首と背中を、押さえながら
抱きかかえて授乳すると、腕はピンと後ろに伸び、
鎖骨はママの胸に押し当てられる。

としたら、鎖骨骨折することも考えられる。

ヒトもサルもネコも、木登ぼりができる動物は、
木にしがみつけるような姿勢がとれることが大切なのに、
最近は両腕が、180度以上開いて固まっていて、
手が全く前に来ない赤ちゃんすらいる。

「鎖骨の触診も、これからはしないといけないなぁ」と
思ってしまった。

と、同時に「赤ちゃんの鎖骨骨折は、
おひなまきにするなどの、まんまる抱っこで防げるのでは?」と思った。

赤ちゃんの「反り」は、良好な発達を遂げるうえで、
とても良くないことである。

このことを、家森百合子先生の論文などを読んで
私が知ったのは30年ほど前だった。
家森先生から、1対1で教えていただいたこともあった。

それがルーツで、「おひなまき」を作り、販売もするようになった。

昨年、家森先生が出版された本にも、
赤ちゃんを反らさないようにすることの大切さが、書かれている。
             ↓


丸く育ててもらえなかった人は、腕が重く、背中が痛み、
何をするにも、私と比べると著しく不器用な人が多いと思う。

ましてや、鎖骨が折れんばかりに、
胸や腕が押し伸ばされながら育てられたら、
この人たちよりも、もっとツライ体になってしまうのでは?
と思うと、悲しく、末恐ろしさを感じた。

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