魔女の薬草箱

著者の西村佑子さんは魔女の世界に
詳しい方だそうです。
毎年4月30日に開催されるドイツ、ハルツ地方の”ヴァルプルギスの夜”、
魔女祭りによくいかれるそうです。
そういえば横浜の”魔女の店”の魔女さんも行って来たと言ってました。
マジョおばさんもいつか行ってみたいです。

魔女の薬草レシピから私たち身近に見ることが出来る、そして病を治す
効果のある薬草を紹介してみましょう。
えっ！このお花が魔女の薬なの？とびっくりする植物もありますよ。
ヒヨス：このお花、どこかで見たことありませんか
ヒヨスは古代から魔法の薬草といわれてきました。恐ろしい毒薬ですが
少量で有用なお薬になります。
ヒヨスチアミンという成分が入っています。下痢、腹痛などで薬局で買い求
める薬にはいっています。
トリカブト：犯罪に使われたことありますよね。
全草猛毒で殺人用につかわれてきたそうです。
アサ：大麻です。近頃個人的に栽培する人がいて
御用になっています。しかし繊維として夏の衣料にはかかせませんよね。
ケシ：毒の効果が高いので魔女の
薬草として、地位が高いそうです。
この乳液がアヘンチンキといい、万能鎮痛剤です。
このアヘンから抽出したモルヒネは今は癌疼痛の治療にかかせません。
そしてこの仲間のコデインは咳きをとめるお薬で、薬局でよく買われる
液体の咳止めに良く入っています。
ベラドンナ：美しい婦人という意味だそうです。
この薬草の成分はアトロピンといい、眼科に行って目の検査をするとき、瞳孔を
開かせますよといわれ滴下されるお薬です。
この作用は長いので今は数時間で元に戻るお薬が使われてるそうです。
チョウセンアサガオ：
成分は今まで述べてきたアルカロイドの仲間、スコポラミン、ヒヨスチアミン
アトロピンで神経が麻痺し錯乱し死にいたるそうです。
有名な華岡青洲の全身麻酔の成分はこのアサガオだそうです。
最近良く身近でみかけるエンジェルトランペットもこの仲間だそうですよ。
イヌホオズキ
子供のころほおずきの種を取り口に入れてよく鳴らした経験がありますよね。
この種は飲み込んではいけないといわれました。
このイヌホオズキは実が黒いです。根は堕胎につかわれたそうです。
エニシダ：春になると、どの花より早く
ま黄色の花を咲かせ春を教えてくれる花も魔女の薬草だったんですね～
枝や葉は陣痛促進剤、堕胎剤として用いられたそうです。

イヌサフラン
日本では秋に咲くのをサフラン、春に咲くのをクロッカスというそうです。
この成分が痛風の特効薬コルヒチンです。このコルヒチンは染色体を倍加
させる働きがあり、種無しスイカに使われていると言うことも初めて知りました。
ヘレボレス：クリスマスローズの
ことです。この花は大好きでいろんな種類のはなを楽しんでいますが、魔女の
薬草なんですね～！！
白ヘラボレスの絞り汁は猛毒で狩の矢に使われたそうです。
そして根の粉末はくしゃみを引き起こすそうです。
”魔女の宅急便”でキキのお母さんは魔女で”クシャミのお薬おわけします”
と門柱に書いてあるそうですが、覚えていますか？？？
マジョはこの映画見ましたが、全然記憶にありません！
ジギタリス
美しい花ですね。
心臓病の治療に効果があります。

いろいろ紹介してきましたが、まだまだおもしろいことがいっぱい書いてあります。
ハーブとは又魔女の薬草はちょっと違うようです。
魔よけの草とか魔法の薬草とか、・・・
又次回紹介させてください