温故知新 by メゾンゴルフ

ゴルフクラブの歴史と伝統 そして現代技術の融合により
摩訶不思議なゴルフクラブが出来上がりました(^^)v

ゴルフを今一度見つめ返してみましょう

2013-08-05 00:01:47 | ゴルフ考察

現在のゴルフ、私は大きく見落としている点が3つあると見ています。しかもそれは末端のところではなく、根幹の部分です。とは言ってもなかなか理解してもらえないと思いますが、順を追って進めて行く中でそれは明確なものとなるでしょう。これまで常識とされているものが、いかに非常識なものであるか、が。

ゴルフクラブとゴルフスウィング、これらについては長い時間の中で多くの人が書いています。もう書くべきところは書き尽くされたようにも見えます。しかしながら人間とは面白いもので、必ず盲点というものがあります。例えば、新しいことを始めた人間の功績は必ず記憶(記録)されるのかというと、決してそうではないからです。

ゴルフクラブと聞くと誰もが現在の形を想像します。これはゴルフをやらない人でも、クラブを見せれば、あぁゴルフで使うやつね、と答えてくれます。知らない人はほとんどいないと言っていいでしょう。

 

 

ではこの形状をはじめに創ったのは誰か?

それ以前にもゴルフクラブという概念はありました。たどれば羊飼いが杖でウサギの穴に石ころを入れて遊んでいたというような話もあります。それが時代を重ね現在の形になっていったのですが、今手にしているゴルフクラブは現代の技術の結晶かのごとく言われていますけども、基本形状は、はるか昔、数百年も前に出来上がっていたものです。材質の変化というのはありますが、それは枝葉の話。棒状の道具で先端に重量物を配置し、面を存在させ、しかもその棒を先端の重量物(ヘッド)の端に接合させています。

この形状は考えている以上に凄い形(アイデア)です。

地面にあるボールを目的地まで運ぶ、その目的に対して人間が扱う道具としては非常に理にかなった、というよりもコレ以外考えられないという構造をしています。それが現在のようなパソコンも無ければ計算機も無い時代にすでに出来上がっていたというのですから、その仕事をした人は天才です。にもかかわらず、その天才の名前を業界に携わっている人でさえ誰も知らないのです。かくいう私も名前は知りません。

どうしてこんな事になるのでしょうか?ひとつ言えることはそれが空気のように極めてあたり前になってしまったからでしょう。変な言い方に聞こえるかもしれませんが、「あたり前の事」は一度あたり前になってしまうと、誰も意識しなくなってしまいます。空気というのは、それが無ければ人間も動物もみんな死んでしまうほど貴重なものなのに、そのことを普段意識しているかというと全くしていません。極端かもしれませんが、それと同じです。

ゴルフには往々にしてこういうことがあります。

あたり前を誰もが考えなくなってしまいました。数えきれない程の書籍、無数にあるゴルフ情報、どちらをとっても一方通行的なものばかりで、ゴルフクラブの構造と関連付けて語られているものは見かけません。

 

これが第一の見落としている点。

「ゴルフクラブの形状の意味」です。

 

例えばゴルフクラブの大きな特徴の一つであるヘッドの端にシャフトが装着されている形状、単純にこれはナゼか?と尋ねられて答えられる人がはたして何人いるでしょう?古の先代の大きな功績、この画期的な形状をスウィングに取り入れられている人はいるでしょうか?

現状はこの形状をまるで邪魔者かのごとく扱っています。それは主流とされているスウィングを見れば一目瞭然なんですが、驚くのはゴルフの専門家たる人達でさえ、いや、専門家の方がそう扱っていることです。トゥダウンという言葉、聞いたことありますか?重心位置がシャフト軸線上に揃うあたり前の動きをこう呼んでいるのですが、これは好意的にとられたものではなく、そのズレはヘッドコントロール(ターン)を阻害する、そんな扱いです。

この形状がですね、そんなに邪魔な、構造上無用な存在なのだとしたらやめてしまえばいい話なんです。だってそうでしょ。必要の無いものは取り除けばいい。何もわざわざこの形状にしなければならない事は無いんです。これまでも紆余曲折しながら進化を遂げてきたわけですから。しかし、不思議なことに、実に不思議なことに、その数百年前の形状を今も守ってきているんです。(いや、守っているというと聞こえが良すぎますね。単に真似してるだけでしょうね。)

私は物の形には必ず意味があると考えています。それが変えられずに来ているという事は、そこには意味が存在するんです。

ひとつゴルフ上達へのコツ?を書いておきましょう!それはですね…「子供の目」になってゴルフを見てみる事です。凝り固まった状態ではなく、無垢な気持ちと言いますか、あたり前があたり前になっていない状態、そんな環境に自らを置いてみると、これまで気が付かなかった事が見えてきます。そして、何かひとつ気が付くと、そこを突破口にして面白いように繋がりはじめる。そんな新たなゴルフの幕開けとなるわけです。

 

 

 



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