温故知新 by メゾンゴルフ

ゴルフクラブの歴史と伝統 そして現代技術の融合により
摩訶不思議なゴルフクラブが出来上がりました(^^)v

シャフトカット

2015-11-28 01:28:33 | 工房作業

 

 

シャフトカット


1ミリ2ミリとなるとグラインダとかベルトサンダーで削り(摩擦)でやってるんだと思いますが

(いや これもしてないかな)

シャフトの事を考えると 最も避けたい作業は熱がかかる事
ですので摩擦となるとシャフトに与えるストレスは相当なものです

シャフトは大切に扱いたい
しかし使用する事を考えると やらなきゃなんない

そこでウチが使っているシャフトカッターは
その熱対策を考慮した 水冷式!!

カット中 ポンプによってシャフトに水をかけながらカットしていきます 

合わせて 使用している刃も超極薄 ですので実際このようなカットも可能です

 

 

一度でもシャフトカットしたことある方にとっては感動ものだと思います
当然ながら その切り口はまさに芸術品の域であります!!


なんか道具自慢の感はありますが やはりそれなりのものを作ろうと思えば
それ相応の器材と労力は必要になるということです(^^)

 

 


アングル調整

2015-11-25 01:57:30 | 工房作業

 

 

アングル調整


基本となる3つの角度

ロフト角度
ライ角度
バンス角度


一般的なアイアンセットの場合
ロフト角度は3~4度
ライ角度は0.5度ピッチで構成されています

例えば7番アイアンのロフト角度が35度、ライ角度61度のとき
6番アイアンはロフト角度31度、ライ角度60.5度となり
8番アイアンはロフト角度39度、ライ角度61.5度となります

アイアンセット
これがそのとおりなっていればいいのですが、なかなかそうなっていないというのが現状です

アイアンの距離差が出ない
もしくはこの番手だけどうにも調子が悪い
という場合は、一度計測してみましょう
特にライ角度は0.5度という非常に少ない角度差です

これがくるった状態でショットをし続けるとなると
スイングまでおかしくしてしまいます

 

 

 

 

アイアンのネック形状や素材に合わせて
ウチはこのようなネック調整用器材を使いわけています

そして調整後、専用の計測器を用いて測定しています

 


重量グルー調整

2015-11-19 00:19:45 | 工房作業

 

 

 

重量グルー調整

グルー(粘着材)をヘッド内部に注入することでヘッド重量を調整しています。
ネック内部から、もしくはウェイトチップが外れる場合は、そこから注入可能です。

重量調整は専用器具とグルーと呼ばれる粘着性のものを使います。
画像はその作業風景ですが ネック孔からグルーを注入している様子で、所定の重量までグルーを注入することで調整します。

このグルーは加熱していますので(うっかり触ると火傷する)液状に近い状態です。
それが常温になると半硬化(お菓子のグミ?のような状態)で強力にヘッド内部に張り付きます。


トゥ側 ヒール側 ソール後方 前方
はたまた 少量ずつ全体 という具合に
グルーをヘッド内部のどの位置で硬化させるかがポイントになります。

元々ヘッドが持っている性格をふまえ
打ちたい弾道やスウィング改善 シャフトを有効に使えるように など
目的に応じて重量を配分します。

 


シャフト取付け

2015-11-17 00:11:04 | 工房作業

 

 

シャフト取付け

ヘッドとシャフトを接着します。
基本的に72時間硬化タイプを使用し、寝かせる時間をとります。
ゆっくりと硬化を促進することで、均一な仕上がりにすることができるからです。

対して速乾性のものもあります。
これは急を要する場合、明日にどうしてもシャフト(ヘッド)を試してみたいという場合のみ使用しています。

 

では調整できたヘッドとシャフト
この2つを接着してみましょう。

接着は2液性のエポキシ材を使います。
分量に注意して間違わないように秤で測って2液を出します。
主剤と硬化剤 画像の黄色い方が硬化剤になります。

で 混ぜる 混ぜる 混ぜる
しっかり混ぜますとこのように
マヨネーズみたいな感じ?になります。



(ヘッドのネック内部と シャフト挿入部はアセトンで事前に脂分を飛ばしてあります)
その両方に接着剤を塗り装着します。

この時、ネック孔とシャフト径に差がある場合、隙間が出来る場合があります

ストレートに差したければ均等になるようにスペーサーを使う。
これが通常の処理ですが、逆にその隙間を利用してフラットにとかアップライトに調整ということも出来ます。

孔と径にほとんど差が無い場合はそのままストレートにという処理になります。



はみ出した接着剤を綺麗にふき取って後は乾燥待ち。

このエポキシ接着剤(アラルダイト)は72時間完全効果タイプですので、その間寝かせます。

 


シャフト取外し

2015-11-11 00:05:55 | 工房作業

 

 

今回はヘッドからシャフトを取り外す工程を見てみましょう。
まずはネック部に付いているソケットを取り外します。

次にシャフト抜き用の専用冶具にクラブをセットします。


ハイ これで準備完了
ちなみにこのシャフト抜き器はTバーが付いている部分でシャフトを挟み込み、ねじ形式でシャフトを引っ張ることで抜くタイプのものです。
この冶具の端にボルトを回転させるレンチを据え付け、その力を引く方向へと変換しているという構造です。

 



ではシャフトを抜いてみましょう。
固着しているヘッドとシャフトですが、これをそのまま引っ張ってもびくともしません。

そこで利用するのが 熱
ネック部に専用ヒートガンを使って接着剤を弱めながら抜いていきます。

 

今あてているヒートガン
これは約500℃の熱がでるタイプのものですが、この作業は時間との戦いです。
熱をかけることは決していいことではありませんから、できるだけ短時間で仕上げなくてはなりません。
冶具の引く力が上回るその一瞬を見逃さず、熱をかけるのをやめる。
そのポイントを見逃してしまうとシャフトをダメにしてしまいます。

それを感じ取っているのがレンチを持つ手(指)です。
ふっと一瞬だけ軽くなるポイントを察知すべく神経を集中しています。

そのポイント以降はあとはレンチを回すだけ。
するとこの通りヘッドとシャフトは外れます。

 

この処理に使った熱は500℃
こんな状況は生活上ありえませんが、ゴルフパーツで熱に対していいものは何もありません。

そこで注意して頂きたいのは、ゴルフバックごと車のトランクに入れっぱなしにしている場合、中の温度はかなり高いものになっています。
そこに長時間放置しておくことは避けましょう。

 

 


メゾン工房風景

2015-11-02 00:58:12 | クラブ測定

 

 

 

 

 

 

ドライバーヘッド

重心位置測定風景

重心距離

重心深度

重心高

そして重心角度

各数値によるセッティング

そしてこの個性にあうであろうシャフトテストへと進んでいきます

 

 

 

 

リアルロフトにオリジナルロフトを計測

ライ角度も勿論欠かすことはできません

 

その他この計測器で

フェースアングル

フェースプログレッション

ソールインバーション

が計測できます

 

あとメゾンゴルフでは もうひとつの角度 を考慮し

クラブセッティングをしておりますがそれは企業秘密です(^^)

 

 

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