濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」がゴールデングローブ賞
非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞したというニュースが繰り返され、雨の中行ってきた
今は「文芸春秋」の読者ではないが、資料によると
「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹氏が13年11月発売の「文芸春秋」12月号に発表した短編
同誌14年3月号まで連続で掲載した「女のいない男たち」と題した連作の第1弾
14年の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に収められており
濱口監督は同作に加え「女のいない男たち」に収録された6編の短編の中から
「シェラザード」「木野」のエピソードも投影し、脚本を作り上げた、という
あらすじ
物語は舞台俳優で演出家の家福(かふく)悠介(西島秀俊)が満ち足りた日々を送る中
脚本家の妻音(おと)(霧島れいか)が、ある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう
その2年後、喪失感を抱えたまま生きる家福は、演劇祭の演出で愛車のサーブで広島へ向かう
向かった広島で、クライアントからの要望で専属ドライバーを手配された、最初は拒否した家福だったが
若い女性ドライバー、みさき(三浦透子)の運転技術やクルマへの対応を認め、ハンドルを任せることに合意する
寡黙な専属ドライバーとともに過ごす中で、それまで目を背けていた、あることに気づかされていく心情を描く
画像出典すべて:主演の西島秀俊(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告編
演劇祭の「舞台」は、特筆すべき手法で描かれている
それが「多言語演劇」
韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、ドイツ、マレーシアから
オーディションで選ばれたキャストが参加している、9つの言語が飛び交っている
多言語演劇は、言葉も演技も嚙み合わないと滅茶苦茶劇になるが、、
※チラっとだが、舞台上に言語訳がスクリーンに出ていた
さすがに迫力ある素晴らしい演技だった
☝ 韓国・中国女優、整形していないアジア美人(多分)
*****************************************************
村上春樹を知ったのは、ビートルズ「ノルウェーの森」のキャッチコピー
のようなタイトル名に飛びつき、初版本上下2冊を買った
数ページで読む気力を失い、挫折、頭が空回り、、、
外国人監督の同名の映画鑑賞もしたが、今回と同じような頭がクルクルな感じ
「ドライブ・マイ・カー」初上映は2021年08月20日
2度目の上映だが小さな劇場は、満席で入れない人もいた
あらすじはさておいて
興味をそそったのは、家福の運転する愛車はスウェーデンのサーブ 900
友人のご主人が、濃紺の「SAAB900クーぺ」を、テニスコートに乗り着けていたのを思い出した
現在、サーブは生産終了してから30年近く経つ車だが、家福のこだわりの愛車だった
原作では黄色のコンバーチブルだが、映画では風景に映えるようにと
赤色のターボ 2ドア(サンルーフ付き)を使用して撮影された
そして主人公(家福)が交通事故を起こした原因が「緑内障」であったこと、、、
真っ赤な車体の「サーブ900ターボ」が走り抜けた道
広島市中心部と北西約5~10キロの距離にある都市拠点「西風新都」を結ぶ広島高速4号線トンネル
平和大通り、広島みなと公園付近、安芸灘大橋、大崎下島などが街並みとともに登場する
Drive My Car (Kafuku) (Official Audio)
Starring : 三浦透子 | Toko Miura
※タバコが悪びれず当たり前のように吸っていた時代
かつての、故ジャン=ポール・ベルモンド作品やハリウッド作品も、煙だらけ
強調していたタバコを車内で吸うシーンは、心が通じた瞬間で印象的だった
北海道でのモノクロな雪景色、残骸を見詰めて無音になるシーンは目を見張り息を飲んだ
雪に投げつけた献花はもっとリアルさが欲しかったが、、
最後のシーン
渡利みさき(三浦透子)が、韓国の幹線道路を犬と一緒にサーブに乗って走っていた
なぜ?韓国と思った
ワタシはやっぱり村上春樹ファンとは程遠い
多分、村上春樹とはあわない
濱口竜介監督の次回作はみてみたいが、、、
支離滅裂な感想になったが、気になった方は劇場でご覧になって下さい
かつてワタシも喫煙者、、、禁煙何十年目だす
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます