前潟都窪の徒然草

折々の社会現象に対する所感、随筆、アフリエイト

中国・川劇のビデオクリップ   

2009-08-19 09:06:40 | 海外旅行
中国の臥龍パンダ保護区でパンダを見学した。その後四川大地震でこのパンダ保護区は壊滅的な打撃を受けて閉鎖され新規に開設された保護区へ移転したというニュースを先日テレビで見感慨一入である。臥龍を訪問した時は川劇を観賞している。その模様は日記に以下の如く記述している。

 この頃からバスの調子がおかしくなりスピードを上げると横揺れがひどくなりだした。この時点では中国の道路というのは舗装が良くなくて道路表面に余程凹凸があるのだな位の認識で未だ車の調子が悪いとは思っていなかった。
 車の速度が遅くなったせいで夕方の「川劇」の鑑賞は幕開き直後にあわてて飛び込むという騒ぎになってしまった。
 「川劇」は琴の演奏、踊り、操り人形、変面、低所潜り抜け等と幾つかの出し物があったが、圧巻は「変面」である。役者が面を付けて出演するのであるが、見せ場見せ場で顔を振り、見栄を切ると今までつけていた赤色の面が青色の面に変わったり、黄色の面が黒色に変わっているのである。まるで手品をみているようでどんな仕掛けになっているのかよく判らない。優れた演技者は一秒間に二十回も面を変えることができるというからその技術は素晴らしい。変面の芸は一子相伝の秘技で最近では後継者難になっているという。

中国・川劇のビデオクリップ






河西回廊裕固族の民族舞踊

2009-08-19 02:09:00 | 海外旅行
シルクロードは東西の物資・文化・文明が行き交った交易路である。西安から敦煌までの河西回廊を旅した時に裕固族の歓迎を受けた。その時の状況は以下の旅日記に感想を記している。

 バスを降りて前方を見ると祁連山脈の山々を後に控えてパオが幾つも並んでいる。裕固族の村落である。手前には地域活性化の目的で観光客誘致目的で建てられたと思われる新しい建物が軒を並べている。中国沿海部の発展に刺激されて山間の僻地にも開発の波が押し寄せてこれから売り出そうという村の意志が窺える。
                       
 この村落へ向かって暫く歩いて行くとジーパン姿でほっぺの赤い若い女性が出迎えてくれてパオ村の方へ誘導してくれた。ほっぺが赤いのは化粧しているのではなく、霜焼けしているのである。パオへ到着すると5人の若い女性が民族衣装を纏って、客人一人一人に白い布を肩にかけてくれて歌を歌いながら杯に酒を酌んで勧めてくれる。
                       
 客人を歓迎する最初の儀式である。みると先程道案内をしてくれた女性も民族衣装に早変わりしている。考察してみると彼女はジーパンの上にスカートをつけているのだ。最初あったとき、なんだかお腹が膨らんでいるなという印象をもったが、スカートの裾をまくりあげて上着の下に隠していたのである。そのためお腹が膨らんでみえたという次第である。

 パオと書いたが我々が招き入れられたのは厳密にはパオではなく、仮設テントにすぎない。ここにも観光を売り物に地域活性化を図ろうとする中国人の悪しき商業主義が垣間見える。田舎者の純朴さを装った狡賢いしたたかさを感じ取ったのは筆者だけであろうか。 パオの中で椅子に着席すると、油で揚げたパンとそば粉を水に溶いたような飲み物が振る舞われた。バターも添えられている。当然の事ながら仮設テントであるから絨毯は一枚もなく、丁度品もない。従って客人は靴を脱ぐ必要もない。

 客人達が全員着席したのを見届けると、彼女達は客人に対し一人三回ずつ酌をしてまわりその都度声を合わせて歓迎の歌を歌うのである。

 歓迎の酌が終了したところで、5人の若い女性達による民族舞踊が始まった。音楽はCDに録音された曲である。三種類ほどの踊りが終了した時点で今度は客人も中に入って踊るよう誘いかけてきた。いよいよフィナーレであるらしい。旅の恥はかきすてとばかりに誘われるままに最初に踊りの輪の中に入っていくと、これに刺激されたように次から次へと客人達も加わり見よう見まねで踊り、楽しく交歓することができた。やがて終わりの時がきて今度は惜別の杯の勧めである。度のきつい白酒をしこたま飲まされて客人達は皆ご機嫌であった。
                       
裕固族の民族舞踊No1
裕固族の民族舞踊No2
裕固族の民族舞踊No3