スシの暗黒狂

挫折した理系人の狂的科学空間

実はあまり笑えない事態が・・・

2006-06-09 21:33:24 | 科学・技術・教育
Yoikoさんが、あまりにひどすぎる、と呻いておられたのだが・・・

学生に日本語再教育

確かに記事になった大学の例は極端な例ではあるが、実は地方国立大や中堅以下の私立大では多かれ少なかれ似たような状況が起こりつつある。

これは実は静かに進む深刻な事態でもある。

今年になり団塊の世代が大量退職する所謂「2007年問題」も相まって急に売り手市場になったといわれる就職戦線であるが、今後、優秀な新卒人材、特に理・工系人材はさらに売り手市場になっていくであろう。
理由はいくつかある。まず、新卒の絶対数そのものが今後減る一方であること。
近年の理・工系人気の低迷によりただでさえ18歳人口が減っているところにさらに輪をかけて受験者(理・工系進学希望者)が減っており、優秀な人材が理・工系に集まりにくくなっていること・・・などなどである。

無論、大学側も手をこまねいているわけではないが、対策が現実に全く追いついていないのが現状である。

これは技術立国を目指している日本にとって実に深刻な問題である。
素直さんが詳しく書かれているが日本という国は天然資源が乏しい故、加工貿易で生きていくしか方法が無い。
にもかかわらず高付加価値製品を生み出すべき人材は今後どんどん減少していく。

遠からず、理工系人材の不足が問題になる日が来ることであろう。