豊中市ブログ「マチカネくんのとよなか草子」マチカネくんと魅力文化創造課職員が、豊中のさまざまな魅力を紹介していきます!

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両校の絆が深まることを願って 桜塚高校VS大槌高校野球部交流試合リポート

2012年08月09日 | ちょっととよなか自慢

都市活力創造室長の長坂です。

今日は、8月7日に豊中ローズ球場で開催された桜塚高校VS大槌高校の野球部交流試合を観戦しましたので、その様子をご案内します。 

東日本大震災の際、本市が岩手県大槌町を支援させていただくこととなった経緯や両校が交流を深めるにいたったエピソードなどは、以前このブログでもご紹介しています。

http://blog.goo.ne.jp/machikane75/e/25304562f7daf01561b22515756efeeb

両校は8月6日に「さくら協定」を調印したばかり。この野球部の交流試合が記念すべき交流の第一歩です。

 

岩手県大槌町の復興を祈念したイベントでもあり、球場の2階スタンドでは豊中市社会福祉協議会が岩手県、宮城県、福島県の物産展と被災地復興支援募金も行いました。

 

まだ日中の強い日差しが残る午後5時15分、開会セレモニーがスタート。

来賓として、岩手県立大槌高校の山形校長、東日本大震災当時の同高校長で、現同県立水沢高校の高橋校長、大槌町の平野総務部長、関西岩手県人会の鎌田会長にご参列いただきました。

 

淺利市長や桜塚高校の小山校長ほか主催者4人の挨拶と大槌町長のメッセージ披露のあと、両校の校歌斉唱がありました。演奏は桜塚高校吹奏楽部と本市消防音楽隊との合同演奏で、大阪音楽大学の鹿岡晃紀さんと中澤侑吾さんが斉唱をされました。

本格的な野球場で、しかも生演奏と歌唱で校歌を聴くと、球場内の雰囲気が盛り上がって、とてもいい感じです。

両校野球部主将が観客に挨拶をしたあと、桜塚高校吹奏楽部と本市消防音楽隊との記念演奏をはさんで、いよいよ試合開始です。

千人を超える観客が試合を見守りました。

  

 試合は、桜塚高校が押し気味に進め、着実に得点を加えながら、9回表までで6得点。

8回まで無得点だった大槌高校の見せ場は9回裏。長短打を重ね、一挙5点を返し、1点差まで詰め寄りました。最後の最後でのハラハラドキドキの展開に、球場内には「大槌コール」が巻き起こりました。

 試合を観戦していて最も印象に残ったのは、両校の部員たちの真摯な姿。平凡なフライでも最後まで力を抜かずに走り切る。スタンドや場外へのファールボールもすぐに走って拾いに行く。気持ちを込めたアナウンスも素敵でした。 

東日本大震災からの復興と両校の発展を願い、今回の交流実現に尽力された両校関係者の思いに、精一杯応えようとする姿勢が、試合に出場した選手のプレーからも、ボールボーイ役を引き受けた選手の動きからも、裏方のマネージャーさんの仕事ぶりからも、はっきりと感じ取ることができました。

試合終了時には、観客がいっせいに立ち上り、両校の部員たちの頑張りに拍手を送りました。両校の部員たちの気持ちが、観客の心に届いた、とても良い試合だったように思います。

試合終了後には、両校そろっての記念撮影もあり、選手たちの笑顔がグラウンドのあちこちで見られました。

 

大槌高校の選手のみなさんは、8月8日に開幕する全国高校野球選手権大会を甲子園で観戦された後、帰郷されます。

両校の絆がこれからもずっと続くことを祈っています。