町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

開館30周年目の地下鉄博物館に訪問

2016年07月14日 | 首都圏の地下鉄

1986(昭和61)年、東西線葛西駅の高架下に開館した地下鉄博物館が今年で30周年の節目を迎え、各種記念イベントを行うとの事なので平日ながら7月12日に訪問して来ました。今回は記念24時間券や東京地下鉄道1000形・東京高速鉄道100形の限定鉄道コレクションの発売に加え、新たな展示物に銀座線01系電車の運転台部分が加わるなど、節目の行事らしいなかなか盛り沢山な内容でした。

来館者を先ず出迎える、2003年のリニューアルオープンから加わった御馴染みの丸ノ内線300形301号車。10年前に訪問した時と変化はありませんが、車内では葛西駅周辺の30年の変化を記録した写真を展示していました。

車内も際末期のまま、特に手は加えられていませんでした。広告部分は全て東西線の開通から現在に至るまでの、葛西駅の周辺の写真が収められています。今は住宅やビルで埋め尽くされてしまい、開通当時の閑散とした雰囲気は見出せません。

今回、事業者限定鉄道コレクションで製品化される事になった東京地下鉄道1000形。ベルリンのUバーンを模した黄色い車体が今の目にも鮮烈な印象を与えます。トミーテックからは通常製品で2000形の製品化が予告されていますが、そちらとも並べてみたいですね。

開通当時の乗客・車掌を模した人形が置かれていますが、今にも動き出しそうなリアルさです・・・。現代人から見ると、木目調の車内に緑の座席は阪急電鉄の電車を思い出させますね。木造のように見せていますが実際は鋼製の板に木目を印刷したもので、木造車が圧倒的多数を占めていた当時、乗客に違和感を与えないように配慮したとのことでした。

1000形とともに鉄コレ化された東京高速鉄道100形。車両構造を理解するための教材になっており、ドア開閉体験のほか、運転席のハンドルを操作すると目の前に展示されているモーターが動き出します。同系は2009年、経済産業省から近代化産業遺産群に指定されましたが1両丸ごとではなくカットされた状態しかないのが惜しまれます。

今回より新しく加わった銀座線の01系電車の前頭部。意図的に選定したわけでは無いのでしょうが、奇しくもKATOがNゲージで製品化した29編成の渋谷寄り先頭車です。スペースの都合上難しかったのかも知れませんが、雑多な旧型車ばかりだった銀座線に新風を吹き込み、その後の営団地下鉄の0系シリーズの始まりになった同系なので1両丸ごと何処か別の場所に保管して欲しかったですね・・・。

 

 

 

 

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