
突然ですが・・・
2週間前に、赤ちゃんを授かっていることが判明しました。
写真は、今日の超音波写真(妊娠6週)。黒い楕円形部分が「胎のう」という赤ちゃんが入っている袋で、その中に白くうつっているのが赤ちゃん(胎芽といいます)です。まだ赤ちゃんは7㎜ほどでしたが、もうすでに心臓がドクンドクンと力強く動いていました。2週間前に病院へ行ったときは、赤ちゃんが入っている胎のうという袋自体がまだ5㎜ほどだったので、2週間で驚くほどの成長ぶりです。この2週間、くしゃみをしても、トイレに行っても、「赤ちゃんがお腹から飛び出してきてしまうんじゃないか」とヒヤヒヤして過ごしたものですが、元気に育ってくれているようなのでほっとしました。
ところで私は、抗SS-A/Ro抗体という自己抗体が陽性の自己免疫疾患を持っています。外からの有害侵入物に対して働く免疫システムに何らかの異常をきたして、どういうわけか自分自身の細胞を攻撃してしまう「自己抗体」をせっせと作り出してしまう病気です。この自己抗体は妊娠期間中にもあれこれと悪さをして、胎盤をつまらせたり、赤ちゃんの心臓に障害を負わせたりしてしまう可能性のある厄介もの。そんなわけで妊娠が判明した時から、胎盤をつまらせないよう予防的に抗(血液)凝固剤を処方されて内服していたのですが・・・今日、前回の採血結果を知らされてびっくり。抗SS-A/Ro抗体は「検出されず」でした!医師は「体調によって出たり出なかったりするのでしょう」との判断でしたが、免疫システムはホルモンの影響を受けやすいもの。妊娠によりホルモン環境が変わったことにより、一時的に病状が好転したのではないかというのが私の見立てです。いずれにしても病気から解放されたわけではありませんが、赤ちゃんにとってよりよい環境になったことは確か。そのことにほっとし、とても喜んでいます。
およそ1年前、自分が自己免疫疾患を患っていることが分かったとき、病気であることに対しては「仕方がないな。なるようにしかならない。」と思えました。しかし自分の持っている自己抗体が妊娠/出産へ及ぼす影響について知ったときは、動揺して涙したものです。赤ちゃんを授かりにくいかもしれないこと、流産のリスクが高いこと、生まれてくる赤ちゃんに「心ブロック」という重大な障害を負わせる可能性が高いこと・・・それらを予防するために、透析などの侵襲の大きな治療が必要になるかもしれないことなど・・・そこから自分の気持ちを立て直すのに、オットやお義母さん、そして看護師の先輩や同期たちの存在が非常に大きかったです。
そのとき自分を支えてくれた言葉は、表現こそそれぞれ異なりましたが、どれもただ一点で共通していたように思います。それは、「いのちのことは、私たちにどうすることもできない」という、いのちへの敬意や畏怖とでもいったらいいのでしょうか・・・決して現実レベルでだけいのちをとらえることのない態度や信念。それは、信仰をもつもの、ケアに携わるものとしての態度や信念だったように思います。
「夫婦二人だけの人生も悪くないよ。」
というのは、現実的なレベルでの話です。いのちというもののままならなさ、あるいは奇跡、そういったものをくぐり抜けたのちに、私が腹の底からそう言う。そのことに意味はあっても、他人からぽんと言われることには(慰められることには)何の意味もなしません。そうではなくて、「授かるかもしれないし、授からないかもしれない。障害を持つかもしれないし、持たないかもしれない。いのちのことだし、それは分からないが、たとえどんな状況になっても、きっとそれは意味のあることだ」と信じて、祈り願ってくれている人たちの存在に、私は力づけられたのです。
生まれてくる赤ちゃんに大きな障害を負わせてしまうかもしれない可能性を知りながら、それでも子どもが欲しいと願っていいものなのだろうか・・・私は悩んで、お義母さんに聞きました。そしてお義母さんと話をするうち、私の中ですぅーっとわだかまりが消えていくのが分かりました。障害を負わせてしまうかもしれない可能性を知りつつも子どもが欲しいと願っている私のところに、必要であれば障害の有無に関わらず子どもはやってくるし、そうでなければやってこない。「それは、私が決められることじゃないんだ。」しごく当然のことではありますが、私はその時に初めて理解したのです。それは、私が考える問題じゃないんだ、と。そのことが理解できて、本当にどれだけ気持ちが楽になったでしょうか。
そうやって神さま、というか、人間以上の存在にお任せすることにして1年。私のお腹の中に、新しい命が宿りました。お任せしていると言いつつ、根が小心者の初々さんは「赤ちゃん、無事に元気にしているんだろうか」「抗体が悪さして、流産しちゃったらどうしよう」と心配しまくり。その都度、「なったよう、なったよう。(let it be の意らしい)」と私をなだめるオット。そんなふうにしてこれから約8ヶ月、お腹の中のいのちをはぐくんでいきたいと思います。
自分のことのようにホッとします。
これから、長期戦ですのでぼちぼちと身体をいつも以上に緩めながら過ごしてくださいね。初々さんとbabyがいつも安らかに過ごせることを心から願っています。赤ちゃんとお写真でご対面記念に、リンクのお願いをさせて頂きたいのですがよろしいでしょうか?^^
ありがとうございます♪
リンクのことですが、もちろん私は構いません・・・というよりも、リンクをはっていただけるなんて光栄です。重ねて、ありがとうございます。
初々さんの周りには素敵な人たちがたくさん
いますね。たまにブログにでるお義母さんも
すごく素敵な人ですよね。その名言をブログで
あーなるほどと読んで、勉強させてもらってます。
初々さんがいい空気をかもし出しているので、周りにも素敵な人が集まってくるのでしょうね。
これから数ヶ月、いつも以上に体に優しく、初々さんらしく、いのちを育んでいってください。
お久しぶりです♪かわゆい畑、その後どうでしょうか??うちは日照不足で、不作も不作・・・
お祝いのお言葉、ありがとうございます。赤ちゃんは選んでやってきてくれる・・・私の大好きな先輩もそう言って励ましてくれました。嬉しいです。先輩ハハとして、また色々と教えてくださいね。
>みや~んさん
ありがとうございます♪みや~んさんのおっしゃる通り、私はいつも周りの人に恵まれています。そうした素敵な人びととのつながりを大切にしながら、新しいいのちをつないでいきたいです。
>オレンジハートさん
ありがとうございます♪ご主人の「やったー」というお言葉、とっても嬉しかったです。(なかなかそうおっしゃて下さる方はいません!)つわりがおさまったら、またパン教室へ伺うのを楽しみにしています。そのときに、先輩おかあさんオレンジハートさんから色々とお話を伺いたいなぁ~と思っています。
>すーさん
眉毛は幸い今のところまっすぐのようですが笑、案ずるより産むが易しを肝に命じておきます。すーさん、ありがとうございます。