
お次は、お鍋。
昨日も記事にちらりと書きましたが、「ミヤコ」という会社の十得鍋セットを購入しました。鍋に関しては、メーカーからあれこれ悩み、素材もあれこれ悩み、本当にあっちこっちへ思いが飛んでしまってなかなか決められませんでした。はじめは「クリステル」のお鍋への憧れが捨てきれず、スタッキングしたときのすっきり感と洗練されたデザインにうっとりしていたのですが・・・とにかくべらぼうに高い!何でこんなに高いんだ?というくらい、法外に高いですよね。これはやはりどう考えたっておかしいだろうと思いまして、同じような構造のステンレス鍋の値段をあれこれ調べてみたところ、やはり海外メーカーは相対的に高いんですよね。まぁおそらく「もののよさ」にずいぶんと「ブランド料」が加算されているのだろうなと思い、未練は残しつつ諦めることに。そんな中で出会ったのが、このミヤコの十得鍋。なにが十の得なのかというと、「1、脱着ハンドルと入れ子式本体で収納性抜群 2、安全性、耐久性に優れています 3、お手入れ簡単で衛生的 4、フランジルが両手ハンドルに早変わり 5、熱伝導に優れるアルミ芯3層構造 6、熱効率の良さがもたらず省エネ効果 7、オール熱源に対応 8、無水、無油、余熱調理が可能 9、湯煎鍋にも使えます 10、安心の10年保証」とのことでして、「ハンドルが外れてスタッキングができ、3層構造である程度厚みがあるステンレス鍋」であることから、「これでいいかな」と思ったんですよね。そして日本製で10年保証がついているというのも、実はメリットに感じるとことで、つい最近「ラゴスティーナ」の圧力鍋のフタを購入しようと思ったら「輸入元の会社がかわり、今はそのサイズのフタはご提供できません」とかあっさり言われてしまい、「これだから海外ものは!!」と憤っていた矢先だったのです。そしてお値段も手頃で、クリステルのように「そろえたら十数万(ヘタしたら数十万!?)なんてこともなく、私が購入したセットに至っては「16センチ、18センチ、20㎝の鍋に、ふたつのフタつき」で2万円をきります。しかし優柔不断ですぐに決められないのが私の痛いところ・・・十得鍋に惹かれつつも、「でもさぁ、重いステンレス鍋なんて使うか?」とも思ったのです。厚みと重みがある程度あるステンレス鍋(両手)はひとつ持っていたので、煮物や大量の煮込み料理には大体その鍋を使ってこと足りていました。そして圧力鍋も多層構造になっているので、その圧力鍋を使って大量煮込み料理を同時にふたつ作ることも、できていた。では私が新しい鍋に求めることは?と考えていったところ、「野菜をゆでたり、出しをとったりする」ことだったんですよね。そしてそのふたつのことをするには、何もステンレス鍋でなくてもよく、軽いアルミの行平鍋が最も適していると思われました。かつアルミの行平鍋は、懐古趣味的な私の好みでもあったので、「やっぱりアルミの行平にしよう~」と思って「有次」をのぞいたのですが・・・「え、何でこんなに高いの?(ミヤコのステンレス鍋より高いぢゃないか・・・)」とがっくり。おまけに「職人さんがかわった」とのことで、なんとなくデザインもいまいちなよう・・・もちろん業務用の行平鍋はひとつ2千円くらいの安価で購入できるのですが、それを買おうかどうしようかさんざん迷っているうちに、料理をしながら「鍋の使いかたとして、小さな煮物を作る」ことに気づいたんですよね。だったらもう、「何したってOK」なステンレス鍋を買っておこう!とようやく決意を固め、十得鍋を購入するに至りました。
まだほとんど使っていないので使用感のレポートはまた後日改めてしたいと思いますが、今のところ使い勝手はとてもいいです。なによりお手入れが楽!デザインがシンプルでくぼみがなく、これまたアクリルたわしでつるりとなでるように洗えます。そしてハンドル着脱する両手部分があるので、持ちやすいボオルにも早変わり。もちろんスタッキングが出来るので、収納もすっきりです。
そして今回はこのお鍋たちと一緒に、18センチ鍋にくっつけて使う蒸し器も購入(2800円くらい)しました。

セットすると、こんな感じ。
そして収納するときは18センチのお鍋の下に置くと、ちょうど20センチのお鍋にすっぽりと入るので、収納にも困りません。18㎝というサイズは蒸し器としてちょっと小さいかなぁと思うのですが、鶏肉一枚は余裕で入りますし、茶碗蒸しも(大きさによりますが)3~4個作れる大きさかと思います。
いやしかし、今回勉強になったのは「ステンレス」というものについての知識です。大体「ステンレスってなんだ?」というところから始まった情けない私なのですが、ステンレスの利点は「さびにくさ」と「保温性」なんですよね。この保温性をいかした余熱調理を最も得意とするのがステンレスなのですが、私は今まで(フライパンと同様)「火加減」に頓着がなかったので、「ずっと中火」とかで調理していましたよ・・・そうすると「こげつき」の原因になりますし(よく焦がしてた・・・)、ステンレスにも負荷がかかりすぎます。調理温度はフライパンと同様に確かめることができるようで、油をひく前に「余熱、温度チェック」が必要だそう。うーん、本当に勉強になります。そしてお手入れも、私は焦げ付くとすぐに研磨剤いりのナイロンたわしでごしごしこすっていたのですが(だって、ステンレスって『強い』イメージがあったんですもの・・・)、もちろんそれはNG!基本はふやかしてとる、それでもダメなら(専用)クレンザーや酢で磨く、だそうです。まぁでも「こげつかせない」のを目指すべく、火加減命で頑張ってみたいと思います。そして婦人の友で教えてもらった「鍋帽子」を作って、余熱保温調理にもチャレンジしてみたいです。
鍋ひとつ、フライパンひとつとっても、学ぶことが多いですね。主婦道、奥が深し!・・・なんて朝から「朝仕事」をすっぽかして、記事の更新をしている私は主婦失格・・・