ほんとに感動的な試合でした。よもや決勝戦までくるなんて、申し訳ないけれど思っていませんでした。ましてや優勝なんて。
決勝戦もとても勝てるとは思えなかったけれど、とにかくここまでがんばって来てくれたことに敬意を表して、早朝の試合でしたが絶対に起きて、応援しようと決めていました。
先行されても追いついていく粘り強さ・・・観ているほうが「もうダメかも」という状況を二度も乗り越えて、最後は勝利の女神の微笑を受けました。
震災と津波、そして原発という困難の中で、でもあきらめずにがんばれば、光が見えてくる・・・そんな思いにさせられた彼女たちのプレーでした。
アメリカの選手が、「何か大きな力が日本に味方していたと感じた」とコメントしているそうですが、やはり私もそう感じました。ただ、こう思うことがアメリカの「隙」となったとも感じます。
試合を見ていても、体格もスピードも技術もすべて、アメリカが勝っているように見えました。ゴールが決まっていてもおかしくないような場面も多くありました。
サッカーの試合では、決定的な場面でゴールできないということは、しばしば見ることはあります。ただ、今回は震災と言う逆境の中で勝ち進んでいる日本を相手に、なかなか点が取れない、取ったと思ったら追いつかれる・・・こういう展開が「大きな力が日本に味方している」という思いを大きくしていたのかもしれません。
ただ、勝利の女神はすべてを与えるわけではないと思っています。
「今回のワールドカップは、日本に優勝」という、レールは敷いてくれていたのかもしれませんが、優勝というゴールに届くかどうかは選手たちにかかっていたと思います。
そして彼女たちは心をひとつにして、自分たちの努力してきたことを100%以上の力として出し切って、勝利のゴールにたどり着いたのだと感じます。