医療と適当に折り合いをつける内科医

医師国家試験浪人後の適当な医療を目指す内科医を追います

懐古主義に浸るにはまだ早いはずなのだが。。

2006-01-13 21:48:54 | 日記
当直明けにもかかわらず昨日は友人のライブを見に行ってきた。彼のギターライブも6回目、だいぶんこなれてきたが回を重ねる毎に彼の友人たちの共演が増え、いつのまにやらピアノ、ギター、テナーサックス、ソプラノサックス、ドラムが加わり演奏に厚みが増してきた。そのお蔭か今回は大いに盛り上がりを見せ異様な興奮を作り上げたのだ。そうだった、活きるエネルギーとはこういうものだった。現行の病院には治療する装置はそろっていても、生きる活力を作り出す装置はない。すっかりわすれていたよ、この感覚。

こちらに来てイーグルスの「Desperado」は本当にいい曲だと思うようになった。純粋にメロディーラインがすばらしいのだが、歌詞に関しても今の自分の心境にもぴったりだ。イーグルスは「ホテルカリフォルニア」を始めとして非常に郷愁を漂わせる曲に名曲が多い。70年代のアメリカを彷彿とさせるメロディーライン、それはその時代、その場所、その雰囲気を見事に描写しており肌で感じとれるほどである。日本ではサザンが同じような楽曲イメージであろう。彼らの曲にも夏の茅ヶ崎という海岸、そこでの青春時代の感情の描写がみごとに浮かんでくる。イーグルスがよりいっそう素晴らしいと感じとれるのはそのイメージしている時代が「今や存在していない」ことにもある。まさに「古き良きアメリカ」だからである。懐古主義、消えゆくものへの情。日本人の好きな。(アメリカではこのCDはやや地味な売れ行きだったそうだ。納得である)サザンの場合も帰ってこない青春時代というものが見事なスパイスとなっている。歌詞についてはかたくなにいじけてしまった野郎に心を開くよう教え諭すような歌内容で、これまた地味な訳だがこういう曲にぐっと来るようになると人生に疲れてるのだろうかと心配になってしまう。
そうだったのか。年をとったわけだ、少し。しかし昨日は本当に楽しかった。

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