医療と適当に折り合いをつける内科医

医師国家試験浪人後の適当な医療を目指す内科医を追います

知らぬ間に雪景色

2005-12-29 21:19:07 | 日記
知らぬ間に故郷が雪景色だと言うのはショックなものである。何せ私のすむ街には雪のゆの字もないわけで朝のニュースで故郷の雪を知った時、まるで長く付き合ってきた彼女の知らない世界を今更に見せ付けられた様な気分にさせられた。「ある程度何でも知ってるつもりやったのに、何これ!」みたいな。その大きな動揺、何故か裏切られた気分にさせられてしまう。本当はきちんと変化を追っていなかった自分が悪いにもかかわらず・・・
今年も歌舞伎を見にいくチャンスに恵まれた。その休みを造る代償に24,25を救急外来で過ごしつづけるとういう栄誉をいただいたが。救急の部長には「世の中適材適所でなりたっとるな」とお褒めの言葉を頂いた。この時期は山ほどやってくる患者さんだが、何故か24日はほとんど来院者もおらず、健康も年末調整できるのだろうかと勘ぐってしまうほどであった。ま、世の中そんなもんかもしれない。
歌舞伎をみていつも思うことは繊細な身体の動きが感情を、環境を変えうる力があるということだ。身体への意識が薄れてしまった現代において、いや社会すべてがそれを忘れさせてしまう構造になっているからであるが、意識できていない事までも忘れていたということにはショックであった。歌舞伎をみると全身が尖鋭化されてくる。とにかく幸せな1日であった。