週2回の糖尿病外来で毎回のように食事療法が守れない方々と格闘中の日々ですがいかがお過ごしでしょうか。土地柄もあるのでしょうが、みかんを果物と思っていない人がたくさんいて困ります。「血糖高いですね。果物なんかは食べてませんか?」「果物は食べてないです」「みかんは?」「あぁ、みかんは少ししか食べません。みかんも果物なんですか」(当たり前だろうが!)「少しって具体的には何個ですか」「毎食後2個ぐらい」「え??6個。じゃあ多いって何個なんですか」「多いっていうたら10個以上、20個とかちゃいますのん」てな会話が1日数回繰り返されます。
皆がこぞってたべるこの冬の代名詞みかん、正式名は「温州みかん」と呼びます。温州とは中国の地名ですが、出身はなななんと!鹿児島。突然変異で登場したらしいですね。日本で生まれたのにイメージだけで中国名をつけられてしまったくらい、当時は中国ブランドがあったのでしょう。子供にシャネルちゃんとつけるのと一緒ですな。この温州みかんちゃん、あまりにかわいい子供だったので瞬く間に日本中に広まったというわけでまさに日本の大スター。さらにアメリカのイケメン俳優「トロビタオレンジ」君との間に「清見」ちゃんまで生まれてしまいました。浜崎あゆみは温州みかんちゃんを手本に芸能界をわたってきたんですね。さらにこの清見ちゃんも美人で有名となり、さすがスターの子はスター。今度はインドからやってきた大富豪「ポンカン」さんとできてしまい生まれた子供は「デコポン」君。両親に似合わず顔は美形ではありませんでしたが、かなりできるやつでみかん業界をブイブイいわせています。
さて、今回なんでこんなにみかん一族の話をしているかというと、一族の家系図を知らないと解決できない医療上の問題があったからなのです。私、みかんの王国に来てはや6年、未だにみかんの種類に疎いのはまずいと思いちょうど良い機会、ちょっと復習しておきましょう。さて先ほどは温州みかん一族ですが、今度はザボン一族です。私の親は高知の人なのでザボンより文旦の方が通りがよいので文旦一族で話を進めますね。鹿児島で遭難した中国船を助けたお礼に文旦をいただいて日本に居着くようになったようで、ベトナムなまりが入っていたようです。私なんかはよく食べたので身近ですがこちらではあまりメジャーではないみたい。見た目も黄色くてごっついので地味な存在。しかしこいつがやり手だったのです。日本に来てからというものいろんなみかんちゃんと乱交しまくりたくさんの子供を作っている。伊予柑ちゃん、夏みかんちゃん、はっさくちゃんなんかはだれの子か相手がわかっていないんだからかわいそうだ。現在母親探しの旅を続けているらしい。その中でビックカップルの誕生。なんと、文旦とオレンジがカリブのバルバドスでバカンスを満喫中に生まれたのがグレープフルーツちゃんなのだ。そして文旦の悪いところはここからである。なんと娘のグレープフルーツちゃんにも手をだしてしまったである。生まれたのがスウィーティちゃん。もともとはアメリカでオロブランコちゃんと呼ばれていたが、理由はわからないが何らかの事件に巻き込まれイスラエルに亡命した際に名前も心機一転スウィーティに変えたらしい。
さて、先ほどの医療上の問題。飲み合わせ問題なのである。とある降圧剤や免疫抑制剤などとグレープフルーツをとると薬の効き目が強くなりすぎたりするため、とらない様注意喚起がされています。グレープフルーツの果肉に含まれている「フラノクマリン」なんていう北海道ぽい名前の物質が薬を代謝する酵素の働きを止めてしまうためだ。ある患者さん、免疫抑制剤がある日突然すごく高い血中濃度になっており、グレープフルーツをとっていないか、ほかの薬を飲んでいないかなどチェックしたが原因がはっきりせず。しかしふとした会話でみかんは食べていると。当県ではみかんといえば温州みかんで、このみかんにはフラノクマリンは含まれていないはず。しかしよくよく聞いていみると近所で作っているハッサクを食べていたとのこと。実はフラノクマリンはグレープフルーツだけでなく文旦一族にはほぼ全員含まれているのです。だからそういう薬を飲んでいる人はグレープフルーツだけでなく、スウィーティも伊予柑もはっさくも夏みかんも食べない方が無難というわけです。そうなるといちいち患者さんに「温州みかんはいいけど、あれはだめで・・・」なんて説明をするのも面倒くさいので今度から「柑橘類は温州みかん以外はやめてください」と説明することにしました。しかしそうなるとデコポンは大丈夫なのに、報われないデコポン君ごめんなさい。
皆がこぞってたべるこの冬の代名詞みかん、正式名は「温州みかん」と呼びます。温州とは中国の地名ですが、出身はなななんと!鹿児島。突然変異で登場したらしいですね。日本で生まれたのにイメージだけで中国名をつけられてしまったくらい、当時は中国ブランドがあったのでしょう。子供にシャネルちゃんとつけるのと一緒ですな。この温州みかんちゃん、あまりにかわいい子供だったので瞬く間に日本中に広まったというわけでまさに日本の大スター。さらにアメリカのイケメン俳優「トロビタオレンジ」君との間に「清見」ちゃんまで生まれてしまいました。浜崎あゆみは温州みかんちゃんを手本に芸能界をわたってきたんですね。さらにこの清見ちゃんも美人で有名となり、さすがスターの子はスター。今度はインドからやってきた大富豪「ポンカン」さんとできてしまい生まれた子供は「デコポン」君。両親に似合わず顔は美形ではありませんでしたが、かなりできるやつでみかん業界をブイブイいわせています。
さて、今回なんでこんなにみかん一族の話をしているかというと、一族の家系図を知らないと解決できない医療上の問題があったからなのです。私、みかんの王国に来てはや6年、未だにみかんの種類に疎いのはまずいと思いちょうど良い機会、ちょっと復習しておきましょう。さて先ほどは温州みかん一族ですが、今度はザボン一族です。私の親は高知の人なのでザボンより文旦の方が通りがよいので文旦一族で話を進めますね。鹿児島で遭難した中国船を助けたお礼に文旦をいただいて日本に居着くようになったようで、ベトナムなまりが入っていたようです。私なんかはよく食べたので身近ですがこちらではあまりメジャーではないみたい。見た目も黄色くてごっついので地味な存在。しかしこいつがやり手だったのです。日本に来てからというものいろんなみかんちゃんと乱交しまくりたくさんの子供を作っている。伊予柑ちゃん、夏みかんちゃん、はっさくちゃんなんかはだれの子か相手がわかっていないんだからかわいそうだ。現在母親探しの旅を続けているらしい。その中でビックカップルの誕生。なんと、文旦とオレンジがカリブのバルバドスでバカンスを満喫中に生まれたのがグレープフルーツちゃんなのだ。そして文旦の悪いところはここからである。なんと娘のグレープフルーツちゃんにも手をだしてしまったである。生まれたのがスウィーティちゃん。もともとはアメリカでオロブランコちゃんと呼ばれていたが、理由はわからないが何らかの事件に巻き込まれイスラエルに亡命した際に名前も心機一転スウィーティに変えたらしい。
さて、先ほどの医療上の問題。飲み合わせ問題なのである。とある降圧剤や免疫抑制剤などとグレープフルーツをとると薬の効き目が強くなりすぎたりするため、とらない様注意喚起がされています。グレープフルーツの果肉に含まれている「フラノクマリン」なんていう北海道ぽい名前の物質が薬を代謝する酵素の働きを止めてしまうためだ。ある患者さん、免疫抑制剤がある日突然すごく高い血中濃度になっており、グレープフルーツをとっていないか、ほかの薬を飲んでいないかなどチェックしたが原因がはっきりせず。しかしふとした会話でみかんは食べていると。当県ではみかんといえば温州みかんで、このみかんにはフラノクマリンは含まれていないはず。しかしよくよく聞いていみると近所で作っているハッサクを食べていたとのこと。実はフラノクマリンはグレープフルーツだけでなく文旦一族にはほぼ全員含まれているのです。だからそういう薬を飲んでいる人はグレープフルーツだけでなく、スウィーティも伊予柑もはっさくも夏みかんも食べない方が無難というわけです。そうなるといちいち患者さんに「温州みかんはいいけど、あれはだめで・・・」なんて説明をするのも面倒くさいので今度から「柑橘類は温州みかん以外はやめてください」と説明することにしました。しかしそうなるとデコポンは大丈夫なのに、報われないデコポン君ごめんなさい。