SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

異端児

2022-07-07 22:09:00 | 日記
昨夜は久しぶりに
息子が帰宅しました。🥀


  🎶🎶🎶🎶🎶

今夜はフランスの作曲家
エリック・サティ
(1866―1925)の
楽譜を引っ張り出しました。

サティはドビュッシー等と
ともに、今世紀の音楽の幕を
切って落とした一人ですが
ドビュッシーやラヴェルの
音楽とは異なった扱いを
受けてきました。

ドビュッシーやラヴェルの
音楽が高い評価を受け、
近代フランス音楽の古典と
して位置づけられるように
なったのに対して
サティの作品はいぶかしげな
目でみられることが
多かったのです。

   🎵🎵🎵🎵🎵

サティは才能とユ―モアに
満ちた風変わりな人物でした。

そして単純な構成の作品に
奇妙なタイトルを
つけていました。
「官僚風ソナチネ」
「フワフワした真の前奏曲
(犬のための)」
「梨の形をした3つの曲」


楽譜も又、とてもシンプル。
サティの音楽の極度の
シンプルさはアカデミックな
作曲技法の不足からくる
稚拙さだと思われて
いたのです。

シンプルだからこそ
独特な美しさをもつ作品が
大切な作品として認められる
ようになってから
まだそれほどの時は
たっていないのです。

  🎶🎶🎶🎶🎶

「ジムノペディ」
第1番
「ゆっくりと苦しみをもって」
第2番
「ゆっくりと悲しみをこめて」
第3番
「ゆっくりと厳粛に」


「ジムノペディ」というのは
大勢の青少年が古代ギリシャのアポロンやバッカスなどの
神々を讃える祭典
「ギュムノパィディア」に
由来しています。

   🍀🍀🍀🍀🍀

この曲は気分を落ちつかせる
ヒ―リング効果があるので
病院などで
血圧測定中に心身の緊張を
ほぐすBGMとして
流されているようです。

次回はこれを聴いて
数値を下げることに
決めました。(笑)