相談

「相談」って、相手から答えをもらおうとは思ってないんだよね。


と言われたから、

そんな事はない、今回のことは感情が昂ぶった自分だけの判断で進めるのは間違っているだろうと思ったから、きちんとした大人であるあなたからの意見が必要だった。

と答えたのだけれど、

なるほど、確かに「相談したい事がある」と話し始めた時は、自分の気持ちや判断を肯定して欲しくて、後押しして欲しくて喋っていたような気がする。


とは言え、夫に「相談」すると、いつも私の考えていた方向とは真逆の、的確で、広い視野からの意見をもらえるので、

心から信頼しているし、尊敬している。


相当に頑固で、自分の判断は間違っていないと思い込みがちな私が、

夫に「相談」すると、喋り始めた時とは違う考えに変わったり、なるほど！と納得したり、ストンと腑に落ちたりする事が多いのだ。実際。



今日も、思いもよらない方向からの夫の言葉がいくつかあって、目からウロコであった。

そして私が夫の気持ちに思い及ばなかったせいで、この「相談」を受けた彼が静かに怒っていたことも、最後の最後で気付いた。



「色んな人がいるね、ホント」
「友達って、何なんだろうね？」
という言葉が印象的で、考えてしまった。

「俺には友達なんていないからわからないけど」という自虐的な言葉が、夫らしくて笑ってしまった。

「答えを出すことが正解なのか、わからない。どんな形にせよ関わり続ける方が、相手にとっては良かったのかもしれない」と振り返したり反省するのもまた彼らしくて、

そんな見方、考え方が出来るところも、尊敬する理由の１つである。



夫とこんなに長く話をしたのも久し振りだった。

話せてよかった。