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伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」

2012-09-25 00:35:01 | 放射能問題
理論物理学者の田崎晴明さん(学習院大学理学部)が、放射線に関連する基礎知識をまとめた本を公開しています。
福島原発事故を受けて、放射能について中学生でもわかるように書かれたものでネット上で無償公開しています。
この本は、来月、朝日出版より出版されますが、ネット上での公開は続けるということです。

原発事故後の放射能の影響が私たちの生活と切っても切り離せない状況を、ごく普通の語り口で解説しています。
だからふつうに読み進められそうです。



「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」**********************
 ~普通でない15ヶ月間を過ごしてきたすべての人たちへ~
    敬意と感謝と言葉にできない思いをこめて

 これは、放射線や放射線物質に日常的に直面しながら暮らしている人 --- つまり、日本(特に東日本)の多くの人たち --- が知っておいたほうがいい、放射線についての基礎知識を、できるかぎり短く、正確に、そして、わかりやすく解説した本である。進んだ予備知識がなくても読めるように書いたつもりなので、中学生以上なら(かなりの部分を)読みこなせると思う。
なるべく多くの人に読んでもらいたいので、インターネット上で無償で公開している。
でも、「無料(ただ)で配っている」といっても、中身では、書店で高い値段で売られている本(の最も優れたもの)にも負けないつもりだ。(前書きより)

あと、もう一つ大事なこと。
この本は、「安全だよ。安心してください」と言うために書いたのではないし、「危険だ。心配しなくてはいけない!」と言うために書いたのでもない。
ただ、放射線や原子力について知っておいた方がいい(とぼくが判断した)基礎知識を説明し、それから、「放射線はどれくらい体に悪いのか」ということについて何がわかっているかを丁寧に解説した。
そして、よくわからないことについては、「わからない」とはっきり書いた。
みんなが、何がどのくらい「わからない」のかを知って、その上で、これからどうするかを自分で考えていくのが一番だと信じているからだ。(前書きより)


単行本は、一冊の本としてまとまっているだけでなく、新たに丁寧に組版されたため pdf 版よりも読みやすいと思いますし、多くの図版も新たにデザインされています。
ただし、内容については pdf 版とまったく同じで、特段の付加価値はありません。
ですので、pdf 版を通読された方は、(特に本を手元に置いておきたいという理由がないかぎり)単行本を購入する必要はないと思います。
ときどき「著者に申し訳ないので買う」という言葉を目にしますが、そういったお気遣いは無用です。
私は、この本は単に多くの人に読んでもらいたくて書いたので、どんな形にしろ読んでいただければそれだけで十分にありがたく思います。

ただし、もし周囲に、インターネット上のファイルは読まないけれど単行本ならば読みそうな「潜在的な読者」がいらっしゃれば、ぜひ単行本をすすめてあげてください。
あと、そうそう。最寄りの図書館にも「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識(朝日出版社、2012 年 10 月刊)」を入れるようにすすめていただけると、ありがたいです(←と、けっきょく、プチ営業活動をしてしまう)。

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なお、単行本の印税は通常どおり受け取ります。使途報告はしませんが、田崎家の他の収入とは別扱いにして然るべき目的に使うつもりです。

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という田崎さんからのコメントがあります。

なんだか人柄がにじみ出てきて、グッときました。

読んでみて、すすめたいと思ったら、ぜひ図書館にリクエストしてください。
これが多くのひとに広めるいい方法かもしれませんね。


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