伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

千葉県議会 令和3年度予算から見た千葉県の問題点Vol.1

2021-03-10 09:46:46 | 議会
県議会が3月2日閉会しました。森田知事最後の議会でもありました。
現在、知事選真っ最中です。
仕事ができる、県民との対話を重視する知事の実現を、切に願います。

森田知事、議会終了後、会派控室に挨拶に回ってこられました。
あちこちで一緒に写真に収まる光景は、タレント森田以外の何ものでもありません。
議場でも議会質問で登壇者の自民党、公明党はもちろん立憲民主党、無所属議員も
森田知事を「ヨイショ」する挨拶のオンパレード。
県議会の中は森田一色で、県民感覚とはまた違う世界を実感しました。
残念ながら、これでは良くはなりません。

今議会でも議案に対する討論をしたのは、市民ネットワーク、共産党。
そして今回、公明党が賛成討論を行いました。
賛成であれ、反対であれ、きちんと討論を行ってこそ、議員としての役割を果たすというものです。
私は反対する議案はすべて理由を述べるようにしています。
2回に分けてご報告します。

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┃ 令和3年度予算の反対理由から(その1)
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:東千葉メディカルセンターの不正経理問題について
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衝撃的な告発文が10月上旬、ネット上で公開されました。
① 赤字体質を隠れ蓑にした大規模不正が行われていること。
② 不正を目的とした組織構築と邪魔な職員の排除が行われていること。
③ 給与の横領や業者との癒着が組織的に行われていること。
④ 委託会社への過剰な支払いは年2憶5千万円を超えていること。
⑤ 物品の購入は架空取引や水増し請求が横行していること。
⑥ 給与の水増しや手当の不正な請求がなされ、直近1年間で5億円以上の被害が発生していること。
⑦ その資金は千葉県からの助成金30億円であること。という内容です。
この告発文に添付されていた資料はすべて原本のコピーであると病院は認めており、
信ぴょう性が極めて高いと言えます。

東金市と九十九里町の調査では、勤務実態のない職員への給与支給-③や、
規定外の手当て支給-⑥、履歴書の改ざん-②、競争性が確保されていない
業者選定があった-③④⑤と事実認定し、不適正な昇給や手当支給の自主返納、
入札の実施などの徹底を指摘し、委託先の再選定等とともに、
価格の妥当性・非妥当性を示すよう是正命令を出しました。

そもそも地域医療に先進的に取り組んでいた県立東金病院を多くの県民の反対する声
を無視して廃止し、独立行政法人東千葉メディカルセンターを2次医療圏の中核病院として開設。
千葉県は建設時に13億7,700万円支出し、さらに整備費用として平成26年から令和3年度
まで総額71億8300万円を分割して交付予定で、3億3590万円が予算計上されています。

平成30年度には赤字補填のため追加で30億円を交付しました。
その他機器購入や研修費として計11億7,200万円を支援しており、
総額123億9,710万円にも上ります。

県から出向していた事務部長に月27万円もの上乗せ給与が支払われていました。
県は派遣元として違法、不当行為に対し、是正させる責任があるにもかかわらず、
多額の不正を見抜けなかった責任は免れません。
県民の収めた税金が湯水のごとく私腹を肥やすために使われていたことは、
許しがたいです。

実名入りの第二弾の告発文も来ていますが、なぜ新聞各社は取り上げないのか、疑問です。

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: コロナワクチン接種事業について
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先行している米国では、米国疾病予防管理センターワクチン有害事象報告システムには、
昨年12月14日から本年2月12日の2カ月間で、有害反応15,923件の内 死亡929人と報告されています。
詳細は3月1日ブログ「コロナワクチンの有害事象in米国」をご覧ください

ワクチンは自己免疫性疾患を発症させうることは知られています。
HPVワクチンの副作用のように、症状が遅れて発現する可能性が大きく、
症状も複雑で、治療も困難な例が少なくありません。
今後どれだけの副作用が起こるか不明です。
まして高齢者の場合、ワクチンの副作用なのか持病の悪化なのか、証明することは不可能です。
動物実験も行わず、いきなり「ヒト」で治験を行っているコロナワクチンの在り方は、
予測不能な事態が懸念されます。

接種直後のアナフラキシー報告が発表されています。
医療関係者は女性が多いこともあるでしょうが、今のところすべて女性です。

厚労省HPより 
新型コロナワクチン接種後にアナフィラキシーとして報告された事例の一覧
(令和3年2月17日から令和3年3月9日までの報告分)17名分



3月9日までの接種例での報告ですから約7万例中17名。
うち8名は経過観察が必要で1日入院となっています。
本日から2回目の接種が始まりますが、2度接種したほうが副作用が大きく出る可能性があります。
HPVワクチンの場合、接種後具合が悪かった、熱が出たと報告しても、接種した医師は問題ないとして
2度目、3度目を打っているのです。
その後の副作用は、これまで経験したこともないような症状でした。
しかし、先行していた他の国では、すでに多数発症が報告されていたのです。
副作用は問題なし、として報道されています。
日本でもくも膜下出血で接種後亡くなられた事例がありますが(女性)、
それも「紛れ込み」「関係なし」という方向で、問題にされていません。

心配だったら、自分で外国の報告を収集して、自分で判断しなければなりません。

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: コールセンター委託事業について
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現在の委託事業者の年末年始の対応について、命を預かるコールセンター事業者の自覚があったのか、
という疑問が生じました。
詳細は1月31日ブログ「続報 千葉県コールセンター問題」をごらんください。

12月31日に発生したシステム障害をすぐに県担当課に報告もせず、ちゃんと動いているとして、
メンテナンスサービスが出向いてきたのは1月4日。
正月休みが終わろうとしていました。
この間、電話がつながらなかった件数は相当の数にのぼるとみられます。
中には次のような深刻なケースもありました。

39度も熱のある相談者が15時間もかけ続け、やっと明け方4時につながった対応が
「保健所に連絡するように」というものでした。(本人の証言)

この問題は予算委員会で取り上げました。
担当が事業者に問い合わせたところ
「同時刻の記録では、2か所の医療機関を紹介しており、後日、本人と思われる人から報告もあった」
と言っているとの事。
これでは本人の主張と大きく乖離し、本人は虚偽証言をしていることになります。
そこで、県に、通話記録を開示しろと言っても、「個人情報だから」という理由で拒否。
真相は「藪の中」です。

また、百歩譲って県の主張どおりだったとしても、高熱のある相談者に、
朝の4時に医療機関を教えて、どうしろというのでしょうか。
マニュアルにあるように「救急車を自分で呼んでください」がまだしも的確な指示でした。
「看護師を配置する」がウリなのに、高熱患者への対応ではありません。
本当に看護師は配置されていたのでしょうか? 疑問です。

事業者に今回の責任をどうとらせるのかが、問われています。
この事業者(ティーペック)に支払われる事業費は12月5日から3月31日まで
昼間オペレーター10名、看護師3名、夜間オペレーター3名 看護師1名として、
当初予算は約4,000万円でした。
その後オペレーターを昼間4名、夜間1名増員して、
1月25日~2月28日は1,800万円増、3月1日~31日は1,400万円増。
合計7,280万円となりました。
この算定根拠も不明で、何度聞いても明確な答えはありませんでした。

私は長年、佐倉市の予算執行をチェックしてきたので、1000万円単位で追加補正されたら、
厳しく根拠を但し、適正かどうかを審議します。
ところが、県は予算規模が大きく、大枠で予算をつかみ取りしており、その中で賄えれば問題ありません。
補正予算にも出てこないので、気が付かないことが多いと思います。
事業者が理不尽な金額を言ってきても、言いなりになるか、きちんと算定根拠を示させるかは、
担当次第かもしれません。

こんなことを問題にする議員は皆無ですので。
さて、次の事業者をどうやって決めるのか、です。
今回受託したティーペックは除外するのか? 引き続き任せるのか、注目していかなければなりません。

コールセンターの予算質疑は録画中継で視聴できます。
千葉県議会2月17日予算委員会伊藤とし子インターネット中継 (vdg.jp)

閉会日討論の録画中継も視聴できます。
千葉県議会3月2日討論伊藤とし子インターネット中継 (vdg.jp)