月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

「狩野山楽・山雪」展

2013年04月10日 | その他
京都国立博物館



正直、狩野山楽・山雪という存在を知らなかった。博物館HPから引用すると、下記のようなことらしい。

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桃山から江戸への過渡期。それは豊臣につくか徳川につくかで後の人生が変わる激動の時代でした。武将だけでなく、狩野派の絵師たちもまた、その渦中で運命を大きく左右されました。幕府御用絵師となり軽淡な画風を江戸の地で展開した狩野本家「江戸狩野」と、京の地にとどまり永徳の弟子筋によって濃厚な画風を確立する「京狩野」の誕生です。本展では、この京狩野の草創期にスポットをあてます。

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面白かったのは、作品名のプレートにつけられる簡略な説明が、どうも一般の「国立博物館です!」というイメージからすこーし外れていること。ちょっとくだけた感じの説明で、若い学芸員さんが担当なのかなと想像していた。

作品の両脇に同じ説明があるのも気が利いていてよかった。見ながら疑問を感じても戻らなくてすむから。

作画のコツなどを詳細に記してある「秘伝画法書」(狩野永良筆)や「長恨歌図巻」(山雪)が面白かった。

後者では特に、楊貴妃の魂を探しに行った方士が宙を舞っているあたり。広い画面の中でほとんど豆粒のようになって飛んでいました(^_^) アイルランドにある作品のようだ。国内にないのは残念。

*写真は博物館のお庭の木。裸なだけに見事な樹形に見入ってしまいました。

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