造の記 ~つくりのしるし~

楽居の現場日記や、大工の日々の日記です。。

丸太と杉皮の庇

2010-09-09 21:54:44 | 材木座 M邸

こんばんは、楽居 木村です。

久々の更新です。

現在材木座M邸は、内法(うちのり)の取り付けと、庇をやっています。

今やっている庇は裏玄関の庇で、茶室の三本引きと裏玄関の引き戸をを開け放つと
どーん、と見えてくる気合いの入る場所であります。

北山杉の末口2寸(60mm)の丸桁に、同じく北山杉の末口1寸(30mm)の海布丸太
をまず、据え付けます。

 

垂木の上に晒竹で小舞を2本吹寄せで取り付けます。
そして尺八(垂木の丸太と丸太の間の竹)を藤蔓で編んでいきます。

 

下から見るとこんな感じです。
美しいです。


そしてお次にこの杉皮を上に張っていきます







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、このように。

 

数寄屋では定番の杉皮の化粧野地です。

普通の屋根に比べると非常に手間がかかりますが
出来上がり、見栄えは素晴らしいです。