暑い……暑い……
そんな日が続いています。もうね、とろけちゃいますよね。
ということで、こんばんは。かっぱです。
暑さのためか、はたまた「いつも」のことなのか、パソコンの電源が急に切れるようになってきました。恐らくは、接触が悪いのだと思いますが、もう放置します。だって、暑くて余計なことはしたくないのですもの。
という訳で、ブログの更新他、メールやらコメント返信やらが滞り気味ですが(大変な失礼をやらかしていますが)、今回はちょっと前のことを書こうかと。
6月下旬に2回ほど、映画のエキストラをしてきました。
はい、「ゲゲゲの鬼太郎」です。実写です。
正直に言えば、実写……しちゃっていいの? という感想は鬼太郎ファンとしては未だにあります。ただ、「鬼太郎」を見て、感じて、その結果、何だかんだで今大学院にいるといっても過言ではない私です。映画村インターンシップでお世話になった某T先生から話を聞いた時は、是非行こうと。授業も休み、バイトも調節し、万全の形で臨もうと。(実際は関係なかったのですが)長髪不可ということなので、髪も切りました(長髪じゃなかったけど)。
で、当日。
朝の8時に松竹撮影所集合。バイト先の近くだからと余裕をかましていたら、何をどう間違ったのか道に迷い、気づいたら二条方向(下宿先の方向)に逆走していた始末。焦りに焦りまくり、何とか8時3分に着きました…。もう、汗だく。
撮影所の前にスタッフの方がいたので必死に謝ると、
「むしろ君、早く来たほうだよ」
と言われ安心するやら、悔しいやら(笑)。早速、自分の役どころを聞くと
「魍魎(もうりょう)役だから、頑張って。」
と一言。……魍魎? 嫌な予感がします。幼き日のマイ・バイブル『妖怪大百科事典』では、墓場で死者を食い尽くす魍魎の姿が描かれていました。
いや、そこは特に問題ではないのですが、その容姿です。気になる方は水木しげる先生関連のHPで魍魎を探してもらえればよいのですが、水木先生の描く魍魎は、毛むくじゃらでかなりデカイのです。
…………え、全身着ぐるみ?
スタッフさんから写真を見せてもらうと、予想通りの全身着ぐるみ。しかも、2メートル以上あるとのこと。他の妖怪は、一部着ぐるみなので随分と身軽そうなのですが、全身着ぐるみは「魍魎」と「百目」だけだそうで……。ちなみに、全身着ぐるみの場合はハーフパンツ等持っくることが必須らしいのですが、この日の私はその手の着替えは一切なし。かといってパンツ一丁でやる訳にもいかず、暑い着ぐるみの中を、更に暑いであろうジーンズをそのまま履いてやることに……先行き不安です。
控え室は私と、産業社会学部の学生さん、それにプロの役者さん3名の計5名。役者さんは皆、私たちに気を遣って何かと話をして下さいます。エキストラ系の役者さんには映画村の時にもよくお話を聞かせてもらっていたので、昔を思い出しつつ、色々と面白い話を聞かせてもらいました。
ただ……出番がない。いくら待っても来ない。1時間以上して、撮影所の前で待機となったのですが……それから2時間ほど、ボーっと待つはめに。何せ、他の人は何らかの衣装を着ているためエキストラであることは分かるのですが、私の場合は白のTシャツ(撮影所から借りたもの)にジーンズという姿なので周囲から
「こいつ……スタッフか? エキストラか?」
といった視線で見られてしまいました(汗)。
さて、ボーっと待っている間は暇なので主演の役者さんらの様子を遠巻きに(といっても5mくらい離れて)見ていました。
鬼太郎役のウエンツ瑛士氏は、鬼太郎……? といった感じ。やはり、ちょっと格好良過ぎます。ただ、主演ということも相俟ってか、非常に真剣に、かつムードメーカー的な役割も負いながら取り組んでおられたようでした。ねずみ男役の大泉洋氏も、実際に見ると渋い方です。ウエンツ氏と話している姿はまさに「ねずみ男」でしたが、台本をみつめながら煙草をくゆらせている様子はテレビではなかなかお目にかかえないクールさを感じたものです。この2人は、立命からのエキストラ全員と記念撮影をして下さいました。……まぁ、まだ写真は手元に送られてこないのですが(苦笑)。
砂かけ婆役の室井滋氏は、もう本当に役者さんなのだなぁ、と(笑)。声の出し方とか、身振りとか……いや、スゴイ。ねこ娘役は田中麗奈氏。以前、小雪氏を別の映画のエキストラでみかけた時も感じたのですが……顔が小さい。線が細い。しかし、線の細さとは裏腹に、演技の際は声も通っていて芸暦10数年というキャリアを感じます。
さて、そうこうしているうちに、ようやく撮影所内で役どころの説明。で、そのまま昼飯(笑)。こんなことなら、もっと遅い集合時間にしてくれ……と思いつつ、店屋物を取ってもらって、いざ撮影。
で、いきなりやらかしました。
セット壊しました……。
魍魎は背中から入るのですが、意外に着ぐるみの足が長いので(というか、着ぐるみ自体がデカイので)入る際は、二人ほど力の強いお手伝いさんが必要となります。両脇にお手伝いさん(大道具さんたち)がいて、その2人の肩に手を乗せ、いわゆる新体操の吊り輪のようにして腕の力で体を持ち上げます。で、そのままスポッと中に入る。
これが最初はなかなかうまくいかず、バランスを崩してばかり。ジーンズのため、足がひっかかりうまく入らないのです。で、体勢崩して、足をすべらせたため足下のセットをバリバリと……。幸い、それほど目に入らないところなので上手く隠せたらしいのですが、周囲のスタッフさんは苦笑い。
その他にも、着ぐるみの中にメガネが落ちてとれなかったり、そのお陰で周囲が見えず簡単な演技がムチャクチャだったり……。
本当に……申し訳ございませんでした(どうも1回ほど、私のせいでカット・撮り直しが入ってしまったようです)!
で、気づけば夕食。そしてまた撮影。
夜の撮影では、余りに疲れたため、椅子で座りながらウトウト(目覚ましは、同じくエキストラに来ていた文学部の後輩に頼みました。笑)。
全身着ぐるみにジーンズで入る、しかも素人は始めて見た、などと他の役者さんに笑われつつ最後の出番に。
カット、OK、終了と。
大したことはしていませんが、汗だく&へとへと。あと1日撮影があったことを思い出し、次はどんな役が回ってこようと、ハーフパンツとタオルだけは持ってこようと心に誓ったものです。
まぁ、案の定、次の撮影時も魍魎役でしたが(笑)。
とにかく、どういう形態であれ、憧れの「鬼太郎」の世界に自分自身も何らかの形で関われたことは嬉しかったですね。
ただ……こういったエキストラが回ってきた背景には、T先生の個人的繋がりも去ることながら、松竹と業務提携を結び、映像学部の足掛かりを着実に作ってきた立命の力があった、とも聞きますが(苦笑)。
そんな日が続いています。もうね、とろけちゃいますよね。
ということで、こんばんは。かっぱです。
暑さのためか、はたまた「いつも」のことなのか、パソコンの電源が急に切れるようになってきました。恐らくは、接触が悪いのだと思いますが、もう放置します。だって、暑くて余計なことはしたくないのですもの。
という訳で、ブログの更新他、メールやらコメント返信やらが滞り気味ですが(大変な失礼をやらかしていますが)、今回はちょっと前のことを書こうかと。
6月下旬に2回ほど、映画のエキストラをしてきました。
はい、「ゲゲゲの鬼太郎」です。実写です。
正直に言えば、実写……しちゃっていいの? という感想は鬼太郎ファンとしては未だにあります。ただ、「鬼太郎」を見て、感じて、その結果、何だかんだで今大学院にいるといっても過言ではない私です。映画村インターンシップでお世話になった某T先生から話を聞いた時は、是非行こうと。授業も休み、バイトも調節し、万全の形で臨もうと。(実際は関係なかったのですが)長髪不可ということなので、髪も切りました(長髪じゃなかったけど)。
で、当日。
朝の8時に松竹撮影所集合。バイト先の近くだからと余裕をかましていたら、何をどう間違ったのか道に迷い、気づいたら二条方向(下宿先の方向)に逆走していた始末。焦りに焦りまくり、何とか8時3分に着きました…。もう、汗だく。
撮影所の前にスタッフの方がいたので必死に謝ると、
「むしろ君、早く来たほうだよ」
と言われ安心するやら、悔しいやら(笑)。早速、自分の役どころを聞くと
「魍魎(もうりょう)役だから、頑張って。」
と一言。……魍魎? 嫌な予感がします。幼き日のマイ・バイブル『妖怪大百科事典』では、墓場で死者を食い尽くす魍魎の姿が描かれていました。
いや、そこは特に問題ではないのですが、その容姿です。気になる方は水木しげる先生関連のHPで魍魎を探してもらえればよいのですが、水木先生の描く魍魎は、毛むくじゃらでかなりデカイのです。
…………え、全身着ぐるみ?
スタッフさんから写真を見せてもらうと、予想通りの全身着ぐるみ。しかも、2メートル以上あるとのこと。他の妖怪は、一部着ぐるみなので随分と身軽そうなのですが、全身着ぐるみは「魍魎」と「百目」だけだそうで……。ちなみに、全身着ぐるみの場合はハーフパンツ等持っくることが必須らしいのですが、この日の私はその手の着替えは一切なし。かといってパンツ一丁でやる訳にもいかず、暑い着ぐるみの中を、更に暑いであろうジーンズをそのまま履いてやることに……先行き不安です。
控え室は私と、産業社会学部の学生さん、それにプロの役者さん3名の計5名。役者さんは皆、私たちに気を遣って何かと話をして下さいます。エキストラ系の役者さんには映画村の時にもよくお話を聞かせてもらっていたので、昔を思い出しつつ、色々と面白い話を聞かせてもらいました。
ただ……出番がない。いくら待っても来ない。1時間以上して、撮影所の前で待機となったのですが……それから2時間ほど、ボーっと待つはめに。何せ、他の人は何らかの衣装を着ているためエキストラであることは分かるのですが、私の場合は白のTシャツ(撮影所から借りたもの)にジーンズという姿なので周囲から
「こいつ……スタッフか? エキストラか?」
といった視線で見られてしまいました(汗)。
さて、ボーっと待っている間は暇なので主演の役者さんらの様子を遠巻きに(といっても5mくらい離れて)見ていました。
鬼太郎役のウエンツ瑛士氏は、鬼太郎……? といった感じ。やはり、ちょっと格好良過ぎます。ただ、主演ということも相俟ってか、非常に真剣に、かつムードメーカー的な役割も負いながら取り組んでおられたようでした。ねずみ男役の大泉洋氏も、実際に見ると渋い方です。ウエンツ氏と話している姿はまさに「ねずみ男」でしたが、台本をみつめながら煙草をくゆらせている様子はテレビではなかなかお目にかかえないクールさを感じたものです。この2人は、立命からのエキストラ全員と記念撮影をして下さいました。……まぁ、まだ写真は手元に送られてこないのですが(苦笑)。
砂かけ婆役の室井滋氏は、もう本当に役者さんなのだなぁ、と(笑)。声の出し方とか、身振りとか……いや、スゴイ。ねこ娘役は田中麗奈氏。以前、小雪氏を別の映画のエキストラでみかけた時も感じたのですが……顔が小さい。線が細い。しかし、線の細さとは裏腹に、演技の際は声も通っていて芸暦10数年というキャリアを感じます。
さて、そうこうしているうちに、ようやく撮影所内で役どころの説明。で、そのまま昼飯(笑)。こんなことなら、もっと遅い集合時間にしてくれ……と思いつつ、店屋物を取ってもらって、いざ撮影。
で、いきなりやらかしました。
セット壊しました……。
魍魎は背中から入るのですが、意外に着ぐるみの足が長いので(というか、着ぐるみ自体がデカイので)入る際は、二人ほど力の強いお手伝いさんが必要となります。両脇にお手伝いさん(大道具さんたち)がいて、その2人の肩に手を乗せ、いわゆる新体操の吊り輪のようにして腕の力で体を持ち上げます。で、そのままスポッと中に入る。
これが最初はなかなかうまくいかず、バランスを崩してばかり。ジーンズのため、足がひっかかりうまく入らないのです。で、体勢崩して、足をすべらせたため足下のセットをバリバリと……。幸い、それほど目に入らないところなので上手く隠せたらしいのですが、周囲のスタッフさんは苦笑い。
その他にも、着ぐるみの中にメガネが落ちてとれなかったり、そのお陰で周囲が見えず簡単な演技がムチャクチャだったり……。
本当に……申し訳ございませんでした(どうも1回ほど、私のせいでカット・撮り直しが入ってしまったようです)!
で、気づけば夕食。そしてまた撮影。
夜の撮影では、余りに疲れたため、椅子で座りながらウトウト(目覚ましは、同じくエキストラに来ていた文学部の後輩に頼みました。笑)。
全身着ぐるみにジーンズで入る、しかも素人は始めて見た、などと他の役者さんに笑われつつ最後の出番に。
カット、OK、終了と。
大したことはしていませんが、汗だく&へとへと。あと1日撮影があったことを思い出し、次はどんな役が回ってこようと、ハーフパンツとタオルだけは持ってこようと心に誓ったものです。
まぁ、案の定、次の撮影時も魍魎役でしたが(笑)。
とにかく、どういう形態であれ、憧れの「鬼太郎」の世界に自分自身も何らかの形で関われたことは嬉しかったですね。
ただ……こういったエキストラが回ってきた背景には、T先生の個人的繋がりも去ることながら、松竹と業務提携を結び、映像学部の足掛かりを着実に作ってきた立命の力があった、とも聞きますが(苦笑)。