音と心のセレナーデ

現実だけでおかしい!本当かどうか分からない!表と裏!暴露から皮肉まで

WTI石油価格指標 20080811-20080815

2008年08月17日 | 原油価格指数


先週の原油価格動向は下降気味ではあるが、一度調整局面を迎えているようだ。円ドルの為替相場も原油価格下落に好印象であることから徐々にドル高に推移中。

但し、大手投資銀行であるサックスの空売りがどの段階でどの程度行われていたのか不明であるため、下落に関してはどの程度のスピードで推移するのか不明である。

多くの投資家が間違う事ですが、原油や穀物の価格は需要と供給のバランスと、生産国と供給国の政治経済情勢に左右されることはご存知かと思われます。しかしながら、我々が知る得る情報は一方的かつ、特定の投資家にとって利益ある情報のみ公開される。

今回の原油価格上昇はほぼ全員が投機マネーの影響であると認識していると思う。では、もし7月半ばに下落せず上昇し続けたとしたら経済はこの1ヶ月どのように推移したであろうか。

まずいえることは、現在不況にあえいでいる業界の破産・破綻の続出であろう。先日都市部での不動産バブルの崩壊を書いたが、これだけの大型倒産があると連鎖で倒産する業界が増えてくることは間違いない。ガソリンスタンドなどは、日本のメディアであまり公開されていないが、アメリカでは多くのお店が廃業に追い込まれている。日本でも虫の息となりつつあるところも増えている。

皆さんは近所のガソリンスタンドがいつの間にか、貸金業者のディスペンサーでいっぱいになった光景を見たことがあるだろうか。この現象はまだ、10年弱前のことである。当時は、ガソリン価格の過当競争に敗れたお店が廃業し、又、その場所にガソリンスタンドを運営する同業者も見つから無かったために起こった。当時に日本にはまだ、闇金という言葉は無くアコムやアイフル武富士といったサラ金業者(もともと武富士は東京板橋区の高島平団地の主婦に短期高利貸で業務を行っていたいわゆる闇金である。それが上場しているのだからこの日本人の頭の感覚を疑う)が前面でガンガン金を貸していた。もちろんその業者に金を貸していたのは銀行である。有り余った資金を元に、「無人君」や「お地蔵さん」のキャッチコピーで空き地(ガソリンスタンド)にどんどん自動借金機を設置していった。まぁそれも今は撤退の方向だが。

アメリカでは、ガソリン価格の上昇が日本の比ではない。もともと、ガソリンが安かったアメリカはその安さゆえに、ものすごく不経済な燃費の悪い車ばかり作っていたのだ。しかしながら、アメリカはここ20年でガソリン価格が約5倍になった。日本はせいぜい倍近くである。原油高は日本のみならず海外で深刻な傷を残している。

来週の原油の動きは明日の午前から始まる日本の株式・先物・債券市場を注目したいですね。



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