週末の食卓

基本的に週末だけ料理にいそしむ勤め人の日常

てんぷら@麻布十番「天冨良よこ田」

2008-10-28 22:37:44 | 週末の食卓
10月は相方と自分の誕生月。

普段の「何もしたくない~。」という消極的な理由ではなく、珍しく気合いを入れて二人でいそいそと外食に行く月でもある。(注:友人たちとはよく気合いを入れて外食に行っている。)

昨年、相方はミシュラン三ツ星を取る1ヶ月前の鮨「水谷」をチョイスした。不思議なことに決してグルメではないのにこういうときの嗅覚だけは優れている。よって今年も彼の嗅覚に頼ることにした。

かくして今年相方は天ぷらを選択した。
行くまで決してきちんと店を教えてくれないのは例年通り。

「天ぷら。麻布十番。」

とだけ伝えられ、面倒臭がりの私も決して調べない。

店は麻布十番商店街を抜けたところにあった。
”お弁当”というのぼりがハタハタとひらめいている。おいマジかよ、と一瞬目を疑うが、店はそのお弁当屋の隣のビルの2階だった。

店に入るとすでに3人の若い客。そして威勢のよい主人の挨拶。

店に入ってから30秒ぐらいは、客層、主人を見ながらそこがどんな店なのかを感じ取ることに集中してしまう。基本、人見知りなのだ(笑)。

、、と主人が「コースで一通り揚げていいですか。」というので「ええ、それで。」と相方と顔を見合わせ答える。

それから最初の天ぷらがくるまでビールをちびちび飲んでいたら、そこからが予想外の展開に。

「天ぷらはレモン、カレー塩、大根おろしに天つゆの3種類で食べてくださいね。」
「レモンを絞ったあとに塩を小さじ2ぐらい入れると、すっぱいのが消えますよ。あっ、それじゃ塩少ないからもっと入れて!」
「カレー塩以外に塩で食べたかったら小皿を用意しますよ。」
「嫌いなものはないですよね??」

と主人のすさまじいインストラクションが始まった。

ここはそういう店なのかとおとなしく従うものの、そわそわしていたら、相方は隣でニヤニヤしている。

はじめに海老が揚がってきた。見事な半生。

あとはひたすら揚げたての天ぷらを黙々と食べる。
順番は忘れてしまったが、しいたけ、めごち、キス、ヤングコーン、アスパラガス、帆立、銀杏、2つめの海老、穴子、レンコンetc.etc..

衣は薄く軽く、どれも半生に近い絶妙な揚げ具合。それを塩、レモン、大根おろし、天つゆでシンプルにいただく。これ以上の贅沢な食べ方が地球上のどこに存在しているんだろう、あぁ、日本ってすばらしい!!と思うこと数回。

その間も、

「次もビールじゃおなかいっぱいになっちゃうから別の飲み物がいいですよ。」
「これは最初何もつけず、次は塩で。」
「穴子は1/3ずつ別の味で食べてみて。」
「この魚はカレー塩で!!」

と主人の渾身のインストラクションは続く。

周りの常連客には「まあまあお好きなように。」とおっしゃっていたが一見の客にとっては洗礼のような儀式なのかもしれない。

最後は小海老のかき揚げの入った天茶漬けをいただく。天ぷらなのにちっとも重くなくもたれない。が、おなかは一杯だった。

帰り道、相方は「ブログに書いてあったとおりだ!!」と一人ご満悦。主人のインストラクションは彼にとっては周知の事実だったらしい。どおりでニヤニヤしてたわけだ。

店には店の流儀がある。何の予備知識も持たず、それにすっと溶け込んでみるのもたまには悪くない。

さつま芋ごはん

2008-10-19 15:40:05 | 週末の食卓


最近はっきり言って、ごはん作りを全然頑張っていない。

でも7~9月にかけて外食があまりにも多くさすがに飽きたので、極力家で作るという努力を細々と続けている。

今日は冷蔵庫にポツンと1個あまっていたさつま芋を使ったごはんと秋の味覚秋刀魚。

・・・気がつけばこのところずっと週末は秋刀魚だ。

はふー。


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まぐろ納豆

2008-10-19 15:33:38 | 週末の食卓


先週の晩ごはん。

会社の近所の定食屋のお気に入りのメニューを再現してみる。

まぐろ+ひきわり納豆+貝割れ大根

これにしょうゆをたらした生たまごをざーっとかけ、よくかき混ぜてごはんでいただく。簡単この上ないのにめちゃうま。


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復活の理由

2008-10-08 23:53:58 | 番外編
夏休み明けからほぼ1週間続いたスランプは週末にピークを迎え、あまりにも色々なことを考えすぎた結果、月曜日は頭痛のため会社を半日休む事態に。

あまりのネガティブモードは体調のせいもあったかもしれないが、昨日起きたら嘘のように頭痛も心の重たさもなくなっていた。

外のひんやりとした空気に漂う金木犀の甘い香り。

空気はどこか柔らかく感じられ、外をいつまでも歩いていたくなる。

自分版「枕草子」はこれ。

・春はうららかな桜の舞う午後
・夏は新緑の匂いの際立つ朝
・秋はひんやりとした暗闇を金木犀の香りが包む夜
・冬はいまにも雪が降りそうなちょっと煙った感じの空気のお昼

ふと心がゆるむ瞬間。

ちなみに↑の冬のシーンにはKate Bushの「Reaching Out」という曲がよく似合う。天使降臨な感じがね。

すれ違い・・・

2008-10-08 23:13:51 | 週末の食卓
終業間際、ふと焼肉が食べたくなり相方に、

「今日焼肉食べに行かない!?」

と会社から相方の会社のアドレスへメールを送ってみた。

「8時ぐらいには行けるよ。」

という返事をもらったあと、ふと、ケータイを忘れたことに気づき、

「やっぱり今日ケータイ忘れたから帰るわー。」

と返信し、そそくさと新宿へ向かった。

この1年ぐらいずっとどうしようか気になりながら何となく面倒臭くてほっておいたルミネカードをついに申し込み、ぷらぷらと冬物を物色した後、一人東京麺通団へ。

大好物の「かまたま」を食し、上機嫌で家に帰ると、置き忘れたケータイにスパムのごとくメール&着信履歴が。。

「、、、メール見てなかったんだ。。」

それから30分後、相方は「ただいま。」の挨拶もなく帰宅。

まぁ、怒るよねぇ。。

瀬戸際での情報連絡は電話、ケータイメール、G-mailと何重ものバックアップを取るべきだと反省した。

豚汁

2008-10-05 23:03:04 | 週末の食卓


忙しい時期が続きふと暇になるとガクンと精神的に落ち込む時期がある。

夏休みがあけてからず~っとそんな状態で、「晩ごはんってナンデスカ??」という感じだったのだが、そういうときこそ手を動かさねば!となんとかキッチンに立つ。

今年は残暑も長引かず、急にすーっと寒くなった気がする。
秋・冬は好きな季節。外は寒くても何かほのぼのとしたものを感じる季節。

ダメなときは無理せず、かつ、それ以上落ち込まず淡々と過ごすことが必要なのかもしれない。