週末の食卓

基本的に週末だけ料理にいそしむ勤め人の日常

Once upon a time

2007-02-14 21:56:31 | お仕事
本日、企業説明会にOGとして参加するため久しぶりに母校へ。
自分よりも一回りも年下のお嬢さん方相手に遠い昔の入社動機などを語る。

しかし、12年という年月の間の情報通信環境の激変っぷりをこれほど身を持って感じるとは。

私:「自分が学生の時はこの時期になると段ボールがたんまり家に届いて、頑張って鬼のようにハガキを書いたんだけど。」
学生:「段ボールって何ですか??」

→最近の就活はほぼすべてWEBでエントリー。WEB上で適性検査まで実施して、結果OKなら面談の連絡は後日メールでくるとのこと。

私:「それじゃあ、適性検査でNGだったらメールで連絡が来て、それで終わり?直接その企業の人とはまったく会わずに終わってしまうなんて侘しいねぇ。」
学生:「”ご縁がなかったので・・・”とかメールできますよ。○○さんが学生のときってどうやって面談とか合否の連絡が来たんですか?」
私:「自宅に電話だよ(当時大学生の携帯普及率は相当低かったはず)。」
学生:「え~、じゃあ、連絡があるまでずっと家にいなきゃいけないじゃないですか!?」

→はい、それが当たり前でした。

最初は「いや~、若い子はやっぱ肌の張りが違うわぁ。」とかどうしょうもないことに目が行っていたのだが、この今現在の情報通信環境を当たり前のようにして育ってきた世代を目の当たりにしてどうしょうもないカルチャーショックを受ける。
企業の採用活動のサイトを見て、上記のようなことが日常的に行われていると事前にわかっていても、自分の目の前にそれが当たり前の人たちがいるということに恐ろしいほどのリアリティがあるのだ。

自分も今やこうした環境を何かにつけ享受しているが、この環境を空気のように育ってきた彼・彼女たち、今後続く予備軍を想うと明らかにレガシー世代に属する自分とは発想が違うのではないかと思う。彼・彼女たちを相手に心の琴線に触れるサービス開発を行うというのはどんなものなのか?

ひょんなことで引き受けたお仕事だったが、非常に思うところの多い出来事だった。