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9月1日(水)菅・小沢の決戦

2010-11-08 20:20:11 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
9月1日(水)菅・小沢の決戦

菅氏か小沢氏か。この二人が民主党党首の座を争うことになった。密室の話し合いで小沢氏が立候補を辞退するシナリオよりは、この方がすっきりしてよろしい。寄り合い所帯で政権交代を実現したけれども、その後目標を見失ったかに見える民主党を、今後どのような党にしたいのか、どんな政策を重点的に行おうとしているのかを鮮明にして戦って欲しい。

投票権がないから結果を見守るしかないけれども、私的には菅氏に勝って欲しいと思う。小沢氏は疑惑のカネについて説明責任を果たしていない。このことだけでも党首・首相にはさせたくない人物である。自分は政治の表舞台に立たず、配下の戦闘集団を率いて党内に睨みをきかす。そのような自民党時代から引きずっている古い体質は開かれた党のイメージにはほど遠い。

一方の菅氏はと言えば、これまた頼りない感じは拭えない。首相になってから言い出した消費税引き上げは説明不足で有権者の反発を招いた。鳩山内閣が不用意な取り組みで混乱に陥れた沖縄・普天間基地問題をどう決着させようといているのか。また限られた財源で、マニフェストに掲げた国民への約束を果たせるのかどうかもはっきりしない。

民主党の党首選びは即首相選びだから、投票権を持たない一般国民も重大な関心を寄せている。だからお二人には国民に分かりやすい論戦を14日の投票日まで展開してもらいたい。


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9月2日(木)イラク戦争と日本

アメリカは2003年から続いていたイラクでの戦闘任務が終わったとして約5万人の治安部隊を除いた兵力を撤退する。残った部隊もイラク軍の治安維持訓練が終わり次第引き上げる予定である。これでアメリカのイラク戦争は終わるにしても、イラクには破壊と混乱と先が見えない苦悩だけが残った。いったいイラク戦争とは何だったのだろう。

そもそもの始まりは、当時のブッシュ政権がイラクは大量破壊兵器を持っておりテロ組織の巣窟だと決め付けて、悪の根源フセイン政権打倒のためと称して侵攻したことである。圧倒的なアメリカ軍の前にフセイン政権はあっけなく倒れた。

ところがアメリカが戦争を始める大儀として掲げた大量破壊兵器はどこを探しても出てこなかった。結果的にブッシュ政権は偽情報をつかませられて、あるいは故意に偽情報をでっち上げて戦争を始めたわけである。その後の経過はご承知の通り、アメリカは泥沼にはまり4千4百人もの兵力を失いながら、未だにテロ組織の根絶ができないありさまだ。

この戦争でいちばん被害と迷惑をこうむったのはふつうの生活を営んでいた一般人である。多くの人が家や職を失い生活基盤がめちゃめちゃにされた。都市部の破壊と混乱は正規軍同士の戦闘によるものよりも、戦闘終結いらい今日まで続いているテロ組織の攻撃によるものが多いのかも知れない。

いずれにせよアメリカ軍は戦闘任務が終わったと引き上げれば済むだろうが、祖国を離れることができない民衆はどうしたら良いのだろう。これまでアメリカがイラクに投じてきた戦費を同国の復興に役立てる気はないようだ。この戦争が始まったとき真っ先にアメリカ支持を表明したのは日本政府だったことも忘れてはならない。民主党内のコップの中の嵐よりは日本国の責任と言う意味ではこちらの方がはるかに重みのある問題である。


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9月3日(金)党首候補の討論会

昨日、日本記者クラブ主催で行われた菅首相と小沢前幹事長の討論会が面白かった。二人は民主党党首・首相の座を争っている。どんなことを論じるのかと注目して見守った。誹謗に当たらないように言葉を選んでの発言であったが、お互い言うべきことは言った。そして政治姿勢の違いが浮き彫りにされた討論会だった。

菅首相の「カネにまみれた政治文化を変える」という発言はとりもなおさず小沢氏に対する強烈な批判である。それに対して小沢氏は「捜査で犯罪事実はないことが証明された」と応じたが、この点に関しては菅首相の方に分があったように思う。

当面の重要課題である普天間問題については、言い方は違うが突き詰めれば鳩山内閣が苦し紛れに作り上げた現在の日米合意を出発点とすることでは一致している。また両者とも沖縄の負担を軽減し同時にアメリカも納得させうる具体的な案を持っていない点で痛み分けと言えようか。

税制改革についての両者の姿勢はかなり違う。菅氏が先の消費税発言を念頭に社会保障と税制全般を与野党で議論するとしたのに対して、小沢氏の方は先ず無駄の排除が先決で、その上で所得税、住民税の大幅減税を考えると主張した。無駄の排除だけで減税の財源を確保することは困難であり、将来にわたる社会保障のあり方に触れない点で小沢氏は説明不足であった。

このほか挙党体制、党運営のあり方などでも火花を散らしたが、これは党内のことだから外野の人間が論評すべき問題ではない。総じて言えることは時間をかけた割には具体的な政策に踏み込む事が少なかったのは物足りなかった。国民が聞きたい問題点を整理したうえで、もう一度両者の言い分を聞きたいものである。


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9月4日(土)秋の出番

しつこい残暑がまだ頑張っているけれども、秋の気配が日一日と強まっている。8月半ばまで声を張り上げていたウグイスが鳴かなくなりセミの声もやんだ。かわりにコオロギやスイッチョなど、秋の虫が音楽を奏で始めた。まだ数は少ないがアカトンボも避暑地の山から里へ下りてきた。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」と古の人が詠んだように、裏山を渡る風の音も心なしか変わってきたように感じられる。水蒸気を含んで白っぽかった空が青く澄んで高くなった。そして遠い山並みの稜線がくっきり見えてきた。

庭の植物の主役も交代の時期を迎えている。紫や白のギボウシが花盛りになりシュウカイドウが咲き始めた。かつて子どもがままごと遊びで使ったアカマンマも色づいてきた。まもなくシオンも開花するだろう。つい先ごろまで頑張って咲いていたアジサイは枝先に着いたままドライフラワーになりかけている。いつの間にかススキの穂が出て22日の中秋の名月を待っている。

今朝のテレビは芋煮会シーズンの到来を告げていた。主役のサトイモの出来はどうだったのだろう。サトイモはもともと暖かい地方の作物だから今年のような暑さも平気なのかもしれないが、一部では葉焼けを起こして小芋に十分栄養が回らなかったところもあると聞いた。

わが家でもかつては友人を招いて庭で芋煮会を催したものだが、夫婦だけの生活になってからは遠ざかっている。あれは大きな鍋でどっさり作らないとおいしくない。かつては鍋を火にかけてから裏山へキノコ探しに行っても鍋に入れるくらいはすぐ採れたものだが、最近はどうなのだろう。こう暑くては藪こぎをする勇気もわかない。年をとるとすべてが億劫になる。


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9月5日(日)分解掃除

ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクホウシなど地上に現れて短い命を終えたセミの亡骸が、庭のあちらこちらに落ちている。それにいろいろな種類のアリがたかっている。炎天下で長い間観察しているわけには行かないが、彼らは硬いキチン質の部分を除いて餌になる部分だけを上手に運び去っているようだ。

残された羽や胴体の硬い部分もいつの間にか消えてなくなるところを見ると、自然界には別の掃除屋もいるらしい。おそらくその掃除屋は肉眼では見えない細菌やバクテリアのようなものではなかろうか。セミの亡骸は彼らにとっては貴重な栄養源になり無駄なく使われる。その結果自然界は清潔に保たれているのだろう。

ゴミ捨て場に捨てた野菜くずなども程なく分解されて土にかえってゆく。それを人間は畑に鋤き込んで肥料として作物栽培に利用する。魚の頭や骨などはその日のうちになくなる。多分うろついているネコや山からやってくる小動物のご馳走になっているのだろう。

このように自然界には用済みになった動植物を食料としてそのまま利用し、あるいは分解吸収して栄養源とする多様な掃除屋が存在する。嫌われ者のゴキブリやダンゴムシだって環境浄化に役立っている。という訳で人間が作り出したもの以外でこの世に不要なものは一つもないのは事実である。

暑さにもめげず黙々と働く小さな生き物やバクテリアから見たら、炎天下に声をからしている民主党党首候補の姿はどのように写るのだろうか。どちらが党首・首相になっても地球全体に与える影響はたかがしれている。それに比べたら日ごろ人間が無視している虫けらやバクテリアの働きの方が、ずっと大きな役目を担っていると言えよう。セミの肉団子を口にくわえて巣へと急ぐアリを見てそんなことを思った。


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9月6日(月)高嶺のサンマ

目黒の「さんま祭り」と山形の「芋煮会」が昨日行われた。両方とも初秋の風物詩としてすっかり定着した感がある。今年は不漁で宮古市はサンマの確保に苦労したが、手を尽くして集めた7千匹を無料で振舞った。江戸っ子顔負けの気風(きっぷ)の良さである。片や芋煮会の方は3万食を用意したけれども、34.4℃の暑さのせいか2万食しか売れなかったそうだ。目黒は無料、山形は有料という違いはあったにせよ明暗を分けた形になった。

サンマはまだ太平洋岸から遠く離れた沖合いにいて、例年漁場となる海域まで寄ってこない。沿岸の海水温が高いことが原因と見られていたが、海水温が下がってきたにもかかわらず沖合いにとどまっているのは、他にも何か原因がありそうだという。

漁獲量が少ないから今年のサンマは値が高い。けれども季節の魚だから一度は食べてみたい。そこで絶対間違いないおいしいサンマの見分け方をおさらいして置こう。「おさらい」と書いたのは拙著「ダチョウの丸焼き」のサンマの項に書いたものを再録するからである。

「目がきれいに澄んでいて、背側が青く光沢があり、腹側が銀色に輝いていることが第一点。2番目は体形で頭のすぐ後ろから背中が盛り上がって太っていること。3番目が口の先端と尾ビレの付け根が黄色味を帯びていること。この三つのポイントをつかんでサンマを選べばまず間違いない。」

抜群の鮮度のものなら刺身がお薦めである。次が塩ふり焼き、鮮度にやや難があるものは、ぶつ切りにして生姜と一緒に甘辛く炊くと良い。圧力鍋を用いれば簡単に骨ごと食べられるようになる。

それにしても今年のサンマは高い。東北地方の港ではネコも見向きもしないという意味で「ネコまたぎ」と言われるのがサンマ本来の姿なのに。


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9月7日(火)偽物芋煮

昨日「芋煮会」のことを書いていたら急に食べたくなった。大量に作らないとおいしくないことは分かっているけれども、紛(まが)いものなら誤魔化せると思った。定番の材料を思い浮かべて手元にあるかないかを確かめた。

主役のサトイモはある。皮をむいて形をそろえ袋詰めしてカチンカチンに凍らせたものなので、土つきの新しいサトイモの味は期待できないけれども我慢しよう。出汁をとる肉は全然ないので買わねばならない。キノコも買い置きがない。ゴボウもない。あと使えそうなものは長ネギ、ニンジンと糸こんにゃく、ナス、サツマイモぐらいなものである。

遠雷の音が聞こえ今にも降り出しそうな空模様だった。家内は所用で不在だから頼めないし、食いたい一心で蒸し暑いのを我慢して買い物に出た。肉は宮城県伝統の豚肉にした。伝統にこだわっていないから牛肉でもいいのだが、たまたまアメリカ産豚肉の安売りをしていたのでそれに決めた。

キノコはマイタケ、ブナシメジ、エリンギ、ナメコ、シイタケなど栽培物しか売っていない。芋煮の鍋に入れるのはオリミキ、ハツタケ、ホンシメジなどの天然物でなければ本来の味がでない。でもないものは仕方がないのでマイタケとナメコを仕入れた。

幸い雷雨は店にいる間に通り過ぎて濡れずに済んだ。帰宅して汗を鎮めてから調理に取り掛かる。材料をぶち込んで煮て味を調えるだけだから調理と言える代物ではないけれども、丸ごと入れるサトイモ以外はニンジンもゴボウもサツマイモも大きさをそろえて切るぐらいのことはした。

材料に火が通ったころあいをみて味付けをする。伝統を言うならば宮城県は味噌である。なぜそうなったは知らないが豚肉と味噌の相性が良いからではなかろうか。だが昨日は趣向を変えてほとんど色がない出し汁と塩、酒だけにした。その方が材料の彩(いろどり)が冴えると考えたからである。

味付けしたものを一度冷ます。そうすると味が滲みこむからである。食べる前にもう一度加熱して火を止める間際にザク切りの長ネギを入れて出来上がりだ。芋煮風煮物は野趣には欠けるけれども、どこか都会風の乙な味がした。


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9月8日(水)つかの間の涼しさ

今朝は涼しい。日中の気温も24℃どまりだと言う。やっと暑さから解放されるのかと思ったら涼しいのは今日一日限りで、明日からまた暑さがぶり返すそうだ。今年の猛暑の原因はエルニーニョの影響と偏西風が北に偏っているのが原因だそうだが、来年はどうなるか分からないという。

来年のことを言えば鬼が笑うというから、分からなくて当然だと思うけれども、出来ることなら予測がついた方が何かと好都合だろう。来年も今年のように暑い夏になるなら、農家は暑さに強い作物の作付けを検討したり、工業製品のメーカーなら暑い夏に売れる商品の増産体制を考えたりする時間的余裕ができる。

でも未来の予測は外れることが多いから失敗しないように気をつけねばならない。「来(らい)を知らんと欲する者は往(おう)を察せよ」と言うではないか。さしあたりは今年の経験を来年に生かす工夫をした方が堅実だと思う。

わが家に即して言えば、ネットにアサガオとニガウリの蔓を這わせて作った人工緑陰の規模を広げるのが効果的だと思う。直射日光を遮って室内の気温を下げるばかりか見た目にも涼しさを届けてくれる。肥培管理をうまくやってニガウリを何個か収穫できれば一石二鳥である。

ニガウリに含まれるビタミンCは加熱してもほとんど壊れない特徴があるそうなので、夏の食品としては理想的だ。アサガオはやめてニガウリだけにしてもいい。小さいけれども黄色のかわいい花が咲く。


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9月9日(木)遠い思い出

人間とはまったく勝手なものだと思う。人間はと一般化するのは間違いで、勝手なのは小生だけかもしれないが、早く猛暑から逃れたいと願っていたくせに、昨日は涼しさを通り越して肌寒いと感じた。この心変わりは何だ。加齢に伴って暑さにも寒さにも耐性がなくなったせいかもしれない。暑さに慣れたからだは急に気温が下がると体温調節がついて行けないようである。

そう言えば昨日は二十四節気の一つ「白露」だった。草に露が降りツバメが去るころと言われる。暑い暑いといっても季節はちゃんと節目を心得ているようである。そして迎えた今日は「重陽」の節供。陽数字の9が重なるめでたい日である。

古く中国から日本に伝えられた風習で、小高い丘や高楼に登って菊酒を酌み交わし、邪気をはらい無病息災を祈った。菊は霊薬と信じられ延寿の効能があるといわれていた。今の季節、路地ではまだ菊が咲かないが、重陽の節供は本来旧暦の9月に行われていたから、そのころには菊が咲いていたのだろう。

重陽の節供で思い出したことがある。仙台は旧陸軍の第二師団司令部が置かれたところで、現在の東北大学川内キャンパスや文化会館辺りには砲兵隊や工兵隊が、また宮城野原に騎兵隊、榴ヶ岡には歩兵第4連隊が駐屯していた。

小生が子ども時代をすごした家の隣に、その4連隊の中尉殿が住んでいて、毎朝馬を曳いた従卒が迎えに来た。中尉殿はそれにまたがって出勤するわけだが、格好よくて憧れの的だった。ある年、憧れの中尉殿から4連隊の「軍旗祭」に招待された。それが9月9日だったのである。小学校に上がる前だったから誰かに連れて行ってもらったのだろう。

兵舎2階の観覧席からぼろぼろに破れた軍旗を先頭に一糸乱れぬ見事な分列行進や、匍匐前進、銃剣術などを眺めた記憶がある。そしてなぜか軍旗を称える歌の一節も覚えている。「明治8年重陽に、われらの軍旗はかしこくも、親しく授けられしより云々」という歌いだしだった。あの軍旗は明治天皇から親しく授けられた尊いものなのだと教えられた。遠い昔の思い出である。


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9月10日(金)心拍数検査は白

8月27日朝から翌朝まで24時間計測した心拍数検査の結果が出た。結論から言うと異常なしである。医者は1分間の心拍数が40台と少ないことが多いのは何か病気が隠れているせいではないかと疑ったらしい。しかし歩行、階段昇降、仕事、休憩、就寝など1日の行動パターンと心拍数変化の相関関係を専門機関で解析した結果は白と出た。先ずはめでたしめでたしである。

医者がいちばん気がかりだったのは心筋梗塞の恐れだったのではないか。これは単なる憶測に過ぎないが、医者が真っ先に言ったのは「心筋梗塞の兆候はありません」だったからである。その後に「不整脈は少ないし、脈の欠滞もありません」と続けた。つまり心拍数は普通の人より少ないが、病的な兆候はないと言うことらしい。

検査項目の自覚症状の欄に動悸、めまい、息切れなどがあげられていたが、そのいずれもないので最初から心配はしていなかったが、わが心臓はのんびり屋で人騒がせだ。医者は念のため来年も検査したい意向のようだが、また同じ結果が出るのではなかろうか。出来ることなら8千円余かかる検査はパスしたい。でも近所の医者とは仲良くしておいた方がいいし、来年のことでもあるので断りはしなかった。

人間80歳も過ぎれば五臓六腑に故障か起きても不思議はない。いわば何十万キロも走ったポンコツ車みたいなものだから、保守点検怠りなくだましだまし使うのが賢明だろう。


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