全国970箇所「道の駅」北海道~沖縄まで!!

自由、気ままにできるかどうか道の駅のゴム印スタンプを収集しています。現在120余スタンプですょ。Live to die

9月11日(土)二つのニュース

2010-11-08 20:21:28 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
9月11日(土)二つのニュース

昨日二つの大きなニュースが日本中を駆け抜けた。一つは日本振興銀行の経営破たん、もう一つは郵便割引制度をめぐる不正で罪に問われた厚生労働省の元局長・村木厚子さんに対する無罪判決である。前者は日本初のペイオフ発動で注目され、後者は検察の強引で杜撰な取調べ・調書のでっち上げを暴き出した。

日本振興銀行は定期預金専門の銀行で一般にはなじみが薄いが仙台市にも二つの営業所がある。問題のペイオフとは銀行が経営破たんしたとき、預金者一人について預金元本1千万円とその利息までを保護する制度である。それを超える預金は銀行の資産を整理したうえで払い戻されるが減額される可能性が高い。小生は1千万円はおろか預金がほとんどないので関係ないけれども、お金持ちにとっては重大関心事に違いない。

それよりずっと恐ろしいのが検察の横暴と調書のでっち上げ、それに基づく罪状で罪に問われることである。村木元局長は終始罪状を否認し、裁判を通じて検察の立証を覆す事実が次々明るみに出て無罪を勝ち取った。それにしても、検察が自分たちに都合がいいようにシナリオ通りに物語を捏造するテクニックには恐れ入った。村木元局長は検事の執拗な追及に「魔術にかけられそうな怖さがあった」と述懐しているが、よほど意志堅固な人でない限り検察の作文に署名させられてしまうだろう。

今回は裁判を通じての証拠調べで検察側の虚構が暴かれたから良かったけれども、まかり間違えば冤罪を生みかねない危険をはらんでいた。裁判後「これ以上私の時間を奪わないで欲しい」と述べた村木元局長の言葉が重く響いた。


--------------------------------------------------------------------------------

9月12日(日)9.11から9年

アメリカで同時多発テロが起きてから9年経った。あの日、旅客機が突っ込み黒煙を上げる世界貿易センタービルに、さらにもう1機が突入するさまをリアルタイムのテレビ中継で観た鮮烈な印象を忘れることが出来ない。多くのアメリカ人があの日を忘れることが出来ないのは当然である。

けれども同時多発テロを計画し実行に移したのがイスラム教徒だったという理由だけで、関係のないイスラム教徒のアメリカ人が白い目で見られ差別されて苦しんでいるのは理不尽である。それに追い討ちをかけるようにイスラム教の聖典であるコーランを焼却すると言い出す牧師が現れたり、WTC跡地に近いところに予定されているモスク(イスラム教礼拝所)建設に反対運動が起き、イスラム教徒に対する風当たりが強まっている。

アメリカはいつからこんなに非寛容な国になってしまったのだろう。肌の色、宗教の違いなどを乗り越えて自由と平等を旗印に掲げていたのに、一部の人とは思うが自分たちの考えと違う人々を暴力で排除しようとする風潮が目立つようになった。

このような傾向についてオバマ大統領が危惧の念を強め、同日のテレビ演説で「我々は共通の理想によって結ばれた一つの国であり、一つの国民だ]と述べ、警鐘を鳴らした。こんな分かりきったことを大統領が改めて言わなければならないほどアメリカ社会は病んでいるのだろう。

同時多発テロが起こったときブッシュ大統領は「これは戦争だ」と怒りをあらわにした。そしてイスラム世界へ報復の派兵に踏み切った。その結果は見ての通り、アフガニスタンでもイラクでもアメリカは思うような成果を挙げ得ずテロも根絶出来なかった。

その行き詰まりと自らが招いた不況の嵐から抜け出せないあせりが、今度は内に向かって異教徒弾圧の動きとなって現れているとしたら問題の根は深い。アメリカはとかく揺れの大きい社会であるが、バランスが取れた良識が勢いを盛り返して欲しいものである。


--------------------------------------------------------------------------------

9月13日(月)秋場所始まる

大相撲秋場所が始まった。NHKの中継が復活し、呼び出しが着る半纏が従来どおりスポンサーのロゴ入りになった。でも初日の入りはもう一つ。千七百の座席が売れ残り空席が目立った。相撲界がファンに与えた負のイメージはそう簡単に消えるものではなさそうである。

相撲界の改革は緒に着いたばかりである。相撲協会は部屋と言う個性がそれぞれ違う株式会社の集合体みたいなものである。これを束ねて意識改革を徹底し、過ちを繰り返さないために払う努力は並大抵ではないだろう。

不祥事を起こさないだけでは相撲人気は復活しない。言うまでもなく相撲は興行であり、お金を払って足を運ぶお客様に観てもらい喜んでもらうスポーツだから、取り口が面白くなくては話にならない。観客は手に汗握る力相撲、胸のすくような技の冴え、水入りの大相撲などわくわくするような場面を期待しているのだ。

横綱、大関をはじめ上位力士は強いのが当たり前である。それなのに最近の相撲は緒戦で負けてしまう上位力士が多すぎる。少なくとも前半戦ぐらいは誰が優勝争いに残るか分からないくらいの勝負を繰り広げて欲しい。

そうでなければ一人横綱がいくら連勝記録を伸ばしても個人記録にとどまり、相撲界全体の人気回復にはつながらないと思う。力士の頂点に立つ横綱の座を脅かす強いライバルが常にいてこそ相撲は面白くなる。追われる立場の白鵬も同じ思いでいるのではなかろうか。


--------------------------------------------------------------------------------

9月14日(火)高温の影響

変なこともあるものである。緑陰を作ろうとプランターに植えて網に這わせたアサガオが今頃になってやっと咲き出した。例年なら真夏が花盛りのはずなのに、暑すぎた夏はアサガオの体調も崩してしまったのだろうか。日中の気温はまだ高いこともあるが朝夕めっきり涼しくなって、しおれていたアサガオもやっと元気を取り戻したらしい。

ヘブンリーブルーという澄んだ青空を思わせる花をたくさん咲かせる種類である。葉がいわゆるアサガオ型ではなくサツマイモの葉に似た形で、分類上はヒルガオ科に属する。地下に出来る太く大きい根茎はサツマイモそっくりである。だからサツマイモの苗にヘブンリーブルーを接木して育てたら、花を愛でると同時にサツマイモも収穫できるかも知れないと思ったが、まだ試したことはない。

秋を代表する花の一つであるシュウカイドウ(秋海棠)にも異変が起きている。今年は生えてきた数が少なく薄ピンクの花も疎らでさびしい。湿ったところが好きな植物だから晴天続きの乾燥と高温が影響したのだろう。もともと派手な花ではないけれども、邪魔になって鎌で刈るほど繁茂する勢いはどこへやら、今年は絶滅危惧種みたいに貴重な存在になってしまった。

シオン(紫苑)は開花が遅れそうだ。毎年彼岸の墓参りに持って行く花だが、今年はまだ蕾が小さく間に合いそうもない。キク科の植物だから日が短くなれば気温とは関係なしに咲くものと思っていたけれども、夏の高温が花芽の生育に影響したのかもしれない。

こんなわけで夏の高温続きは植物の生理にもいろいろな異変を引き起こしているようだ。裏庭のカキの葉やタラの葉の一部が早くも紅葉を始めたのもその影響かもしれない。


--------------------------------------------------------------------------------

9月15日(水)菅首相大差で再選

菅首相が対立候補の小沢氏に大差をつけて民主党代表に再選された。今朝の各紙はそのニュースで埋め尽くされた感がある。それだけの大ニュースではあろうが、ちょっと騒ぎ過ぎの感じもする。

まあそれでも首相がころころ変わるよりはいい。菅氏には腰を落ち着けて景気浮揚、雇用創出など差し迫った難題に取り組んでもらいたい。とはいっても政権の前途は厳しいに違いない。国会議員は菅支持と小沢支持とに真っ二つに割れた。この関係を修復して一つにまとめ挙党体制を構築するのは至難の業だろう。

さしあたり党内人事で誰を幹事長に据えるかだ。小沢氏を支持した議員にも協力をしてもらえるようなはまり役はいったい誰なのだろう。小沢氏の処遇も焦点の一つである。どんなポストを考えているのだろう。提示したポストを小沢氏が受けるかどうかも分からない。

内閣改造では政府のスポークスマンである官房長官は仙谷氏の留任が固まったと報じられているが、新しい閣僚に小沢氏に近い人たちをどれだけ起用するかも頭が痛い問題だろう。自民党がしてきたような派閥均衡人事に近いことは避けて欲しい。多少の波風は立っても菅カラーを前面に押し出した内閣改造をしてもらいたい。

とにかくもたもたしている暇はない。今週中には一連の人事を片付けて第二次菅内閣が動き出すことになろうが、国民に仕事振りが見える内閣であって欲しい。ねじれ国会をどう乗り切るかも難題である。「国民の生活に直結する重大案件ほど野党の協力を得やすい」と菅首相は楽観的な発言をしているが、果たしてそうだろうか。


--------------------------------------------------------------------------------

9月16日(木)クリーンヒット

菅さん、やるじゃないか。意表をつく円売り介入はクリーンヒットだ。民主党代表に菅氏が再選されたことで、円高がもう少し進むまで円売り介入は遠のいたと金融筋が思っていたタイミングを見計らっての為替介入だっただけに衝撃が走り効果が大きかった。

アメリカもヨーロッパも念頭にあるのは輸出振興による景気浮揚で、ドルとユーロを意識的に安く保とうとしているから、比較的に安定度が高い円が買い進まれて円高傾向が続いていた。そういう環境の中で政府・日銀が為替介入に踏み切っても、他の主要通貨国の協調介入が得られないから、効果は出にくいと見られていた。その心理の裏をついた作戦が見事に当たったということだろう。

ただし、この効果がいつまで続くかは分からない。1ドル85円台の水準が続けば日本の輸出産業も一息つけるのだろうが、先行きの見通しはついていない。菅内閣には国内の景気浮揚策を急いでもらいたい。デフレ傾向が続いている。先ずはこれに歯止めをかけなければならない。

安売り競争で物価が下落傾向にあるのは年金生活者には嬉しいけれども、行過ぎた価格競争は個々の企業の元気を奪う。そのことが巡りめぐって産業界全体の活力を失わせ景気低迷からなかなか脱出できないでいる。その悪循環を断ち切る施策は何なのか分からないけれども、金融・税制面でのてこ入れが必要なことは明らかである。

同時に国民の購買意欲を刺激する施策の継続も必要な気がする。自動車や家電のエコポイント制度は一定の効果が見られたけれども、終わってしまえば反動で需要が落ち込む。そうならないように需要を下支えする他の方法はあるのだろうか。

失業、未曾有の就職難、ちっとも上がらない賃金など暗いニュースばかりでは需要喚起はできない。菅内閣には明るい展望が開ける政治を是非実行してもらいたい。


--------------------------------------------------------------------------------

9月17日(金)おでん

昨日の仙台は最高気温が20℃、涼しさを通り越して肌寒さを感じた。今日は一転して27℃ぐらいになるそうだ。人間は体温を一定に保つ必要があるから暑いときは薄着をし、寒ければ重ね着して調節している。けれども急に気温が変わると衣類の準備が出来ていないし、からだも急な変化に順応できないからあわててしまう。

昨日は夏物の重ね着でしのいだが、もっと暖かい衣類の準備が必要になった。このような季節の変わり目をうまく乗り越えることが肝心である。夏の暑さで弱っているところへ急に寒さがやってくると、抵抗力がが弱っている老人は体調を崩す人が多い。

からだを温めるには衣類のほかに食べ物の効果が大きい。今月に入ってからコンビでおでんを売り始めた。月初はまだ暑さが続いていたが生協の売り場にもおでんの具がならんだ。ちょっと気が早いと思っていたら、何とおでんがいちばん売れるのは冬ではなくて9月だと言うから驚きである。そのような統計があるからコンビニも生協もおでんを用意したのだろう。

人間は寒いと感じ始めた時期にもっともおでんが恋しくなるらしい。からだが徐々に寒さに慣れてしまうと切実におでんを食べたいと思わなくなるのだろうか。

いつも懐がさびしくて精神的飢餓状態にあった若いころ、たまに食べるおでんはことのほかうまかった。金欠でおでんが食べられないときは、丼飯におでんの汁をかけてもらってかきこんだ。そんなわがままを許してくれたおでん屋のおやじは疾うに亡くなり、今そのおやじそっくりの顔立ちになった倅があとを継いでいる。肌寒くなるとおでんの味とおやじの顔を思い出す。


--------------------------------------------------------------------------------

9月18日(土)菅改造内閣

菅改造内閣が昨日発足した。この内閣の力量は正直言って分からない。代表の座を争った小沢氏を支持した人で入閣したのは大畠経済産業相と海江田経済財政・科学技術相の二人だけだから、挙党一致内閣とは言いがたいことは確かである。

また幹事長をはじめ党の要職も小沢氏から距離を置く人物で固めている。小沢氏は結党の原点に帰り一兵卒として政権党の責任を果たすと言っているけれども、党内に不満要因を抱えた前途多難の船出と思われる。

国民が待ち望んでいるのは長い間続いている経済低迷をはじめとする閉塞感の打破である。その期待に具体的にどう応えることが出来るかに新内閣、党運営の成否がかかっている。本当に政治主導でメリハリが利いた予算編成が出来るのか。閣僚が自民党時代と代わり映えのしない予算分捕り合戦を卒業できるのかなど課題は大きい。

民主党政権になってから手をつけた無駄の排除を目的とした事業仕分けはまだ道半ばである。手を緩めると元の木阿弥になる恐れがあるから監視を続け、新たな仕分けを推進することも大切である。公開の場で予算の使い方にメスを入れる試みは、多くの国民の関心を集めた。大向こうを狙ったショー化は望ましくないけれども、ぜひ継続してもらいたい。

消費税の問題も臆することなく議論する場を作ってもらいたい。誰しも今以上にカネを取られるのはいやであるが、高齢化が進む社会の福祉を考えたらこの問題は避けて通られない。野党も含めた幅広い論議の場を設けることは民主党が掲げるマニフェストと矛盾するものではない。新内閣に勇気を持って取り組んでもらいたい仕事の一つだと思う。


--------------------------------------------------------------------------------

9月19日(日)秋野菜の準備

菜園の夏野菜の収穫が終わった。キュウリやインゲンなど猛暑で品薄になり高値を呼んだ時期に大変役立ったが、今はパセリとシソ、バジルなど香りを楽しむ野菜しか残っていない。急いでキュウリやインゲンの支柱を片付けて秋野菜に転換しなければならない。

そのためには土を耕して施肥してから2週間ほど間をおかないと、土と肥料が馴染まないので播種も出来ない。その間さて何を育てようかと毎年考えるが、いつも同じようなものに落ち着いてしまう。寒さに強く長い期間収穫できるものとなると品種が限られるからだ。

去年はセンダイユキナ、ホウレンソウ、アスパラナを作ったが、3者とも暮れから春先まで収穫が楽しめる。今年はこのほかにキャベツとハクサイも苗を買ってきて育ててみよう。それが食べられるようになるころには値段が安くなっているだろうから、大して家計の助けにはならないかもしれない。でも育てる楽しみがある。

キャベツやハクサイなど結球する野菜は植えていて面白い。両者とも苗のうちは葉が横に広がってばかりいるが気温が下がり日が短くなると結球が始まる。その過程は栽培してみないと分からない。農薬は使いたくないので毎日見回って虫退治をしなければならないし、生長期間が長いから追肥もしなければならない。

硬く結球したハクサイは外側の葉を防寒用に利用して頂上をワラで縛っておくと路地で冬越しできる。キャベツは植えたことがないので分からないが、おそらくハクサイと同じように外で冬越しできると思う。今日は気温が低く畑仕事をしても汗をかくことはなさそうだ。支柱片付けは今日中に済ませてしまおう。


--------------------------------------------------------------------------------

9月20日(月)暑さのせい?

昨日キュウリとインゲンの支柱を撤去して土を耕す準備が整った。小雨が降っていたが思いついたときに実行しないと一日延ばしになる恐れがあるので踏み切ったのである。その決心に対するご褒美でもあるまいが、キュウリの蔓に出来損ないのへぼキュウリが2本、インゲンの蔓にはこれまたちびたインゲンが数本残っていた。たいして腹の足しにもならないが何だか儲けたような気がした。

ミョウガタケの林の中をのぞくと、まだ花が咲かないミョウガの子が出ている。だいぶ涼しくなったが例年に比べたらまだ気温が高いので生ミョウガを利用できる期間が長くなっているようだ。それは嬉しいのだが、厄介者の蚊が元気一杯なのは困ったものだ。手や顔など露出部分に虫よけスプレーをかけて外へ出るにもかかわらず、隙あらば刺してやろうと群がってくる。入念にスプレーしたつもりでも、どこかを刺されて悔しい思いをする。

戦後まもなく亡くなった祖母は、秋の彼岸になると「蚊の口が曲がる」と言っていた。つまり刺さなくなると言う意味である。事実戦後間もないころの秋分の日前後は今よりずっと気温が低く蚊の活動が鈍くなっていたのだろう。だが近年は気候が暖かくなったせいか蚊の活動期間がぐっと長くなった。今年はとくに元気なようである。

昆虫で思い出したが、今年は恐ろしいキイロスズメバチの姿をほとんど見かけなかった。肉食性の蜂であるが甘いものも大好きでブルーベリーに良く集まる。例年ハチを刺激しないように氣をつけながら実を収穫していたが、今年はまったく心配無用だった。今夏の桁外れの暑さが何か関係しているのかもしれない。

ところで一昨昨日、近所でニホンカモシカを目撃したと言う話を聞いた。利用したタクシー運転手の話であるが仙台日赤病院前の幅広い道を横切って病院裏の山に入って行ったという。と言うことはわが家の裏に続く山である。カモシカが何で人里に出てきたのか分からないが、これも暑さのなせるいたずらか。


最新の画像もっと見る