サリンジャー

米作家のサリンジャー訃報のニュースを見ました。私は村上春樹さんが翻訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ」（ライ麦畑でつかまえて）を最近読んだだけでその他のサリンジャー作品は触れたことがないのですが、アメリカの文学史上で最も重要な作家のひとりと言われています。

１９６５年以降、作品を発表していないことはおろか公衆の前にも姿を現していないということで「幻の作家」とか「伝説の作家」とか言われていました。私なんかはこのニュースを見るまで、もう亡くなった方だと思っていました。
極端に人嫌いで、よほど変わった人だと思いますが「ライ麦畑・・・」もアンチ社会的で他に比較するものがないほど変った作品です。ジョン・レノンやレーガン大統領を狙撃した人、というかある時期のアメリカの銃犯罪者の多くがこの本から影響を受けたようで、２０世紀の作品では珍しいことですが一部では禁書になっているそうです。

今回の訃報のニュースで知りましたがサリンジャーは第２次大戦に従軍していて、あのノルマンディー上陸作戦にも参加した軍歴があると書いてありました。この「ライ麦畑・・・」が書かれたのもベトナム戦争当時なので、その体験が大きく影響を及ぼし社会批判的なインパクトの強い作品の創作に結びついたのではないかと個人的には思います。



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