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読み返しています

2010-01-23 | 歴史
司馬遼太郎さんの「翔ぶが如く」を再読しています。文庫本で全10巻と超大作です。
ようやく8巻から西南戦争が始まるわけですが、最初に読んだ時は正直、中弛みしましたが読み返してみると西南戦争に行き着くまでの過程の面白さに気付きました。

明治4年頃から明治10年頃までの期間の話ですが、まだ帝国憲法が発布されておらず三権分立も確立されていません。警察、司法はフランスからの輸入で軍隊、医学はドイツからの輸入と統一性がなく、行政も参議と公家出身者の合議制で意見がまとまらず混沌とした政治模様が読み取れます。
やがて征韓論による有名な明治6年の政変により西郷と大久保が対立し西郷が下野します。版籍奉還から廃藩置県、廃刀令という新法の制定で特権を奪われた武士階級の人々が、失脚した西郷隆盛を祭り上げて反乱を起こし、佐賀の乱→萩の乱→神風連の乱→西南戦争という内乱に発展していきます。

特に西南戦争では、最新の銃や大砲を揃えた元お百姓の政府軍が、刀や火縄銃の鹿児島の反乱軍に苦戦します。猿のような叫び声を上げ斬り込んで来る薩摩流の戦法で、政府軍は武器や食糧を放棄して逃げ出す場面も描かれていました。やがて物量で圧倒する政府軍が反乱を鎮圧し、武士の世の中は本当に終わります。教科書ではチョンマゲを切って、刀を捨てて洋服を着ただけで日本の近代化が簡単に成されたように書いていますが、戦争があり多くの人が犠牲になったという事がわかります。

ちなみに上野公園の西郷さんの銅像は、戊辰戦争で激戦地だった上野山で犠牲になった武士たちの霊を鎮魂する目的で建立されたそうです。





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