昨日、報道ステーションで見たのですが、茨城・東海村の村長さんの東海第二原発の廃炉宣言について。
東海村は日本で最初に原発の灯が灯ったそうで、99年にはJOCの臨界事故が起こっています。私も記憶に新しいのですが、もう十年以上前の事。その時に初めて「東海村」という地名を知ったと思いますし、東海村=原発というイメージが定着しています。今の村長さんはこの事故の時は就任2年目だったそうです。この時、国の対応が遅く独断で非難勧告を出したそうです。
さらに今回の福島の事故の国の対応を目の当たりにして「日本は原発を持つ能力はまだない」という村長さんの言葉が印象的でした。
東海村では原発の補助金は60億円もあるそうで歳入の3分の1もあり、原発関連で働く人も6割近くいるそうです。当然のように「廃炉宣言」には多くの反対があります。「財政が厳しい行政は原発を誘致すればたちまち財政が建て直る」というほどの魔力が原発の魔力です。
それでも今回の地震で津波があと70センチ高ければ、福島のような大事故になっていたというデータが出ているそうです。村長さんは「目先の益に囚われ過ぎると取り返しのつかないことになる」という事を言っていましたが村民がどのように判断するのか今後、日本の方向性にも大きな影響を与えることは間違いありません。