Lilac-Garden

四季の花・写真にのせて

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時は流れ、二つの証し。

2007年03月21日 | 讃岐のUDONのお話

「いつか書きたかったUDONの話」で何度かご紹介してきた映画「UDON」ロケ地…跡。映画の舞台となった松井製麺所の古びた建物は移築され、代わりにご覧のような記念の柱が立っていた。ロケ地見学で賑わった頃を思うとやはりスコーンと抜けた空間は寂しい。



しかし、妙なもので、この池の前でぼーっとしていたら、やはりこれで良かったのではないかという気がしてきた。池は静かに風の波紋を描き、鳥たちが水に揺れる。遠くの讃岐富士には、ぽこぽこと大らかな雲がたなびいては消えてゆく。名残は小さな記念柱が二つ、赤いベンチが二つ、それが証し。いいじゃないか、一つの時代が過ぎ去り、また元の静けさを取り戻したのだろう。



やがて人々がすっかり忘れかけた頃、昔懐かしい映画として紹介される。その頃、池のほとりにはビルや住宅が立ち並ぶだろうか。いや、たぶんそんな事はない。いつの時代が来ても、静かなままできっとそこにあると思いたい。何もない所だけど、この風景が好きだから、そっと逃げて来られる場所だから。思いつきでふと訪れてみたくなる静けさだから。


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山越うどん・今昔

2006年12月27日 | 讃岐のUDONのお話


“釜玉”の山越うどん。
「恐るべきさぬきうどん」の本はご存知だろうか?さぬきのうどん屋を、讃岐弁丸出しで読み物風に紹介している。第1巻の発刊が1993年、今から約13年前。ちょうどその頃、勤めていた会社の奥さんがこの本を見つけ、得意の讃岐弁で読んで聞かせた。私たちは腹を抱えて笑い、うどん巡りを始めた。

何故穴場めぐり?田んぼの真ん中に、さしたる道も看板もなく、ぽつりと建った民家。その土間に近所の連中が集まる。あそこのうどんはうまいよ!噂を聞き、またうどんを食いに人がやって来る。店はそんな始まりかもしれない。土日は営業せず、昼の1時で終了。当たり前だ。嫌ならよそで食ってくれ…その堅さがまたいいのだろう。

さて、本題の「山越」。私が当時訪れた頃は数台の駐車場しかなかったと思う。「これがそう?」とびくびくしながら入り口を入る。店内の狭い通路を歩き、ベルトコンベア式に注文した。「かまたま大、あったかいの!」当時、注文を受けるおじさんは、足でうどんを踏み、口で注文を繰り返し、両手で麺を伸ばし…合間にお金を受け取った。粉だらけの店内。どこで食べようかとウロウロし、店の外に寄り添うように引っ付いている小さな縁台にやっと腰を落ち着ける。居心地の悪さが漂う中、一口すすったうどんは「うまい!」の他に言葉はない。うどんブーム寸前の「山越」、それほどにうまかったが、この不安のせいか、以後10年程は足が遠のいてしまった。


写真は最近の店内。今では古い時代の良さも残して生まれ変わっている。同時にやってのけたおじさんの作業もそれぞれ分担の係りが出来た。駐車場はドドーンと増え、庭先でうどんをすする格別の雰囲気もある。味は変わらない……と思う。今もあの喉ごしのよいツルっとした麺、今やうどん本のNo3には必ず入る「山越うどん」。生たまご入りの「釜玉」が有名だが、ちなみに私はシンプルな「釜上げ」をいつも頼む。



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讃岐富士と温かな日射し

2006年11月02日 | 讃岐のUDONのお話

そして、映画「UDON」は、この讃岐富士と呼ばれる「飯野山」をバックに発信されました。この宮池に向かって、左側の大きな木の下に、舞台となった松井製麺所があります。例えば、香川を表現するとしたら?私は、のどかな風景と、ちょうど秋の日射しのような温かさを思います。池をゆっくり一周歩いてみました。のどかな里山が広がり、気持が開放されます。ほんの数十メートル先の主要国道では、車の列や行き交う騒音。すぐさま現実に戻されますが、監督さんの心にも残る、こんな優しい讃岐の風景はいつまでも大切にしたいですよね。


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映画「UDON」観ました。

2006年10月31日 | 讃岐のUDONのお話


新コーナー「いつか書きたかったUDONの話」。うどん巡りを掲載しているページや雑誌は多数あり、書いてはみたいけど、何を?と思う矢先の映画UDON上映。撮影現場を訪ね、讃岐の風景にどっぷり浸かれば、何か見えるかな?映画は10月初め、写真は10月中頃でした。

ジャーン!映画UDON、観ましたか?ここが松井製麺所です。アメリカ帰りのあんちゃんがうどんブームの仕掛け人となり、やがては実家の製麺所を継ぐというお話です。実在のうどん屋満載、笑いたっぷり。そのくせ、後半で子どもたちがうどんを食べるシーンから先は、泣けてくるー。。。「えーっUDON?観るのー?ふーん。」てな調子ではあったけど、観てきてホント良かったです。↑無愛想な親父さんが、子どもにうどんを差し出すのは左の窓かな?

  「松井製麺所」入り口↑   裏側↑

どうです?このリアル感。親父さんの霊がぬらーっと入ってくる庭先です。新築の家を一軒建て、その後築ウン十年の古びた家に改装(?)されて、この製麺所が完成したそうです。屋根と木の枝の一体感など、リアルでしょう?新築とは思えません。どこにでもある讃岐のうどん屋のようにしか見えないのです。さっすが映画。スゴイよねー。

親父さんが倒れ、休業となった店先に「頑張ってください」と人々が書き残すシーンにウルウル。貼紙もそのままありました。

そしてラストシーン。松井コースケはこの道をたどって旅立つのでした。ホントはね、この先は行き止まりなんだよ。。。シーっ。内緒ね。

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