群発頭痛

恐いお話しを...
前回紹介した「口腔顔面痛」でのトピックス。

どなたか就寝中に突然眼の奥の強烈な痛みで目が覚めたことがありませんか?
それも１～２年ごとに周期的に...
痛みは１日１，２回、それも持続時間は約１時間。
時として上の奥歯の痛みと思い歯科医院へ。
神経を取っても治らない、あまりの痛みに抜歯へ。
でもそれでも治らない。
しかしある日ウソのように痛みがなくなる。

でも。。。
１，２年後にまた同じ痛みがやってくる。
そう、これが群発頭痛。

＜群発頭痛の特徴＞
・周期性：１～２年で痛みがおこる「群発期」がめぐってくる
・痛みのでる時期（群発期）：１～３ヶ月続く
・頻度：１日に１，２回
・発作時間：約１時間
・部位：片方の目を中心に上の奥歯、こめかみ
・痛みの強さ：最大級の激痛（救急車級）
・性状：「焼け火箸を目に突っ込まれるような」痛みが持続する
　　　　　あまりのいたみにじっとしていられない、のたうちまわる
・付随症状：患側の流涙・鼻水等の自律神経症状

これは体内時計に関係があり、必ず周期的におこるそうです。
罹患率は、人口の0.04～1.5%で稀ではありません。
また、性別では圧倒的に男性に多く、男女比は5 : 1 です。

幸い当医院では未だ出会ったことない症例です。


思い当たる方は、歯が痛いと感じても行き先は歯科医院ではありません。
神経内科へどうぞ。。。

口腔顔面痛

先週の土曜に「口腔顔面痛」の専門医 井川雅子先生（静岡市清水病院口腔外科）の講演を聴いてきました。

口腔顔面痛とは文字通り「口腔と顔面部に発現する痛み」のことを表します。
原因は多岐にわたり、歯や歯肉はもちろん、顎関節・神経・動脈...

原因がわからなければ的確な治療もできません。
代表的な痛みとその鑑別方法、原因から治療法までシステマティックにお話しいただきました。

正直言って、自分の無知さにおそろしくなりました。
といってもこの分野は最新の分野なので学生時代にはなかった概念です。
また世界が広がりました。

原因不明の痛みに出会ったら、頼りになるのは仙台地区では東北大学口腔外科の「千葉雅俊先生」と紹介がありました。
実は、私の同級生です。
持つべき者は友ですね～

なお、詳しくはここをご覧下さい。
口腔顔面痛情報

東には…

西には蔵王、東にはビルの谷間に日の出が。
なんかいいことがありそうな一日の幕開け！

さぁ、今週もがんばろう～
(^_^)v