さわだ和代

写真付きで活動報告・日々のできごとやおもいを綴ります。

日の丸に思う

2016-02-19 00:43:48 | 日々の活動
20歳代の頃、森村誠一氏の「青春の源流」という作品を読んだ。
シリーズ物で、第二次世界大戦中、徴兵された若者が戦地で戦い、日本軍がアジアの国に対して行った蛮行を、主人公の目を通して描かれている。戦争というのは人間を鬼にする。
人間性とは何か?戦争とはなにか。
を突きつけられ、読みふけった記憶がある。

その後、私は何かの会合で、日の丸を見た瞬間、全身の毛穴が立ち、恐れと嫌悪感の入り混じったなんとも言えない感覚に襲われた。
自分でも、日の丸になぜこんなに嫌悪感と恐怖を感じるのか、不思議だった。
その時頭によぎったのは、森村誠一氏の青春の源流のおぞましい日本軍の人殺しの蛮行シーンだった。

その後、私は労働学校の講師の中田先生にその事を話した。
すると中田先生は「すごい事ですね。小説の中で訴えたい事が、深く染み込み、無意識のうちに体にまで反応出てきたのですね。」と言われた事を今でも覚えている。

今だに日の丸の旗を見ると、嫌悪感に苛まれたあの日を思い出す。決して忘れてはいけない事だと思う。

何百万人もの生命と引き換えに今の憲法があり、平和があることを。

そして、かつての日本は日の丸を旗じるしにして、他国へ侵略したことを。