ウイルスって一体何ものよ？(3/28更新)意外に知らないウイルスのお話

　新型コロナの感染拡大で､NY株価は過去3番目となる1000ドル超の記録的下落となった。経済界は明らかに､新型コロナの世界感染を等身大に危惧してるのだ。
　一方でWHOは､”韓国やイタリアで新たな感染が急速に広まってるものの､パンデミックには当たらない”と､未だに慎重な姿勢をとり続けている。
　”中国での感染は先月23日から今月2日の間にピークを迎え､減少傾向にある”としたが､その中国も全人代(中国全国人民代表大会)の延期を正式に決定するとの異例自体になった。

　日本政府もここに来て慌て始め､新型コロナウィルスに対する基本方針を改めて決定するとの事。そんな中､日本では4人目の死者が出た。全てクルーズ感染者だ。
　感染者数世界3位だった韓国は､僅か1日で231人増え､883人の感染者となり､とうとう日本を追い抜いた。世界4位のイタリアも229人で死者が6人と､これをパンデミックと言わずに何と言おうか。

意外に賢いウイルスのお話

　ウイルスというのは実に興味深い存在で､その上､説明し辛い。そもそもウイルスは”生き物”なのか？そうでないのか？
　生き物の基本は､”子供を作る”と”食べる”です。食べる目的は2つある。
　1つは自分の体を大きくし､子供を作る為の材料を外から取り入れる事。もう1つは､食べた物質が持っているエネルギーを使う事。
　細菌(バクテリア)は､栄養を細胞内に取り込み(食べ)､その一部を自分の一部にする。そういった作業の為に使う酵素などの道具を体内に持ち､体が大きくなれば分裂し子供を作る。
　一方コロナウイルスは､自分を増やす為の設計図(遺伝子)しか持たない。それが壊れない様に殻(エンベロープ)に包んでるのだ。
　因みに､エンベロープとは脂質二重膜に由来し､核酸(RNA=設計図)をカプシドで包み､それをコートで覆い､一番外側(コロナ)の接着剤の役割を果たすエンベロープタンパクで3重に覆う膜構造の事(ウィキ)。
　どおりで最長1ヶ月近くも生き延びる､とてもしぶといウイルスなんですね。

　つまり､ウイルスは絶対的な寄生体で､1人では生きていけない。宿主の細胞の中に入り､初めて増殖できるのだ。単に栄養をかすめ取るのではなく､ウイルス自身を増す為に､宿主細胞が分裂•増殖するエネルギー獲得の為に､用意してる酵素などの道具だてを使って､生き延び繁殖する。
　その為､ごく少数の宿主にしか借りる事ができない僅かな遺伝子の数しか持っていない(因みに､ヒトは3万個の遺伝子を持ち､大腸菌は4000､エイズウイルスはたったの9個)。
　言い換えれば､設計図だけを持ち込み､工場に忍び込み､自分を作る為に生産ラインを使う様なもの。 こうした”狡賢さ”こそがウイルスの身上なのだ。
　子供を作るんだけれど人任せ､食べるのも人任せ､生き物の資格の半分しか持っていない。つまり､生き物であって生き物ではない。

　全く政治屋と同じですな､全ては人任せ､ヤバい事も責任も人に押し付け､手柄だけは一人占め。

　この様な巧妙な知能？のお陰で､相手にする宿主が限られる。バクテリア(細菌)は基本的には栄養などの条件が揃えば増殖するが､ウイルスは特定の生き物にしか感染できない。
　ノロウイルスが人間にしか感染しないのもこのような理由からだ。

　しかしここ数年､破格のウイルスが相次いで見つかた。ミミウイルスにママウイルスにパンドラウイルスと､可愛らしい名前が付けられてる。そいつらの特徴は､ウイルスらしからぬ性格で､細菌なみに大きく､100から1000を超える遺伝子を含み､核酸の複製や転写(逆転写)更に翻訳の遺伝子まで少数ながら持ってます。不完全だが核酸の複製から翻訳の道具を持ってる。つまり､他人の助けを借りずに”子供を作れる”可能性を示すものかもしれない。　

　現代のウイルスは､数十年来のウイルスの定義が揺らぎそうな勢いで繁殖する可能性がある。勿論､新型コロナがこれに相当するかはまだわからない。以上､参照元忘れました。

そもそもコロナウイルスって何？

　細胞や細胞膜は持たず､増殖もできない。だがゲノム情報は持ち､”感染”により他の生物の細胞を利用して自己複製はできる。
　生物と非生物の間に位置する”ウイルス”と呼ばれる構造体の1種で､ウイルス粒子の外殻膜に当たるエンベロープに､太陽のコロナの様な形状が見られる事からこの名が付いた。　
　変異性の高いRNAウイルス(逆転写型)に分類され､他のウイルスと同様に､コロナウイルスには細菌に対しては有効な抗生物質も効力を及ぼさない。
　エンベロープは脂質である事から､コロナウイルスはアルコールや界面活性剤に弱い性質を持つ。故に､コロナウイルスに対して消毒や手洗いが有効な理由だとされる。

　新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の発生源は､以下の様に解説してる。
　”コロナウイルスの一部はヒトに感染し､病気を引き起こすが､ラクダ､ネコ､コウモリなどの動物間で循環している。人に感染する様になったコロナウイルスであるSARSはジャコウネコに由来し､MERSはラクダに由来する”
　ウイルスが生物の細胞へ侵入する際に利用する細胞側のたんぱく質を､感染受容体(レセプター)という。
　例えば､コウモリの細胞に感染するウイルスはコウモリの細胞にあるレセプターを利用し侵入するが､ヒトの細胞にはそのレセプターがない為に感染できない。

　これこそが生物の種を越えて超えてウイルスが感染できないメカニズムだ。
　ところが､コウモリに感染できるウイルスの一部に､偶々ヒトの細胞にあるレセプターを利用できる様な”突然変異”が起こったとする。
　もしヒトが､このウイルスに接する事がなければ､このウイルスはコウモリの細胞に感染できずに死滅するだけだが､そこにヒトがいたら感染し､増殖してしまう。
　人間が衛生管理されていない野生動物と接触を続ける事は､この様な”突然変異したウイルスをたまたま拾う”確率を上げる行動とも言える。
　以上､これも参照元忘れました。^^;

未だに猛威を振るう新型コロナウィルス

　大方の専門家の予想を大きく裏切り､未だに新型コロナの猛威は留まる事を知らない。
　中国では死者が2663人､感染者が7万7658人。世界第2位の感染者数を誇ってきた日本も､横浜港に停泊するダイヤモンドプリンセス号内の感染者数は57人増え､691人(死者3人)にまで達した。
　感染率は691/3711＝18.6％だ。これの数字は武漢と並ぶ､新型コロナウィルス感染のホットスポットとも言えようか。
　一方韓国でも､ここ数日で感染者が一気に883人(死者7人)にまで達し､日本を抜いて世界2位に君臨した。

　この状況でも､日本の専門家は過去の実績と事例に拘り､”インフルよりも感染力が弱い”と言い続けるのか？”コロナウイルスの毒性は大した事ない”と主張し続けるのか？
　
　ここで#114さんのコメントを紹介する。

”なぜクルーズ船だけに
感染者が集中したのか？
ある海外の研究者は
船内の空調にあると言ってた

実は俺もそういう所を予想してた
仮にいくら完璧に隔離したとしても
既に感染者はいた訳だし
空調でウイルスを全室にばら撒いたら
確実にウイルスで船内は蔓延する

その結果が691人の感染者だ
691/3711＝18.6％の感染率よ
つまり隔離自体は成功のハズだったが
その隔離の仕方が拙かったし
あまりにも不完全だったんだな

これが武漢からのチャーター機だと
全5便の828人中14人が感染し
感染率は僅かに1.7％だ
日本国内の感染者数は
中国からの観光客88人を含め
133人で実質50人弱よ

この違いは何よ？
飛沫感染とか接触感染とか
エアロゾル感染とかいろいろ云うけど
結局は濃厚接触が全てなんだな

　つまり､専門家や政治家は嘘を付くけど､数字は嘘をつかないって事なんだ。