米株式相場は、4月のトランプ政権の関税発表による売りから急速に回復し、過去最高値付近で推移。特別買収目的会社(SPAC)の新規案件も再び増えつつあり、K.ウッド氏の上場投資信託(ETF)も歴史的な上昇を見せている。 こうした状況の中、バークレイズが算出する”根拠なき熱狂”指数が急上昇。この表現は、米連邦準備制度理事会(FRB)元議長のアラン・グリーンスパン氏が、資産の本質 . . . 本文を読む
ヤフー知恵袋の質問に”イジメの加害性はIQに比例するのだろうか?或いは、狂暴性や短気はIQに比例するのではないか?でも頭のいい人も犯罪を犯すから、どうなのだろう?”というのがあった。 そのベストアンサーとして、”知能が低い事は何らかの困難さを感じて生きてる筈だから、そのストレスのはけ口がイジメになる事もある。元々、想像力が乏しく我慢できないといった性質を持って . . . 本文を読む
「根拠なき熱狂」(R.シラー著、2001)に関する記事を書いてたら、懐かしい名前があった。その著書の翻訳は沢崎冬日氏だが、監訳には”手鏡事件”で知られる植草一秀とある。 2004年の事件当時は、たかが痴漢くらいでそこまで大騒ぎするか?と殆ど興味も覚えなかったが、その後の展開は、誰もが知る様に日本列島を揺るがすものとなる。 2001年当時の植草氏は順風満帆であった筈だが、そ . . . 本文を読む
本書は、村上春樹が32歳の頃の初めての翻訳書であり、フィッツジェラルドの簡単な足跡を含んだエッセイと村上氏が訳した6篇の短編が収められている。 因みに、和訳の初版(旧版)は1981年に刊行され、2006年に新書が再刊された際、大幅に改訳され、「哀しみの孔雀」の別エンディングの翻訳が収録されたというから、私が読んだのは古い方である。 今回は6篇のうち、「氷の宮殿」と「アルコールの中で」を除く4篇を . . . 本文を読む
「リッツホテルほどのダイヤモンド」は、初期のフィッツジェラルドの特徴が全て揃った作品で、田舎出身の若者と金持ち娘との恋を好奇的に描いたユニークで思い切り笑える作品である。 燦然と輝くものへの憧憬そして夢と幻滅。”富なくして愛は成立するのか?” この難題を”ともかく暫くは付き合ってみようよ!1年かそこらでいいから”と楽天的に受け流すあたり、&rdqu . . . 本文を読む
前回「その3」では、「まぐれ~投資家はなぜ運を実力と勘違いするのか」(ナシーム・N・タレブ著、望月衛訳)の第1章”金持ちなのに頭が悪いのはどうしてだ”というテーマで、成り金の殆どが”単に運がいだけの大バカ”との結論でした。 前回から少し間が空いたので、簡単に振り返る事にする。著者のタレブ氏は、数学者のネロと無学のジョンの2人のトレーダーを例に取り、 . . . 本文を読む
”カリスマ”といえば、様々な著名人や有名人を思い出すけど、最初にピンとくるのが戦後の昭和時代のプロレスを牽引した力道山である。当時はカリスマっていう言葉がなかったから、”力道山=カリスマ”って持て囃される事はなかったが、その力道山に比べれば、カリスマ的名言を多く残したアントニオ猪木も矢沢永吉もごく普通の人に過ぎない。もっと言えば”偏愛& . . . 本文を読む
「ティコに祝杯を・・」では、補足という形で簡単にケプラーの生涯を紹介しましたが、これだけではとても語り尽くせるものではないので、私が学生時代に読んだ「ケプラーの夢」や「ヨハネス・ケプラー、近代宇宙観の夜明け」(アーサー・ケストラー著)その他を参考に、少し掘り込んで纏めたいと思います。 ケプラーは生涯を通じて質素で律儀で堅実な人だったとされる。そして、人生にも世の中にも更に宇宙にも全てに調和を求め . . . 本文を読む
”最初の人類はアウストラロピテクスじゃないの?”と思ってるアナタ、その常識は30年も前の古いものかもです。 「前回」でも述べた様に、古代ゲノム解析の大きな進歩により、”人類の起源”の常識が大きく覆されそうとしてる。事実、アウストラロピテクス属のずっと前に、初期の猿人が存在してた事が判ってきた。 そこで今回は、鎌田謙一氏のコラム第2弾となる「古代DN . . . 本文を読む
ティコ・ブラーエ(1546-1601)は、言わずと知れたケプラーやガリレオの先人にあたる優れた観測天文学者だが、彼はケプラーに膨大な惑星観測データを提供したという脇役の存在であり、決して主役 として日の目を浴びる事はない。 しかし、ティコが遺した観測データが天文学に与えた影響力はとても大きく、もっと評価されるべきだ。コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンと並べるとティコの存在が小さく見える . . . 本文を読む