象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

IH調理器は古くても、国内メーカーに限る

2024年07月18日 04時15分02秒 | お題

 昨年5月にヤフオクで落とした中華製IH調理器(IHK-T36B)だが、最初は調子良かったが、しばらくすると熱異常アラームが鳴り出し、止まらなくなった。2018年製と比較的新しく?デザインもスリムでコンパクトだっただけに、少し残念ではある。
 一般的にだが、中華製のIH調理器はアラームが鳴り出すと、最初に”揚げ物”機能とタイマーがダメになる。そして最後にはスイッチすらも効かなくなる。「今時の中華IH調理器」でも説明したが、コイルに流す電流の周波数が高いから簡単に熱暴走し、基盤がヤラれてしまう。
 多分、このIH調理器も使ってる内に熱暴走を起こし、アラームが鳴り出し、使い物にならなかったから、売りに出されたのだろう。でも、僅か1年で1700円の光熱費と考えれば、カセットコンロの燃費と比べればだが、ずっと安上がりではあった。いや、そう思う事にしよう。

 そこで、年式は古くても、デザインがダサくても、日本製で安いのをターゲットにする。中華製は年式が新しくても、出品価格に関係なく個体差があり、ハズレを引けば、すぐに壊れる。
 事実、昨年8月末に僅か1円(送料込で1544円)で落とした同じ18年式で同メーカーのIH炊飯器は、好調そのものである。
 一方、日本製は年式が新しければ、故障は皆無だが、中古でも目を疑う程の高値になる。
 そこで今回落としたのは、08年式の三菱IH調理器”CS-A11C”(1200W、写真)で、06年のグッドデザイン賞に選ばれたとあるが、昨今の中華製IHに比べても流石に見劣りする。更に、通電確認のみの保管品との事で(殆ど競合もなく)131円(+送料800円)と、想定内の落札価格とも言える。
 因みに、この大きさだと送料は120~140サイズ相当になるが、僅か800円というのも選択理由の1つになった。

 実際に届いて確認しないと何も言えないが、機能はごくシンプルで加熱(300W、700W、1200W)と保温(55℃、85℃、95℃)のみで、それもツマミ式のスイッチで、プレートもガラスコートではなくセラミック。でも当初の販売価格は2万円程なので、そこそこ力の入った製品だったのだろう。 
 ここまで書けば、”そこまでケチらなくても”の声も聞こえそうだが、IHとて所詮は白モノ家電に過ぎない。壊れる事を前提に考えると、最低限の機能で十分なのかなとも思う。


実際に使ってみて

 正直を言えば、”古い分それなり”のレベルではあった。小さい鍋が使えないのと揚げ物機能がないのは、やはりキツい。
 一方で筐体が一回り大きく、熱する領域も広く、大きい鍋でも余裕で使える。ファンの音は少し大きいが、慣れれば今まで使ってた中華製とそんなに変わりはない。
 届いたばかりだが、白のトッププレートはキレイなままで、2008年式にしては使い込んだ気配はあまり感じられない。この型式は翌年の09年にフルモデルチェンジしてるから、すぐに買い替えたのだろうか。

 早速、焼きそばを炒めてみたが、中華製IHみたいに外周部が焦げ付く事もなく、700Wでも余裕の仕上がりだ。ただ、揚げ物となると700Wでは弱く1200Wでは逆に強すぎる。温度調整が効かないせいか、カラッと揚がるまでに多少時間が掛かった。
 但し、コイルに流す電流の周波数が低い分、プレート全体に熱が行き渡る仕組みなのは流石は日本製である。が、18cmのステン鍋では底面が僅か12cm弱しかない為に、鍋検知で引っ掛かってしまう。こういう所は、日本製でも古い世代の欠点でもあろう。
 結局、マニュアル通り、鍋物と炒めものは完璧にこなせるが、揚げ物と小さい鍋は不得手となった結果となる。
 ただ、スイッチをOFFにすると熱を開放するファンもすぐに止まるし、プレート全体が大きい分、熱が冷めるのも早い。故に、基盤が熱暴走で壊れる心配は(今の所はだが)なさそうである。

 肝心の揚げ物対策としては、直径が16cm幅のコンパクトな鉄製の天ぷら鍋が安く売られてたので、鍋探知でボツになったステン鍋の代わりに使ってみる。
 因みに、Amazonでは1000円〜2000円程で売られてるものだが、IHの揚げ物モードが使えないとの事で、地元の店では僅か570円程で売られていた。
 18cmのステン鍋よりも一回り小さいので、鍋検知が心配だったが、底面も16cmあるので難なくOKとなる。早速、鶏レバーを煮込んで試すも、厚さ1mmとはいえ、鉄鍋には変わりはなく、ステン鍋と比べ、熱通りが圧倒的に早い。お陰で、半分程の時間で水っぽいレバーがキレイに煮詰まった。

 一方、分厚い鉄製のスキッドパンでも多少時間が掛かるお好み焼きも、この鍋だと深鍋のせいか、あっという間に焼き上がる。

 元々、鶏レバ煮込み用にと思って買った、一人用の小さな安っぽい鉄鍋だが、ステン鍋やスキットパンでは時間だけが延々と掛かり、上手く煮込めなかったので、これだけでも重宝する。
 今回も結局は、”安物買いの銭拾い”になったが、今回得た教訓では、”IH調理器は古くても、国内メーカーに限る”という事である。
 という事で、今どきの日本製IH調理器のお話でした。



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