”「あめりか物語」は、永井荷風がほぼ5年に渡るアメリカ•フランス滞在を終え、明治41(1908)年7月に帰国したその翌月に出版され、荷風の名を一気に高めた。 自然主義文学の隆盛に新鮮な一撃を加えた短篇集だ。文明の落差をみつめる洋行者や異郷にある日本人の胸底の思いが、シアトルやセントルイス、そして首都NYの描写に明滅する。 「林間」「酔美人」「夜半の酒場」「支那街の記」など、 . . . 本文を読む
寄せられたコメントに、PCR検査の限界と題して、”中国ではPCR検査を8回もすり抜けた感染者(56歳女性)がいたそうです。 医師は彼女を見た瞬間、感染者と推定し、彼女を隔離しました。 医師の予想通り、6日目には症状が現れますが、その後の3度のPCR検査では陰性でした。12日目にはCT検査で肺に跡が見られ、それでも4度目のPCR検査では陰性です。&emsp . . . 本文を読む
”前々回”では、十死零生の無謀な作戦で駆り出された若きエリート達の真実を、そして”前回”では、「特攻」の真相と実態とその成果について述べました。 今日は、「特攻」の最終回として、特攻を辞められなかった驚きの理由についてです。 1944年10月に最初の神風特別攻撃隊を送り出した大西瀧治郎海軍中将は、大日本帝国海軍航空部隊 . . . 本文を読む
とてもいい作品だと思った。そして、とても物足りない映画だと感じた。 ”作家志望でバイト暮らしのジョンスは、偶然再会した幼なじみのヘミと肉体関係を持ち、彼女の旅行中に猫の世話を頼まれる。 やがてヘミは、謎の裕福な青年ベンを伴って帰国。ベンはジョンスにある“趣味"を打ち明ける。それは古いビニールハウスを燃やす事。そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた” . . . 本文を読む
新型コロナの感染拡大で、NY株価は過去3番目となる1000ドル超の記録的下落となった。経済界は明らかに、新型コロナの世界感染を等身大に危惧してるのだ。 一方でWHOは、”韓国やイタリアで新たな感染が急速に広まってるものの、パンデミックには当たらない”と、未だに慎重な姿勢をとり続けている。 ”中国での感染は先月23日から今月2日の間にピークを迎え、減少傾向にある . . . 本文を読む
私はよく寝る方だ。ロングスリーパーの定義である10時間はともかく、長生きの理想とされる7時間ではちとキツい。 因みに、上の質問では”YES”が7/15で、定義上ではロングでもショートスリーパーでもない事になるが。 典型のロングスリーパーな私は、暇な時は何かを書いてる。夢に出た事や夢の中で考えた事、寝てる間に考えてた事、ある夜なんかは夢の中で4000字程のブログを書いてた。 . . . 本文を読む
”その1”では長々となりましたが、アーベルの短すぎる人生と彼が遺した偉大なる数学の軌跡を書きました。 「アーベルとその時代 スツーブハウグ著 願化孝志訳」(丸善出版、2003)と高瀬正仁氏のコラム”日々の徒然”を参考に書いたんですが、高木貞治氏の「近世数学史談」(岩波文庫、1995)には、もっとユニークに詳細にコミカルにアーベルの事が書かれてます。 . . . 本文を読む
ブロ友の記事に”私の兄は悪ガキだったが勉強はよく出来た”とあった。 実は、私の幼馴染にも同じ様な天才がいた。アーベルみたいにハンサムで頭も良く、勉強も出来て、オマケに喧嘩も強かった。何をやっても要領がよく、私にとっては、まるで皇帝の様な存在だった。 身体が小さく喧嘩も弱い私が、幼稚園の頃にデカい態度が出来たのも、全ては彼のお陰だった。 道路の真ん中に二人で寝そべり、渋滞の . . . 本文を読む
たけし監督の映画で「その男、凶暴につき」というのがあった。 犯罪者を追い詰める為には、暴力の行使も辞さない凶暴な刑事を描いた作品だが、ブログも真相を暴こうとやりすぎると、凶暴な色合いを帯びてくるのかもしれない。 寄せられたコメントに、”スノーデンみたいに告白者の血脈を毎日披露してますね”とあった。 なかなかいいフレーズだと思った。”告白者”という . . . 本文を読む
”戦後ゼロ年”とは1945年8月15日からの1年間の事である。それは東京、つまり今の日本が形作られた原点だった。 そして今、”戦後ゼロ年”を記録した貴重な未公開映像やCIA機密文書が次々と発掘されている。そこから浮かび上がってきたのは、ヒト•モノ•カネを貪欲に飲み込む欲望の”東京ブラックホール”なのだ。 . . . 本文を読む