象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

”痴漢男”逃げ切り成功?〜ショートストーリーその8

2021年12月27日 05時08分20秒 | ショートショート
 「はじめから逃げ場がなかった“痴漢男”」というユニークな記事を見た。 10月下旬のある日、通勤時間帯の電車内で1人の男が隣に座る20代女性の胸をめがけて手を伸ばしていた。女性は眠ったままで気がつかなかったが、目の前にいた乗客の男女2人がその異変に気づく。 偶然乗り合わせた男女2人。 その見事な連携プレーで男を追い詰めていく。“痴漢男”に逃げ道はなか . . . 本文を読む

ドライ・マティーニとの苦い思い出〜閉店間際のカクテル・バーにて

2021年04月23日 06時16分54秒 | ショートショート
 「酒から教わった大切なこと」(東理夫 著)を読んでたら、序章でいきなり”マティーニ”の思い出が登場する。 マティーニという言葉で真っ先に思い出すのが、バブルの時代の生意気な日本である。成り上がり者がその成り上がりにすら気付かずに、上ばかりを見つめ追い求めてた時代。 私にも僅かながら、そういう時期があった。 ”カクテルの王様”と称されるマティーニ(M . . . 本文を読む

コーヒーの原価って?〜格安レギュラーとダッチワイフと高給娼婦

2021年02月11日 05時56分02秒 | ショートショート
 私は、誰が何と言おうとレギュラーコーヒー派だ。 ”インスタントの本当の実力”でも書いたが、昨今のスプレードライ・コーヒーは安くて美味しい。コーヒー専門店の生豆の炒れたてには勿論負けるが、コンビニのレギュラーコーヒーと比べれば、そこまでの差はないと思う。 そうは言え、長らくインスタントを飲んでると、やはりレギュラーコーヒーを飲んでみたくもなる。 今私が飲んでるのは、地元のス . . . 本文を読む

「わたし舐めません」〜ショートストーリー5〜そして、オカマになる?

2020年03月22日 05時35分16秒 | ショートショート
 ”何で舐めなきゃいけないのよ” ”舐めるのが仕事だろ?” ”舐めるのが仕事って?一応は女優なのよ!舐める演技をするのが仕事なのよ、私は!” ”だったら、素直に舐めりゃいいじゃないか” ”だからイヤだと言ってるの” ”それじゃ仕事にならねーだろ” &rdq . . . 本文を読む

「プールサイド掌底」〜最悪の結末、ショートストーリーその4(2020/1/8更新)

2019年09月27日 03時59分50秒 | ショートショート
 青田宏(40)は、近くのプール通いが日課になっていた。別に何の目的がある筈もない。只々そこで時間を潰す事だけが唯一の生きがいだった。 プールで泳ぐ訳でもなく、ただひたすら延々とプールを眺めてるだけの毎日だった。 青田は会社の金を横領していた。約1年分の給与に相当する会社のお金を、バーの女に注ぎ込んでたのだ。 会社側は、横領したお金を全額支払えば、全ては水に流すと言ってくれた。勿論、最初はお金を精 . . . 本文を読む

”おもてなし”とキリストの生贄〜ショートストーリーその3〜(20/7/5更新)

2019年09月19日 06時13分17秒 | ショートショート
 ある日、高校の同級生という男から電話が掛かってきた。 ”A高校7#年卒業の大藤君だろ。オレだよオレ鈴木、知らないかなぁ〜。クラスの文化祭で一緒にプロレスをしたじゃない、覚えてない?” 文化祭のプロレスの事は覚えてたが、そいつの事は知らなかった。名前は聞いた事ある様だったが。 いきなりの電話だったが、不思議と悪い感じはしなかった。久しぶりの再開とプロレス談議 ” . . . 本文を読む

THE”無限大ホテル”での奇妙な出来事〜ショートストーリ”ーその2”

2019年09月10日 04時13分44秒 | ショートショート
 20世紀を代表する数学者の一人、ダーフィト•ヒルベルト(1862-1943)は、ある変わった想像上のホテルを考えた。  ある旅行客が、”THE無限大ホテル”の受付カウンターに到着した。 このホテルには無限の数の部屋があるが、どの部屋も塞がってたのだ。 受付嬢は困惑した。 ”スミマせ〜ん、ホテルは満室で〜す” しかし、支配人は平気な顔をして . . . 本文を読む

ヤりたい男と”ヤラせたくない”女の哀しい関係〜ショートストーリーその1

2019年08月31日 13時00分47秒 | ショートショート
 何だか私めのブログが長すぎて、堅すぎるという悪評があり、そこで今回は気分転換と悪評撤回の為にショートストーリーをです(少し長めですが・・・)。 勿論、書いてる事は全くのフィクションです。〜エリート男と美女の哀しい関係〜 一流大出のエリート(24)がいる。彼が勤める会社には、グラマーで鳴らす美女(20)がいた。高嶺の華らしく、他の同僚は誰も近づけない。  エリートには勿論、プライドがあった。 &r . . . 本文を読む