前回「その8」では、バーゼル問題の完璧な証明となる”オイラー・マクローリン法”の詳細を述べましたが、少し判りにくかったでしょうか。 1734年の最初の証明は、非常に画期的なものでしたが幾つかの問題があった。が、その10年後にオイラーは、無限解析を用いて完璧な証明を与えます。 この完全なる”バーゼル問題”の証明(1745、1748)では、オイラーはま . . . 本文を読む
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンには、有名なある逸話がある。 少年はある日、父親が大切にしていた桜の木を折ってしまった。父親に問い詰められたジョージは、素直に”自分がやりました”と白状して謝った。それを聞いた父親は、息子を叱らず”お前の正直な言葉は千本の桜の木よりも価値がある”と、逆に息子を褒めたという。 実はこの逸話は、ある牧師が子供向け . . . 本文を読む
映画「逃亡者」のショートストーリー版だが、4話完結という事で”普通”に楽しめた。 私が思うに、ドラマってもんはシンプルな展開で”普通”に楽しませてくれるものが理想だと思う。 昨今の国産の薄っぺらなサスペンスや推理モノみたいに、フラグを目一杯広げ、最後は辻褄が合わないままに、不可解で中途半端な幕切れでドラマを終える。 制作費と豪華なキャスト陣が無駄に . . . 本文を読む
イデアルの概念に慣れ親しんで頂く為に、前回「その4」の最後の補足とその続きを見ていきますが、イデアル類群Cₖ={Pₖ,P₀Pₖ}の計算をK=Q(√(−5))と言う2次体の例を使って説明しました。 更にその応用として、xとyの2元2次形式のx²+5y²で表す事のできる素数pについては、以下の「ラグランジュの定理」が有名でした。 つまり、”素数 . . . 本文を読む
NHKは一番人気の男子バレーの生中継を数多く放送し、”若者離れ”が進む五輪視聴率の平均値を押し上げたとされる。 だが”若者”をTVの前に釘付けにするまでには至らなかった。 但し、今回のパリ五輪で日本が獲得した金メダルは20個と過去最多を記録した前回の東京五輪の27個に次ぐ歴史的な快挙となった。これはアメリカや中国(共に40個)に次ぐ堂々の3位で、開 . . . 本文を読む
”シリアの至宝”とも言われ、権力を象徴する芸術品“イシュタルの庭”を巡り、ヨーロッパを震撼させる殺人事件が発生する。デンマーク警察を筆頭に、ドイツ警察、ベルギー情報機関らによる合同捜査チームが、数十億円の価値がある芸術品を狙う国際テロ組織と難民襲撃殺人事件の真相を追う! ”国境を越えた捜査チームの活躍を大スケールで描く緊迫の・・・&rd . . . 本文を読む
夢の中で私は、某事務所に隣接する10畳ほどの休憩室にいた。 そこには、吉本興業の役員や重鎮タレント数名と売れっ子らしい若い女、それに元プロ野球選手で大麻所持の前科のある清原和博と、某バラエティ番組の司会者で活躍する宮根誠司がいた。 この中で誰が主役かは一目瞭然で、その存在感からして、宮根と清原は群を抜いていた。 清原は終始沈黙を守っていたが、最近は微妙なトラブルが連発する宮根に質問が集中した。い . . . 本文を読む
正直、期待して見た映画でもなかった。 エクソシスト・シリーズのスピンオフ作品というイメージしかなかった。だが、いい意味で私の期待を裏切ってくれた作品でもあった。 ”信じる者”という邦題には少し首を傾げたが、原題は”The Exorcist: Believer”というから、そのまま直訳したものと推測できる。 世界的な大ヒットを記録し、空前のオカルトブ . . . 本文を読む
偶然にも、この記事のタイトルと同じ著書「高木貞治とその時代:西欧近代の数学と日本」(高瀬正仁著、2014)があった。同じ様なタイトルに、「アーベルとその時代」(Aストーブハウグ著、2003)があるが、前者は”時代”をEraと書き、後者はTimesとしている。 例えば、Eraは元号などで区切られる時代を指し、江戸時代以前はPeriodを使ったという。一方、Timesは一般的 . . . 本文を読む
昔、”Let'sNoteMini”(松下)という小型のモバイルPCがあった。但し、厳密にはPRONOTEmini(1996年発売)との名で、Let'sNoteではないが直系の先祖とされる。 懐かしのDSTN液晶は8インチ弱で、MSDOS時代の代物であった。 発売当時、30代の頃の私はパソコンを使って新たな仕事を始めようと思っていた。数年後にNECの98ノー . . . 本文を読む