マスメディアに出るライブドア支持派の発言やWEB上での同様の発言を見聞きしていると,ライブドアを支持する人たちはいくつかのグループに集約できる。
①まず,昨年来の堀江氏の行動に魅力を感じている堀江社長支持グループ,②次に,団塊の世代に属する反権力・反権威的行動に魅力を感じているグループ,③さらに,市場関係者や個人投資家を中心とした市場優先主義を旨とするグループ,④その他,民主党など話題に便乗して人気獲得を目指すグループ,といったところだろうか。
これらの人たちは,もちろん,それぞれの利益を背景に支持しているわけだが,私には,その支持が木を見て森を見ずといった近視眼的なものに思えてならない。
例えば,堀江社長支持グループである。総じて,若き成功者が旧態依然の頑固オヤジをやっつけようとしている姿にかっこよさを感じているように思えるが,今回の問題の影響力の大きさを考えれば,好き嫌いといった感性に属する個人崇拝的な発想で全体を判断することは危険である。ましてや,多様な論点を含む今回の問題を,単なる勝ち負けで論じる意味はない。
例としては極端だが,ヒトラーに対する個人崇拝を連想させる。例を身近なものにしても,ダイエーの中内氏や多くのバブル紳士たちに対する個人崇拝を連想させる。結局,これらの人は失敗し大きな混乱を生んだ。しかし,人気は絶大であった。
団塊の世代が支持している点はどうだろう。構図としては,堀江社長率いるライブドアが巨大な権力(大メディア・自民党)に対峙する姿を学生運動を展開していた自分たちの若い頃に重ね合わせているのだろうか。発言をみると,若い人のやる気を無駄にしてはならないといった論調が目立つ。やはり,論理的判断というより感性に基づく価値判断が大きい。
しかし,堀江氏は団塊の世代が築いてきた現在の日本を否定し破壊すると宣言している。自分たちが築いてきたものを否定されてなお支持するという感覚は,私にはずいぶんと心の広い人たちだなと思える。はたして,堀江氏のやろうとしていることの全体像を理解したとき,同じように支持できるだろうか。
市場優先主義を旨とするグループ。ライブドア支持派の中では,論理的な理由をもった支持をしているグループである。市場の活性化が自己の利益に直結するのであるから,自由市場を否定するようなフジテレビの対抗策を批判し,資本の論理を中心に市場のルールを語ることは正当なことである。
しかし,中には奇妙なものもある。例えば,マスメディアであるフジテレビやニッポン放送を一般の事業会社と同列に論じている点。市場優先主義グループが頻繁に参照するアメリカにおいても,マスメディアは極めて厳重な買収抑制効果を有する企業防衛策を採用している。グローバルスタンダードにおいても,メディアは別格扱いなのである。知らないのか,意図的に無視しているのか,この点に配慮した発言をしている人は,私が知る限り市場優先主義グループでは皆無である。
さて,民主党など話題便乗グループ。とくにいうことはないが,例えば,民主党が政権党だったら同じ立場に立つだろうか。疑問である。
人気blogランキング
①まず,昨年来の堀江氏の行動に魅力を感じている堀江社長支持グループ,②次に,団塊の世代に属する反権力・反権威的行動に魅力を感じているグループ,③さらに,市場関係者や個人投資家を中心とした市場優先主義を旨とするグループ,④その他,民主党など話題に便乗して人気獲得を目指すグループ,といったところだろうか。
これらの人たちは,もちろん,それぞれの利益を背景に支持しているわけだが,私には,その支持が木を見て森を見ずといった近視眼的なものに思えてならない。
例えば,堀江社長支持グループである。総じて,若き成功者が旧態依然の頑固オヤジをやっつけようとしている姿にかっこよさを感じているように思えるが,今回の問題の影響力の大きさを考えれば,好き嫌いといった感性に属する個人崇拝的な発想で全体を判断することは危険である。ましてや,多様な論点を含む今回の問題を,単なる勝ち負けで論じる意味はない。
例としては極端だが,ヒトラーに対する個人崇拝を連想させる。例を身近なものにしても,ダイエーの中内氏や多くのバブル紳士たちに対する個人崇拝を連想させる。結局,これらの人は失敗し大きな混乱を生んだ。しかし,人気は絶大であった。
団塊の世代が支持している点はどうだろう。構図としては,堀江社長率いるライブドアが巨大な権力(大メディア・自民党)に対峙する姿を学生運動を展開していた自分たちの若い頃に重ね合わせているのだろうか。発言をみると,若い人のやる気を無駄にしてはならないといった論調が目立つ。やはり,論理的判断というより感性に基づく価値判断が大きい。
しかし,堀江氏は団塊の世代が築いてきた現在の日本を否定し破壊すると宣言している。自分たちが築いてきたものを否定されてなお支持するという感覚は,私にはずいぶんと心の広い人たちだなと思える。はたして,堀江氏のやろうとしていることの全体像を理解したとき,同じように支持できるだろうか。
市場優先主義を旨とするグループ。ライブドア支持派の中では,論理的な理由をもった支持をしているグループである。市場の活性化が自己の利益に直結するのであるから,自由市場を否定するようなフジテレビの対抗策を批判し,資本の論理を中心に市場のルールを語ることは正当なことである。
しかし,中には奇妙なものもある。例えば,マスメディアであるフジテレビやニッポン放送を一般の事業会社と同列に論じている点。市場優先主義グループが頻繁に参照するアメリカにおいても,マスメディアは極めて厳重な買収抑制効果を有する企業防衛策を採用している。グローバルスタンダードにおいても,メディアは別格扱いなのである。知らないのか,意図的に無視しているのか,この点に配慮した発言をしている人は,私が知る限り市場優先主義グループでは皆無である。
さて,民主党など話題便乗グループ。とくにいうことはないが,例えば,民主党が政権党だったら同じ立場に立つだろうか。疑問である。
人気blogランキング
ライブドアを支持する人が、どんな人かわかり参考になりました。
でも、やっぱり僕はライブドアを支持する人を信じられません。
いろいろためになりました。ありがとうございました。
勉強になりました。
特にここ。
> 市場優先主義グループが頻繁に参照するアメリカにおいても,マスメディアは極めて厳重な買収抑制効果を有する企業防衛策を採用している。グローバルスタンダードにおいても,メディアは別格扱いなのである。知らないのか,意図的に無視しているのか,この点に配慮した発言をしている人は,私が知る限り市場優先主義グループでは皆無である。
面白いか面白くないかでいうと、
あんたの日記、ぜんぜん面白くないよ。
自分がさも知識があって、他より秀でてる・・
オレってスゲーだろ、
こんなに分析能力があるんだぜ・・・って。
楽しいですね。
せいぜい、バカエリートどもに褒められて
稼いで、いい思いたくさんしてくださいよ。
これからもがんばってください。