桜の時期です。
外に出かけると、普段、それが桜だと気づかずに通り過ぎていた場所にも桜の木を見つけ、嬉しくなります。
4月1日。
調布の深大寺へ桜を見に出かけようか、と出かけました。
深大寺へは行ったことがなかったのですが、一度そちら方面へ行ってみたかったのです。
濃いピンク色のしだれ桜を眺めた後、神代植物公園の方面へ向かうか、調布からのバスの中、野川沿いに綺麗に咲いていた桜の花を目指すか相談し、野川に向かって歩くことになりました。
武蔵境通りを歩き、野川に出てからは、三鷹通り方面へ野川の土手を桜を愛でながらてくてく。
野川沿いは、あわい色の桜のトンネルになっていました。
風の強い中、満開。
三鷹通り近くに到着した頃、ふと見かけた桜のライトアップの看板。
しかも、今晩のみの様子。
気になって、夜になるまで待ちました。
6時、点灯式。
放送の声と一緒にカウントダウンをし、日が落ちて、まだ明るさの残った空の下、桜のライトアップ開始。
この野川の桜のライトアップ。
偶然出会えたのが、運命のような、そんな本当にたった一夜のライトアップだったのです。
アーク・システムという業務用の照明の会社が、自社の花見用に、1本の桜をライトアップしたことが始まりで、それ以来、18年続き、ここまで大きなライトアップに成長したとのこと。
太陽光に近い、撮影用の特別なライトを使用しているため、雨にぬらすことが出来ず、しかも、満開の時期に行いたい、ということから、毎年、ぎりぎりまでどの日にするか決まらないようです。
出店もなく、静かな住宅街の中にある川沿いにずーっと続く桜が、夜が暮れ始める時間からぼ~っとライトアップされ始め、真っ暗になった空に浮かび上がる。
その変化を見ていると、ああ、いい景色に出会ったなあ、と思いました。
本当に幻想的な風景で、またいつか、もう一度見たい、そう思わせる景色でした。
どんなに写真におさめようとしてもおさまらない、実際に見ないときっと伝わらないであろう、胸にきゅ~っと響く景色。
私は、基本的には夜桜はそんなに好きではありませんでした。
ライトによって一部だけ照らされた桜は、なんだかライトの光もきつく、桜自身も柔らかさよりきつい感じがでている気がして。
でも、ここの夜桜、太陽光に近い撮影用のライトがたくさん準備されているだけあって、桜も部分ではなく、全体が本当にふわ~っと浮かび上がるようにライトアップされていて、
ああ、桜の雰囲気が伝わってくるなあ、と思えるものでした。
予定していたわけではなく、偶然に出会えた一夜限りの夢景色。
この景色に出会えたことに、本当に感謝です。
自分達の運の強さにも感謝。
先日はコメントありがとうございました。
幸運に恵まれましたね~!
やわらかい光のライトアップ。とても美しい~。
ワタシもライトアップは少々苦手なんです。
近所にここと似た横浜でも有名な桜並木の川があるのですが、
毎年ショッキングピンクのライトとピンクの提灯に照らされて。。。
風情というより、大宴会という雰囲気^^;
こういうライトアップだったら、もう大歓迎です(^^)/
また遊びにきますね♪
遊びに来ていただいて、ありがとうございます。
そうなんですよね・・・。
夜桜は、派手になりがちなライトアップが多いですよね。
桜そのものを活かそう、という雰囲気のある、この場所のライトアップは、そういう意味でも素敵でした。