うなぎさん、二千いくらのうなぎさん、
たしか三日に買ったはず。おこづかいで奮発して買ったのに、
それは家族で小分けで食べようとしたんだったけど、
だから納得して買ったのに、
おいしく食べてお腹の中へみんな食べられてしまったね。
うなぎさん、たったの三きれじゃ味わえないよ。
いやいや、それで十分さ。ぜいたくしようと思えばキリがない。
家族でしみじみ食べるのがいいさ。
それであなたのこづかいも使った意味があるじゃない。
たしかにそうだ、うなぎさん。
ボクは納得してました。たのしい四連休の始まりでした。
でも、何もしないままにお休みは終わって、
ボクはあなたに問うている。
四連休はどこへ行った?
うなぎさんはどこへいった?
こづかいは何に使った?
答は簡単なのに、
ボクもわかっているのに、
ついつい自分に訊いている。
わかってるなら、仕事しよう!
どうせ大したことはできないし、
ボクのやることなんてたかが知れてる。
うなぎさん、うなぎさん、
ボクはこづかい貯めるでしょう。
そして、あなたを探すでしょう。
あなたはどこにでもいてくれる。
いつでもボクを迎えてくれる。
だから、ボクは今から仕事に行くんです。
今日は早いね、どうしたの?
ハイ、たまたま早く起きました。
明日は休みだし、思いきりしみじみ働きます。
ああ、今日はいい天気、奥さんは散歩に出かけました。
ボクも準備してみます!