甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

愚か者たちの夢

2024年05月02日 19時43分42秒 | 鉄道のこと

 来年行われるという大阪万博、二万人の予定で募集したボランティアに五万の人たちが応募したそうです。どれだけ心からボランティアしたい人がいたのか、何かウラがあるのか、私は知りません。けれども、杜撰な計画と運営で計画され、軟弱地盤の上に立つこざっぱりとした、中身・理想のない展示は、悲惨な結果を生むはずです。

 赤字は、巨大賭博システムで賄われるはずですが、自国民を賭博廃人にさせ(あの善良そうなM通訳さんを見ればわかりますが)、アジア各地からの来客を当て込むこの腹積もりはあまりに浅はかです。獲らぬタヌキどころではありません。誰もそんな、トイレも水洗でなく、カラカラと換気エントツのまわるようなところに誰が行くのでしょう。

 本当なら、公共工事とゴミ処分のために作ってしまった人工島であれば、しばらくというか、かなり放置して土地を寝かせて、トリたちの楽園にした後で、有効利用を考えればいいものを、そんな余裕はないようです。

 この計画を立てたのは、誰なんだろう。責任者は絶対に出てこないし、負担はすべて税金からだなんて、税金をバカにしています。人の命を奪わないだけましだろう、なんてヤツらは言うでしょうか。

 確かに、戦争をしないだけましかもしれないが、ものすごいムダであるのは確かです。そもそも税金は、公平に集めて、みんなが求めるものを提供する、そうあるべきでしたね。でも、そんな使われ方をしたことは本当はないのでしょう。だから、人々は政治家を見捨ててしまって、政治家は人々を小バカにせずにはおられないのでしょう。

 「お前ら、文句があるなら、オレを落としてみろよ!」とヤツらは言うでしょうか。人々は選挙に行かず、動員された人たちがこれでいいのか、と思いつつ現状を認めていく。本来人は変化はない方がいいから、黙って自分の懐ばかり膨らませるヤツらでも許して来たのでしょう。それがどれだけとんでもないことを生むのか、人々は歴史に学ばなくてはならないのに!

 どれだけ害があっても、どれだけ人々をバカにしてても、どれだけ自分のことしか考えていなくても、私たちは、「自分の暮らしさえ何とかできたらいいや」と我慢してきたのです。とんでもないヤツらを許してしまっていた。



 政治家たちは、自分たちのルールで動き、計画します。それは当たり前のことです。人々というものさしはありません。いやむしろ、オレが考えるアイデアでみんなが幸せになれるんだよ、なんて思い上がっているかもな。人々とひとまとめにしたところで、人というのは本当に御しがたい、わがままで自分勝手な生き物ですから、それらをある程度無視するしかないのか? いや、最低限の、みんなが認めるものだけしていたらいいんじゃないのか? 

 新幹線はもう作るな! 原発も作るな! 動かすな! 核のゴミは、どこかに保管しなくてはならない。福島の原発も長い廃炉の道を、延々と進んて行くしかない。オリンピックも万博も要らない。人口は増えないに決まっている。生活するのが大変なんだし、大ローンを組んで建てる家などない。子どもの教育にお金もかかり過ぎる。大学に自由もないし、就職に夢もないのに、どうして子どもを育てられるんだろう。子どもたちを兵士としてカウントしてるんじゃないだろうな。いや、そんなヤツもいるかもしれないな。ああ、きりがない。



 いやいや原発はどんどん再稼働させるよ。活断層は、そもそもあったとしても、頑丈に作られているから、災害は起きない! それがヤツらの理屈でしたね。そうだったらいいけど、日本列島には無限の未知の断層があり、想定外のことは置き続けるでしょう。

 新幹線は、東京から敦賀まで走ることになった。大阪につなげてやるが、工事のことを考えると、関連産業活性化のためには壮大な計画がいいに決まっている。京都市内を南北に貫き、地下を走らせ、遠回りする新しい道を作ろうじゃないの!

 こんな計画を立てるヤツらは、水の都の京都市の特性は切り捨てています。きっと水脈は断たれ、水が枯れそうになっている京都の水は枯れていくことでしょう。静岡のK某知事みたいな、難癖をつける学者知事はもういません。ヤツらは必死になってそういう知事を立たせないようにするでしょう。

 工事のための新幹線。利用者のためではなくて、自分たちの利権のために計画を立てているのではないのか、と言われても仕方がない。

 お金をかけないのであれば、米原につなげて、広島から金沢直通の新幹線とか、高崎・大宮あたりで少し工事して鹿児島・長崎から札幌までの夜行新幹線を走らせるとか、そういう新幹線のバラエテイは必要ないようです。まあ、夜行で新幹線ということ自体が無理でしたね。

 鉄道写真家の中井精也さんは、敦賀から小浜、鳥取、松江と山陰新幹線にしたらいいのにと語っていました。それが鉄道ファンの夢であり、希望ですが、そんなのが聞き入れられる可能性はありません。日本海側の軸は必要ない、というヤツらの理屈ですね。残念です。

 たくさん、たくさん、人々の願いを聞き入れない「ヤツらの夢と利権」は広がることでしょう。そして、今まであったものは切り捨てられます。

 鉄道はその一つ。もう新幹線以外の路線で、赤字のものはなくてもいい、くらいにヤツらは思っているはずです。第三セクターで地域が赤字の負担をしてそれぞれに活性化しろ! レールはあるのだから、すべては自助努力だ! そんな風にヤツらは考える。

 政治家たちの計画とは、人々からかけ離れたものだったのかもしれない。それは世界中のすべてでそうかもしれない。人々のためを思って作られた計画なんてなかったかもしれない。

 仕方がない。政治的な鉄路はあまり利用せず、自分の好きなものは何か、どんな風景を見たいのか、自分の力で見に行きたいです。北陸新幹線は絶対に利用しません。九州新幹線は利用させてもらうかもしれないのにね。残念だなあ。魅力ないのです。

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