甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

みちは続き、時に出会い、別れる……

2023年06月25日 21時27分03秒 | Back To The 80's

 昨日、18時半に名古屋駅のちかくで待ち合わせということになっていました。お昼過ぎに出よう、いや、もう少しゆっくり……と、いつもの癖で、結局15時半ころに松阪を出ました。

 名古屋に着いたら、あと少ししか時間が無くなっていました。そして、名古屋駅では撮り鉄でもしてみようと思っていました。ところが、さっきまで普通に動いていたカメラが全くピントを合わせてくれなくなってしまった。原因は不明。シャッターも切れない。「家に帰ってマニュアルを見て、再調整しなくちゃ」と気持ちは切り替えましたが、個人的なつまらない趣味はできなくなり、小さなつまずきを感じました(友だちには関係のないことだけれど)。

 そんなにやりたいなら、スマホで撮ればいいわけですが、気持ちがもう盛り下がっていますので、やる気が起こりません。

 友人たちは、わざわざお仕事のオフの時に、名古屋のバンテリンドームでドラゴンスとスワローズの試合を見にきていました。東京から日帰りの旅でした。なぜ日帰りなのか? それほどに見たい試合だったのか? そのあたりは私にはわかりませんでした(私は、見たくないから、誘われてもすぐにウンが言えなくて、ずっと沈黙していました)。

 そう、家でモタモタしていた時、「確かお昼過ぎのはずなんだけど」とテレビを見てみたら、確かに中継をされていました。どちらのチームも今は低迷しているのに、球場は満員のお客さんたちで、楽しそうに試合は行われていましたっけ。あんなところに彼らはいるんだな、という感想でした。

 最近、本当にイラチになってきていて、野球の試合が見られなくなりました。もうキャッチャーがサインを出すのも、バッターがあれこれ構えるのも、ピッチャーがうんうんとうなずくのも、何もかもが気に入らなくなりました。(そういう人は見なくていいのだと思われます!)



 阪神タイガースの試合をやっていても、ファンが泣いて喜ぶ巨人戦も、イライラするので、テレビを消すか、他のチャンネルにしてしまう。

 かなり、中継のあの騒々しさが耐えられないのだと思われます。だから、たまに「副音声では、球場の音声だけでお伝えします」と聞くと、すぐにそれに切り替えたら、割と見ることに耐えられたので、あのわざとらしい応援がイヤになるみたいです。

 たぶん、球場にいると、ピッチャーが投げようが、バッターが打とうが、あまりリアルではありません。確かに今、そこで試合は行われているし、自分はその空間にいる、それを見ることもできる。けれども、それ以前に、この客席のうねるような空間で、それぞれが思い思いに過ごしている、あの時間の流れなら、自分なりに過ごせるような気がするんです。

 もう、何度もトイレに行ったり、飲み物をどれを買うか悩んだり、試合そっちのけで球場を楽しんでたりする。このペースでなら、野球も見てもいいかもしれないのです。なんというワガママなオッサンなんでしょう! いや、わがままな流れの中でしか生きられない、というのが正しいのかな?

 もう、テレビで野球なんて、見なくていいね。時間のムダかも!


 友人たち四人は、名古屋駅にいるということでした。だったら、私も、その柳橋市場の上のビアガーデンというところに行ってみたらいい。そこで待合せようと一度下見をしたところに行きました。

 エレベーターでしか行けないらしく、会場まで行ってみると、若い女の受付さんが「現在は混雑しておりますので、みなさんお揃いになった上でお越しください」と言い渡され、仕方なしにふたたび一階で待つことにしました。

 たぶん、何年ぶりとはいえ、彼らを見つけられるだろう、という気がしていました。

 さて、もうすぐ来るはずの彼らは、何人ものエレベーターのお客さんを見ていましたが、いないみたいだった。

 そうすると、おひとりの方は、下でみなさんを待っておられるはずです、とでもお姉さんに言われたのか、電話をもらい、やっと仲間に合流できました。


 でも、みんな変わり果てていて、かつての仲間だというのはなかなか戻ってきませんでした。彼らは、とりあえず一緒に野球も見たはずだから、もう落ち着いているのに、私は、知らないオッサンたちと、突然に昔をきっかけにホイホイと話だけはできてしまっていた。

 違和感はありつつも、たぶん、仲間だった人たちだった。

 けれども、お肉を焼き、うすい飲み放題のお酒を飲み、お腹を満たすことをしているうちに、時間は過ぎていきますし、お互いの現状報告は、私だけは遅れて参加なので、サラッと切り上げて、とりあえず飲ませてもらいました。


 私は、うるさいところではあまり物音は聞き取れないし、何を話しているのか、イマイチわからない人になりつつあって、ちゃんとコミュニケーションできたか自信はありませんでした。

 でも、とりあえず会えた。みんなそれぞれ今の暮らしを何とかしている。昔話は、おぼろげなところもたくさんあるけれど、みんなでカバーしあって、何となく話すことはできた。

 そして、21時の新幹線に乗る前に、お土産も買いたいからと、20時過ぎにはお店を出ました。近鉄の駅が一番近くにあって、遅れてきた私が一番早く帰ることになり、みなさんにお別れしました。軽く握手して、今度、また会えたらと話し、私は自信はないけど、みんなが集まるとあれば、行きたいなとは思い、そんなこんなの短い再会は終わりました。

 帰りは、駅から歩いて、23時くらいには家にたどり着いたと思います。

 ほんの数時間の外出で、仲間たちと出会えたのは二時間ほどだったわけですね。そしてまた、私たちのそれぞれのみちはまた続くんでした。

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