水彩画教室の3カ月に一度のスケッチ取材として、名古屋市東区にある古刹、建中寺(けんちゅうじ)と徳源寺へ出かけてきました。
あいにくの雨。といって、諦めるわけにもいかず、境内のあちらこちらにできた水溜まりや波紋なども含めてカメラに収めてきました。
建中寺は1650年に亡くなった初代尾張藩主の徳川義直を弔うために建立され、尾張徳川家の菩提寺になってきました。
1785年の大火で本堂などを焼失。大戦末期の名古屋大空襲では被災を免れたものの、戦後の復興事業で広大な境内の多くの部分が、東区役所や学校などの敷地になっています。
焼失から2年後に再建された本堂は、名古屋市内最大の木造寺院建築物。この本堂や三門、総門は市の有形文化財になっています。
徳源寺は1592年、織田信長の二男・信雄が建立した寺が、1774年移転して「徳源寺」と改称されたとそうです。
名古屋大空襲で大部分が被災。焼失を免れた仏殿には、5㍍もある銅製の涅槃像(ねはんぞう)が祀られ、背後に小さな五百羅漢が並んでいました。
近くには、徳川家の別邸や家老宅跡で、美術館をはじめ池や渓流、菖蒲園などの日本庭園がある徳川園がありますが、工事で休園中。正門周辺だけを歩いてきました。