日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】「石田三成×滋賀県」ポータルサイト開設!

2016-02-15 | 三成に寄す



「真田丸」で山本耕史さんが演じる石田三成。三成の出身地、滋賀県が「石田三成×滋賀県」のサイトを立ち上げました。恐るべし、大河ドラマの威力。
ここ数年、三成の再評価(というか美化もしくはイケメン化)の機運が高まってきているのは感じているのですが、三成悪人論が当たり前のポジションだったことに慣れてしまっている私としては、なんだかこそばゆいというか、居心地があまりよくないというか。

それはそれとして。

つい先日も、三成悪人論は徳川幕府が作りあげたといったテレビ番組が放映されていましたが、家康はじめ、徳川幕府上層部は、それほど三成に対して悪感情は持っていなかったのではないかと思うのです。
家康は、三成の遺児たちを助命していますし、水戸黄門は、「三成が徳川家に刃向ったのは、主君である豊臣家に忠義を尽くしたからであって、けして悪人というわけではない」と言っているようです。

むしろ、徳川様の天下を謳歌した江戸の庶民たちが、天下泰平を乱そうとした三成は悪い奴だったに違いない…といった風潮を醸成したのではないかなぁ…なんて。草莽の歴史家たちもそんなところだったかと。

三成の再評価が始まっている。

私が密かに注目しているのは、

千利休が主人公の小説や映画において、三成が敵役を免除される日が来るのか?

ということ。
これが叶うようだと、本当の意味で三成再評価の流れが出てきているんだなぁ…と実感できるのですけどね。まだまだ、ごく一部の小さな波といった感じがぬぐえないのでした。
ガンダムのシャアのように、かっこいい敵役ならいいのですが、三成の場合は、水戸黄門の悪代官なみの描かれ方ですからねぇ。


頑張れ、三成!
行け行け、滋賀県!


ところで、今回の三成と滋賀県のコラボ。
「真田丸」で三成は、幸村に親しい立場、善玉として登場することが大前提になっているようですけど…大丈夫?


「石田三成×滋賀県」 ポータルサイト


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【note】産千代稲荷神社と大久保長安

2016-02-14 | 進め!大久保長安



秀吉の小田原攻めで北条氏が滅亡した後、家康が八王子の再建を託したのが大久保長安。八王子市街の西方・小門(おかど)町にある産千代稲荷神社(うぶちよいなりじんじゃ)は、長安が陣屋を構えた跡地と伝わります。



この神社は、長安が陣屋を構えた際に、五穀豊穣・殖産興業・陣屋守護を祈願し倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀り、稲荷社を創建したのが起源とのこと。1590年頃と言われていますので、家康の関東入国の直後ですね。家康も関東の西の固めとして、八王子の整備を重要視して急いだのでしょう。



現在は、村の社といった雰囲気でこじんまりとしています。夕暮れ時だったので、なおさらひっそりとした感じでした。
鳥居をくぐって、すぐ右手に陣屋で使ったとされる井戸が残っています。社務所の横ですが、案内が出ているのですぐにわかります。長安もこの井戸の水を飲んだのでしょうかね?



社殿の左手は少し開けたスペースになっています。そこに客殿を兼ねた大久保長安記念館があります。どうもつい最近出来上がったようです。長安に関する資料の展示をしているようですが、この日は、なんとなく入りにくい雰囲気だったので(そもそも開館しているの?)、また後日、訪ねてみようと思います。



さて、八王子の礎を築いた功労者・大久保長安。どんな人物だったのか?

・1545(天文14)年生まれ、1613(慶長18)年死去。
・もともとは猿楽師の出身と言われる
・武田氏に仕え、武田氏滅亡後、家康に転仕。
・石見銀山や佐渡金山の代官・奉行として敏腕を振るった。
・家康の六男・松平忠輝の家老を務めた。
・一里塚の設置など、各街道の整備にも参与した。
・無類の女好き、そして派手好みだったとも…。

といった感じで、戦場を駆け回る武将というよりも、行政官ですね。その政治的才覚と実績で、徳川家臣団の中でもメキメキと頭角をあらわします。婚姻などで大久保閥を形成、絶大な権勢を誇り、「天下の総代官」と称されました。とくに石見銀山や佐渡金山とともに語られることが多い人物ですよね。

八王子関連では、街道や宿場の整備、八王子千人同心の創設があげられます。八王子城が落城した後の、新生・八王子の建設の元締めだったわけですね。地元の書店では、長安に関する書籍も並んでいるので、早い機会に読んでみようと思います。



しかし…。

長安の死後、生前に不正があったと糾弾され、息子7人は死罪となり、大久保閥を形成していた大名たちも改易などの処分にあいました。
世にいう「大久保長安事件」です。
長安の遺骸も引きずり出され磔にされたとか。そんなダークなイメージがあるため(大河ドラマ「独眼竜政宗」での描かれ方は酷かったですね)、イマイチ長安にはいい印象がなかったのですが、八王子市民になった以上、長安の冤罪を信じようではないか!と思うのでした。

この一件、ことの真相はよくわかりませんが、どうも幕府内の派閥争いのようですね。そのあたりは、また別の機会に調べてみようと思います。





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【note】市守大鳥神社

2016-02-13 | 新参者の八王子探検



JR八王子駅北口から歩いて数分のところにある市守大鳥神社。甲州街道に面しています。
秀吉による小田原征伐で八王子城が落城すると、今の八王子市街に町が移転し、市が立つようになりました。この神社はその市の守り神として、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祀り創建されたそうです。1590(天正18)年のことだとか。
その後、江戸時代中期に天日鷲命(あめのひわしのみこと)もお祀りするようになりました。
ちなみに倉稲魂命は穀物や食物を司る、いわば五穀豊穣の神様、天日鷲命は商工業、開運、紡績などの神様だそうです。

現在でも、2月の初午の日には市守祭、11月の酉の日には酉の市が開催されます。去年の酉の市にはお参りできなかったのですが、仕事帰りに神社付近を通ったら、歩道には夜店がぎっしり並んでいました。夜9時ころだったので、そろそろ撤収という雰囲気でしたが…。



境内はそんなに広くないです。私が訪れた日(1月末の日曜の午後)は、お参りする人もいなくて、ひっそりとしていました。市街地にある八王子の顔的な神社という印象だったので、もっと賑わっているのかな…と思っていました。この静寂ぶりは、ちょっと意外でした。

11月の酉の市に期待しましょう。





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【note】「クリムゾン・ピーク」、観てきました

2016-02-07 | 日日の幻燈



「クリムゾン・ピーク」、観てきました。
かみさんに連れられて。

美しきゴシック・ホラーとの前評判でした。

かみさんは、ホラーが超苦手。でも、この映画は見たいので一緒に行ってくれ、と。
私はゴシックという言葉に魅かれて、じゃあ、いいよ、と。

結果、ゴーストなどホラー要素もあるのですが、どちらかというとサスペンスでした。でも、このゴシック的な世界観は良かったです。




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