日日の幻燈

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【note】初詣は八幡八雲神社

2016-01-05 | 新参者の八王子探検

【八幡八雲神社】


今年の初詣は、近所の八幡八雲神社へ。
この神社は、八雲神社と八幡神社を合祀したものです。
八幡神社は924(延長2)年に小野隆泰が石清水八幡宮を祀ったのが起源。隆泰の嫡男、義孝はこの地に居を構え、横山義孝と名乗りました。関東に名高き武士団・武蔵七党のひとつ、横山党の誕生です。
もうひとつの八雲神社は916(延喜16)年の創建で、もともとは別の場所(深沢山)にありました。牛頭八王子権現を勧請したといわれ、これが八王子の地名のもとになったとも。
戦国時代には、深沢山に八王子城を築いた北条氏照の信仰も厚かったそうです。八王子落城時に城兵がご神体を密かに移しましたが洪水で流失してしまいます。それを近所の百姓が発見し、八幡神社境内に合祀されました。
江戸時代には八王子宿の東の鎮守として、人々の信仰を集めました。

【社殿】


さて、お参りです。
今年も、無事に乗り切れますように…。
本当は、御札もいただいて帰りたかったのですが、うちには神棚はないし、まだ引越しの片づけも残っているので、今年は断念しました。きちんとお祀りできる状況にないので。

【横山神社】


境内の片隅に横山神社があります。小さな祠なのでつい見落としてしまいそう。
この小さな神社は、横山党の始祖である横山義孝を祀っています。横山党は義孝のあと大きく勢力を伸ばしますが、鎌倉時代、執権北条氏に反乱を起こした御家人・和田義盛に加担して没落しました。横山党が治めていた八王子は大江広元に与えられ、広元は1214(建保2)年に義孝を祀るこの神社を創建したそうです。

【横山党根拠地の案内板】


横山神社の脇には、ここが横山党の根拠地であったことを記した案内板があります。
これまで、あまり鎌倉時代には興味がなかったのですが、すぐ近くにこういった歴史的な場所があると、おのずから興味がわいてきますよね。
横山党か…。
今度、あらためて調べてみよう。


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