日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】八王子・永福稲荷神社のしょうが祭

2016-09-03 | 新参者の八王子探検



八王子の永福稲荷神社の例大祭、通称「しょうが祭」に行ってきました。
神社のある新町は、浅川に架かる大和田橋を渡ってすぐのところ。江戸時代には、八王子宿の江戸側からの入口として重要な位置を占めていました。その新町の鎮守が永福稲荷神社でした。それほど大きくはない神社ですが、古い碑が残っていたりして、地元に密着した歴史を感じさせる神社です。



毎年9月第1土曜日がしょうが祭。午後3時ころに行ってみました。実際に盛り上がるのは夕方以降のようで、私が行った時間、境内にはまだ人もまばらといった感じでした(演芸大会は夜7時スタートとのこと)。
隣接する公園には演芸大会用のステージが作られ、屋台も出ていましたが、忙しくなる時間に備えているといった、ちょっと気怠い雰囲気でした。ま、暑かったですしね、夜に向けて気合を蓄えているといった雰囲気。



神社前の道路には、しょうが祭の名の通り、しょうがを売る露店。もちろん地元八王子産。
で、神社のお祭りとしょうが、どういうつながりなのでしょうか?ネットで調べてみると、新町あたりでしょうがが採れたから…と、まあ、ごく当たり前の説明がありました。また、しょうがは古来より邪気を払うとされ、それを神社に奉納したことが始まりともありました。
そんなところでしょうね。
私も厄除けにしょうがを買って帰りました。



もうひとつ、境内で軍配の形をした御守りを買いました。
この神社は江戸時代の力士・八光山権五郎と深い関わりがあり、そもそも八光山が勧請したのが起源とも言われています。八光山は、江戸や大坂に相撲の巡業に出かける際には、永福稲荷神社に必勝と旅の安全を祈願し、八王子に戻ると勧進相撲を奉納したそうです。



そんなところから、神社は勝負の神様として信仰を集め、商売繁盛、心願成就、交通安全にご利益があるのだとか。私も御守りをカバンに入れて持ち歩いて、仕事での必勝と開運を祈願しましょう。

あ、ただし勝てないものがひとつだけあります…と御守りを売っているおじさんに言われました。曰く、
「かみさんには勝てない」
のだそうです。う~ん、やっぱりそうなのか…。


にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ